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ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の育て方|花言葉が怖い理由についても

2024年5月29日

ハナビシソウは、別名カリフォルニアポピーとも呼ばれるアメリカ・カリフォルニア原産の植物です。

色とりどりの花を咲かせますが、「富」「成功」「希望」などの花言葉を持つことでも人気で、カリフォルニア州では州花として親しまれており、毎年春になると「カリフォルニア・ポピー祭」が行われるほどです。

日本でも育てられるハナビシソウについて、種まきや種取りなど基本的な方法をお伝えしています。

日当たりと水はけの良い場所を好み、丈夫で手間いらずのハーブです。色とりどりの花を咲かせるために、ぜひ参考にしてください。

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ハナビシソウ栽培に適した環境

咲き乱れるハナビシソウ

ハナビシソウは日当たりの良い場所で育てると花がたくさん咲きます。直射日光が当たる場所が理想ですが、暑すぎると葉焼けや枯れの原因になりますので、午後からは日陰になるように工夫しましょう。

また、風通しの良い場所に置くと病害虫の予防にもなります。

ハナビシソウを育てるのに適した環境づくりのポイントを以下にまとめました。

用土づくり

ハナビシソウは水はけの良い土を好みます。用土は赤玉土や腐葉土などを混ぜて作ります。また、排水性を高めるために、鹿沼土やパーライトなどを加えると良いでしょう。

用土は根が詰まらないようにふかふかにしておきましょう。

水やり

水やりは土が乾いたら行います。水やりは根元からたっぷりと与えますが、水やり過ぎは根腐れの原因になりますので、注意しましょう。

また、葉に水がかかると、日光で焼けたり病気になったりする可能性があるので、葉に水がかからないように気をつけて水やりをしましょう。

肥料

肥料は花が咲く前と咲いた後に与えます。肥料は液体肥料や粒状肥料などを選びますが、化成肥料よりも有機肥料の方がハナビシソウに合っています。

肥料は用土の表面にまんべんなく撒き、水やりと一緒に与えます。肥料は与えすぎると根や茎が弱くなったり花付きが悪くなったりするので、適量を守りましょう。

ハナビシソウの種まき時期と方法

ハナビシソウの種まきの時期は気温や地域によって異なりますが、一般的には3月~5月と9月~10月が適しています。

種まきの方法は以下のとおりです。

  1. 種まき用の水はけの良い土を用意する。
  2. プラスチック製のポットやトレイなどに土を入れる。
  3. 土を平らにならし、表面に種をまく。
  4. 種に薄く土をかぶせる。
  5. 霧吹きなどで優しく水やりを行う。
  6. 以後、水やりは土が乾いたら行って常に湿らせておく。
  7. 容器を日当たりの良い場所に置く。

あとは発芽を待つのみです。発芽するまでには約2週間ほどかかります。

なお、ハナビシソウの種は小さくて細かいので、均等にまくのが難しい場合は、砂や粉末肥料などと混ぜてまくと良いでしょう。種は光が必要なので、土を厚くかぶせると発芽しない可能性があるのでご注意ください。

発芽率や発芽日数

ハナビシソウの発芽率は種の新鮮さや管理状況によって変わりますが、一般的には50%~70%程度と言われています。

発芽率を高めるためには、以下のことに注意しましょう。

  • 種は新鮮なものを選ぶ。
  • 適切な種まき時期を選びます。(暑すぎる時期や寒すぎる時期を避ける)
  • 水やりを適切に行う。

ハナビシソウの発芽日数は種まきから約2週間ほどです。ただし、気温や管理状況によって前後することがありますので、焦らず待ちましょう。

地植えの時期と方法

ハナビシソウの地植えの時期は春(4月~5月)から秋(9月~10月)にかけてです。

地植えの方法は以下のとおりです。

  1. 土を耕す。
  2. 状況に合わせて赤玉土や腐葉土などを混ぜて水はけを良くする。
  3. 苗をポットから取り出して根をほぐす。
  4. 植え付け間隔を約15cm程度確保する。
  5. 土に穴を掘り苗を植え付ける。
  6. たっぷりと水やりをして土を固める。

以上でハナビシソウの地植えは完了です。

鉢植え・プランターで育てる方法

ハナビシソウは地植えだけでなく、鉢植えやプランターで育てることもできます。鉢植えやプランターで育てる場合は、以下の手順で行います。

  1. 充分な深さと幅がある鉢やプランターを用意する。
  2. 鉢やプランターの底に約3cmほど鉢底石を入れる。
  3. 水はけのよい用土を鉢の半分ほど入れる。
  4. 苗を植え付ける。
  5. 苗の周りに用土を足して表面が平らになるようにする。
  6. 鉢やプランターの縁から1cm程度下になるまで用土を入れる。
  7. たっぷりと水やりをする。

直根性の植物で植え替えを嫌うため、移動しないことを前提に植え付けるようにしましょう。

植え替え時期と方法

ハナビシソウは前述したとおり、植え替えを嫌います。太い根がまっすぐ伸びる直根性の植物で、この太い根が傷つくと成長が悪くなったり枯れたりしてしまいます。

苗を購入した時や鉢が小さくなった時など、どうしても植え替えが必要な時は、次の点に注意して植え替えを行いましょう。

  • 植え替える前に水やりをして土を湿らせておく
  • 鉢から優しく株を取り出す
  • 根が張り付いている場合は、鉢の側面を叩いて緩める。
  • 根を傷つけないように注意して周りの古い土を取り除く。
  • 植え付け後は日陰でしばらく様子を見る。
  • 新芽が出てきたら日当たりの良い場所へ移動する。

なお、この際に株分けをして株を小さくしたり増やすことも可能です。株分けの方法は後ほどご紹介します。

ハナビシソウの花が咲く時期と香り・花言葉

ハナビシソウの花が咲く時期は種まきの時期や管理状況によって異なりますが、一般的には5月~6月と10月~11月が多いです。

花の色は白やピンク、紫などがあります。花の形は星型で、花びらの先端が裂けています。花の大きさは約1cm程度です。

花には香りがあります。香りは甘くて爽やかで、夕方から夜にかけて強くなります。香りは虫を引き寄せる役割を果たしています。

ハナビシソウの花言葉は「幸せな結婚」「愛情の絆」「純真な愛」「清らかな心」などがあります。ハナビシソウは夫婦仲が良いと言われていますので、結婚式や記念日などに贈ると良いでしょう。

ハナビシソウの花言葉が怖いと言われる理由

ハナビシソウの花言葉には、先ほどお伝えしたようなポジティブな意味のほか、「私を拒絶しないで」というややネガティブな意味もあります。

これは、西洋において黄色が「異端」や「裏切り」といったネガティブな意味を持つ色とされているため、黄色い花は一般的に否定的な花言葉を持つことが多いからです。

この現象はハナビシソウに限らず、バラや他の多くの花にも見られます。つまり、この花言葉は花そのものの特性ではなく、花の色に起因するものです。

ただし、現代のヨーロッパでは黄色は流行の色として受け入れられており、古いイメージは徐々に薄れています。

ハナビシソウ自体には特に悪い意味の花言葉はないため、プレゼントとして選んでも問題ありません。

剪定・切り戻しする方法と目的・時期

ハナビシソウは剪定や切り戻しを行うことで、花付きや樹形を良くすることができます。剪定や切り戻しの方法と目的・時期は以下のとおりです。

時期 方法と目的
剪定 花が終わった後 枯れた花や枝を取り除くことで、株を健康に保ち、次の花芽の形成を促します。花の下の節から数えて2番目か3番目の節の上をハサミで切り落とします。
切り戻し 春か秋 株を小さくすることで、根詰まりや根腐れを防ぎ、樹形を整えることを目的とします。切る位置は節の上で、株全体を半分くらいに切り詰めます。

ハナビシソウ栽培で気をつけたい病害虫

ハナビシソウは比較的丈夫な花ですが、病害虫にかかることもあります。病害虫にかかった場合は早めに対処しましょう。

ハナビシソウ栽培で気をつけたい病害虫は以下のとおりです。

アブラムシ アブラムシは葉や茎に付いて吸汁します。アブラムシによって葉が黄色くなったり、ねじれたりします。アブラムシに対処する方法は、水洗いや手で取る方法や、ニームオイルや石鹸水などの自然派の殺虫剤を使う方法があります。
カイガラムシ カイガラムシは茎や葉に付いて吸汁します。カイガラムシによって茎や葉が黒ずんだり、べとついたりします。カイガラムシに対処する方法は、アルコールや石鹸水などで拭き取る方法や、ニームオイルや油剤などの殺虫剤を使う方法があります。
カビ病 カビ病は湿度が高いと発生しやすい病気です。カビ病によって葉や茎が白くカビだらけになったり、枯れたりします。カビ病に対処する方法は、感染部分を切り取る方法や、殺菌剤を散布する方法があります。
萎れ病 萎れ病は土中の細菌や菌類によって引き起こされる病気です。萎れ病によって茎がしおれたり、葉が落ちたりします。萎れ病に対処する方法は、感染した株を処分する方法や、土の入れ替えや消毒を行う方法があります。

夏越しの注意点

ハナビシソウは本来は多年草の性質がありますが、暑さや湿気に弱く梅雨や夏には枯れてしまうことが多いため、日本では一年草として扱われています。

夏越しを成功させると、二年草や多年草として再び花を咲かせることもありますが、夏越しをすると花つきが悪くなったり、花色が変わったりすることもあるのでご注意ください。

ハナビシソウの夏越しを目指す場合は、日陰や涼しい場所に移動させたり、水やりを控えめにしたりする必要があります。

また、ハナビシソウは過湿にも弱く、立ち枯れ病にかかりやすいです。立ち枯れ病はカビの一種が原因で、根や茎が腐ってしまう病気です。水やりは土が乾いたらたっぷりと与えることを目安にし、鉢底から水が出るほど与えないようにしましょう。

耐寒性と冬越しの方法

ハナビシソウの耐寒性は-5℃ほどと、寒さに強い耐寒性一年草です。しかし、寒冷地や雪の多い地域では、種を春にまくのが一般的です。その場合、秋まきのような大株にはならないので、株間を狭くしてやや密植にします。

冬越しの方法としては、特に防寒処理は必要ありませんが、心配な場合は腐葉土や藁を厚く敷き詰めておくか、寒冷紗をかけておいて防寒処理します。また、水はけと日当たりのよい場所で育てると、立枯病や灰色かび病などの病気を予防できます。

ハナビシソウの増やし方

ハナビシソウは種まき以外にも、

  • 挿し木で増やす方法
  • 株分けで増やす方法

この2通りの増やし方があります。それぞれの増やし方について次にお伝えしてきます。

挿し木で増やす方法と時期

挿し木は春か秋に行います。

挿し木の方法は、健康な茎を10cm程度に切り取り、下葉を取り除きます。切った茎を水に浸けて根を出させるか、挿し木用の土に挿し、根が出たら鉢植えか地植えにします。

株分けで増やす方法と時期

春か秋に行います。分株の方法は、株を掘り上げて根を切り分けます。根が張っている場合はナイフやハサミで切ります。切り分けた株は鉢植えか地植えにします。

植え替えの項でもお伝えしていますが、ハナビシソウは直根性の植物で、真っすぐに伸びる太い根が傷ついてしまうと生育が悪くなったり枯れてしまう可能性があるので、株分けで増やすよりかは挿し木を選択する方が望ましいです。

こぼれ種でも増える

ハナビシソウはこぼれ種でも増えます。ハナビシソウは、日当たりと水はけのよい開けたところでは、こぼれダネで自然にふえて毎年咲くほどです。

ちなみに、ハナビシソウの近縁種であるヒメハナビシソウもこぼれ種で増えやすいです。

収穫時期と方法

ハナビシソウの花は食用や薬用にすることができます。花は咲き始めたらいつでも収穫できますが、一般的には5月~10月が適しています。

ハナビシソウの収穫方法は簡単で、花茎をハサミで切り取るだけです。花の下の節から数えて2番目か3番目の節の上を切ります。

花を保存する方法は、水に浸けて冷蔵庫に入れるか、乾燥させるかです。水に浸けて冷蔵庫に入れる場合は数日間持ちます。乾燥させる場合は、花を束ねて風通しの良い場所に吊るし、完全に乾かします。乾燥させた花は密閉容器に入れて冷暗所に保管します。

種取り時期と方法

ハナビシソウの種は自家採種することができます。種を取る時期花が終わって実ができたらいつでもできますが、一般的には6月~11月が適しています。実は熟すと茶色くなり、ひび割れて中から種が出てきます。

種を取るには、実を摘んで紙袋や布袋などに入れます。袋の中で実を揉んで種を出します。種は小さくて細かいので、ふるいなどで不純物を除きます。

保存する際は、乾燥させて密閉容器に入れて冷暗所に保管します。種は新鮮なうちに使うと発芽率が高くなります。

ハナビシソウの育て方に関するQ&A

ここでは、ハナビシソウの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

  • 倒れる原因は?
  • 毒性はある?
  • ハナビシソウは一年草?
  • ハナビシソウに似た花は何がある?
  • ダイソーで花菱草の種は売ってる?
  • 苗はどこで買える?

上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

倒れる原因は?

ハナビシソウが倒れる原因は以下のものが考えられます。

  • 水のやりすぎ
  • 風や雨
  • 茎が伸びすぎ

茎が伸びすぎるとハナビシソウが重心を失って倒れやすくなります。茎が伸びすぎる原因は、日光不足や肥料過多などが考えられます。

茎が伸びすぎを防ぐためには、日光を十分に与えるようにしましょう。また、肥料は花が咲く前と咲いた後に適量だけ与えるようにします。

毒性はある?

ハナビシソウには毒性はありません。

花は食用や薬用にすることができ、サラダやジャムなどに使われます。また、花はリラックス効果や安眠効果があると言われています。

花を食べる場合は、無農薬で育てたものを選びましょう。また、アレルギーなどの体質によっては食べると不快な症状が出ることもありますので注意が必要です。

ハナビシソウは一年草?

ハナビシソウは本来は多年草の性質がありますが、夏越しが難しく日本では一年草として扱われています。

原産国のアメリカ・カリフォルニア州では多年草として扱われているそうです。

ハナビシソウに似た花は何がある?

ハナビシソウに似た花は以下のものがあります。

サルビア
サルビアはハーブの仲間で、細長い葉と穂状の花を咲かせます。花の色は赤や青や白などがあります。サルビアはハナビシソウよりも高さがあります。

ペチュニア
ペチュニアは多年草ですが、一年草として扱われることが多い花です。丸い葉と漏斗状の花で、色はピンクや紫や白などがあります。ペチュニアはハナビシソウよりも大きな花を咲かせます。

ラベンダー
ラベンダーはハーブの仲間で、灰色の葉と紫色の穂状の花を咲かせます。ラベンダーは香りが強くて癒し効果があります。ラベンダーはハナビシソウよりも耐寒性があります。

ダイソーで花菱草の種は売ってる?

ダイソーで花菱草(ハナビシソウ)の種は売っています。「花びし草」という表記になっているのでお探しの方は参考にしてみてください。

なお、1袋あたり0.5ml入りで、2袋100円で販売されています。

苗はどこで買える?

ハナビシソウの苗は、園芸店やホームセンターなどで販売されている場合があります。

また、インターネット通販でも購入できるサイトがいくつかあります。その他、メルカリでも販売されていることがあるので、購入希望の方は確認してみてください。

まとめ:ハナビシソウの育て方のポイント

ハナビシソウは、直根性で移植を嫌うため、種まきで直接育てるのがおすすめです。

秋まきが一般的ですが、寒冷地では春まきも可能です。種まきの際には、タネが隠れる程度に覆土をし、発芽したら間引きをします。水やりは乾燥気味にし、肥料はあまり与えないようにします。

咲き終わった花は摘み取ると次々と花を咲かせてくれます。種取りをしたい場合は、花がら摘みをせずにそのままにしておきます。

ハナビシソウは「富」「成功」「希望」などの花言葉を持ちます。春から初夏にかけて長く楽しめるハナビシソウを育ててみたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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