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チェストベリー(西洋ニンジンボクの実)の効能|更年期障害への効果や副作用も

2024年6月12日

更年期障害や生理痛、月経前症候群(PMS)に効果的なハーブとして注目されているチェストベリー。

チェストベリーとは西洋ニンジンボクの実のことで、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンの分泌を促す働きがあるとされています。 プロゲステロンは、月経周期や妊娠に関係する重要なホルモンで、更年期障害の原因となるエストロゲンと対称的な作用をします。

この記事では、チェストベリーの効能や更年期障害への効果、副作用などについて詳しく解説します。チェストベリーを使って、生理痛や更年期障害に負けない快適な生活を送りましょう。

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チェストベリーの主な成分と効能

チェストベリー(西洋ニンジンボクの実)には、フラボノイドやトリテルペンなどの成分が含まれています。これらの成分には、抗酸化作用や抗炎症作用があり、女性の健康に良い影響を与えるとされています。

チェストベリーに含まれる主な成分と効能は次のとおりです。

成分 主な効能
フラボノイド ポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗炎症作用があります。チェストベリーにはカスティシンやビテキシンなどのフラボノイドが含まれており、これらは女性ホルモンのバランスを整える効果があると考えられています
トリテルペン ステロイド様の化合物で、抗菌作用や抗ウイルス作用があります。チェストベリーにはオレアノール酸やウルソール酸などのトリテルペンが含まれています。これらはプロラクチンの分泌を抑制する効果があると考えられています
フィトステロール ステロイド様の化合物で、コレステロールの吸収を阻害する作用や免疫調節作用があります。チェストベリーにはβ-シトステロールやカンフェロールなどのフィトステロールが含まれています。これらはエストロゲン受容体に結合することでエストロゲン様の作用を示すと考えられています
サポニン 界面活性剤の一種で、泡立ちや洗浄力があります。チェストベリーにはアグナサポニンなどのサポニンが含まれています。これらは黄体形成ホルモンの分泌を促進する効果があると考えられています。
アギノニン チェストベリーに特有の成分で、イリドイド配糖体の一種です。チェストベリーにはアギノニンやアグヌシドなどのアギノニン類が含まれています。これらはプロラクチン受容体に結合することでプロラクチンの作用を阻害する効果があると考えられています。

これらの成分は、主に女性の生殖器系や内分泌系に影響を与え、女性にとって有益な効果をもたらしてくれます。

例えば、以下のような効果が期待できます。

  • 月経痛や月経前症候群(PMS)の緩和
  • 月経不順や月経過多の改善
  • 子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系疾患の予防や治療
  • 更年期障害の症状の軽減
  • 排卵周期の正常化や不妊症の改善
  • 母乳分泌量の増加

チェストベリーを飲むことで期待できる効果

チェストベリーを飲むことで期待できる効果は、主に女性の生殖器系や内分泌系に関するものです。

チェストベリーには、フラボノイド、トリテルペン、フィトステロール、サポニン、アギノニンなどの有効成分が含まれており、これらは女性ホルモンのバランスを調整したり、プロラクチンや黄体形成ホルモンなどの分泌を制御したりすると考えられています。

具体的には次のような効果が期待できます。

  • 月経痛や月経前症候群(PMS)の緩和
  • 月経不順や月経過多の改善
  • 子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系疾患の予防や治療
  • 更年期障害の症状の軽減
  • 不妊症の改善
  • 母乳分泌量の増加

これらの効果を得るためには、適切な摂取量と注意点を守ることが重要です。また、チェストベリーの摂取タイミングや他の薬との飲み合わせにも注意が必要です。

それぞれの効果について、もう少し詳しくお伝えしていきます。

月経痛や月経前症候群(PMS)の緩和

チェストベリーは、月経周期に応じてエストロゲンやプロゲステロンのレベルを調整することで、月経痛やPMSの症状を軽減する効果があるとされています。

特に、乳房の張りや腫れ、イライラや不安などのPMSの症状に対して有効であるという研究があります。

月経不順や月経過多の改善

チェストベリーは、排卵周期を正常化することで月経不順や月経過多などの月経異常を改善する効果があるとされています。

特に、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や高プロラクチン血症などの原因による月経不順に対して有効であるという研究があります。

子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系疾患の予防や治療

チェストベリーは、エストロゲン受容体に結合することで、エストロゲン依存性の婦人科系疾患を予防や治療する効果があるとされています。

特に、子宮筋腫や子宮内膜症などの良性腫瘍に対して抑制作用を示すという研究があります。

更年期障害の症状の軽減

チェストベリーは、更年期におけるエストロゲンやプロゲステロンの低下による不快な症状を軽減する効果があるとされています。

特に、ほてりや発汗、不眠やうつなどの更年期障害の症状に対して有効であるという研究があります。

不妊症の改善

チェストベリーは、排卵周期を正常化し黄体形成ホルモンの分泌を促進することで、不妊症を改善する効果があるとされています。

特に、PCOSや高プロラクチン血症などの原因による不妊症に対して有効であるという研究があります。

母乳分泌量の増加

チェストベリーは、プロラクチンの分泌を抑制する効果があるとされていますが、これは摂取量やタイミングによって逆にプロラクチンの分泌を促進する効果に変わると考えられています。

特に、授乳期の女性が低用量で短期間だけチェストベリーを摂取すると、母乳分泌量が増加するという研究があります。

 

以上のように、チェストベリーを飲むことで期待できる効果は多岐にわたりますが、これらはすべて個人差や体質によって異なる可能性があります。また、チェストベリーは副作用や相互作用も起こす可能性がありますので、摂取する前に医師に相談することをお勧めします。

参考:日本メディカルハーブ協会HP

副作用・禁忌について

チェストベリーの副作用は一般的には軽度で、胃腸の不調、頭痛、吐き気、痒み、蕁麻疹、発赤、ニキビなどが報告されています。しかし、個人差や摂取量によっては、より重篤な副作用が起こる可能性がないとは言い切れません。

授乳中の女性

プロラクチンというホルモンの分泌を抑制する働きがあるため、授乳中の女性には乳汁分泌を減少させる可能性があります。

また、授乳中の女性の乳児にも影響を与える可能性があります。チェストベリーは、母乳に移行することが報告されており、乳児にも副作用や有害事象を引き起こす可能性があります。例えば、乳児の体重減少や発育不良などが懸念されます。

ただし、低用量で短期間だけチェストベリーを摂取すると母乳分泌量が増加するという研究結果があり、そのためにチェストベリーを摂取する人がいますが、あくまでも「低用量で短期間だけ」に限定した使用によって得られる効果であることを忘れないようにする必要があります。

妊娠中の女性

子宮収縮を促す作用があるという報告があり、流産や早産のリスクを高める恐れがあります。

また、妊娠中の女性のホルモンバランスにも影響を与える可能性があります。チェストベリーは、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌や代謝に関与する酵素を調節することで、ホルモンレベルに変化をもたらすと考えられています 。これは、胎児の発育や母体の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

乳がんや子宮がん、卵巣がんなどの患者

エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンのバランスに影響を与える可能性があり 、これらの症状・疾患の進行を促進する恐れがあります。

また、チェストベリーは、タモキシフェンという抗エストロゲン薬の効果を減弱させる可能性もあります。

避妊薬(ピル)や精神病薬などを服薬中の方

避妊薬(ピル)、パーキンソン病薬、精神病薬などの薬剤と相互作用を有する可能性があります 。チェストベリーは、これらの薬剤の効果を減弱させたり、増強させたりすることで、副作用や有害事象を引き起こす可能性があります。

例えば、避妊薬(ピル)や精神病薬などの薬剤と併用することで、不正出血や月経不順などの婦人科系の症状が起こる可能性があります。チェストベリーは、子宮内膜の厚さや子宮収縮力に影響を与えることが報告されており 、避妊薬(ピル)や精神病薬などの薬剤との相互作用によって、出血量や周期に変化が生じる可能性があります。

キク科植物のアレルギーがある方

チェストベリーに対して過敏な人や、キク科植物(菊やひまわりなど)にアレルギーのある人は、チェストベリーを避けるべきです。

チェストベリーを摂取した場合、蕁麻疹や発疹、赤く腫れるなどの皮膚炎を引き起こすことがあります。重篤な場合には、アナフィラキシーショックという命に関わる症状が起こる可能性もあります。

男性への副作用

男性にとっては不利益な効果をもたらす可能性もあります。例えば、以下のような副作用が報告されています。

  • 性欲の低下
  • 勃起不全
  • 乳房の発達
  • 精子数の減少

したがって、チェストベリーは女性にとっては有用なハーブですが、男性にとっては注意が必要です。

安全に摂取するための注意点

チェストベリーは健康補助食品として販売されていますが、摂取前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。特に、既に病気やアレルギーがある方、妊娠中や授乳中の方は注意が必要です。

一般的に安全とされていますが、個人によっては副作用が現れる場合があります。摂取後に体調の変化を感じた場合は、直ちに摂取を中止し、医師に相談してください。

さらに、チェストベリーの適切な摂取量にも注意が必要です。製品のラベルや説明書をよく読み、指示された摂取量を守るようにしましょう。過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

チェストベリーは飲み物や食事と一緒に摂ることができますが、他の薬やサプリメントとの併用には注意が必要です。他の薬との相互作用が起こる可能性があるため、医師や薬剤師に相談してから摂取することをおすすめします。

以上が、チェストベリーを安全に摂取するための注意点です。自己判断せず、医師や薬剤師の指導のもとで摂取することが大切です。

参考:厚生労働省「e JIM」

チェストベリーを飲む最適なタイミング

チェストベリーを飲む最適なタイミングについては、以下のようなことが言えます。

女性ホルモンのバランスを整える効果があるとされるハーブですが、その効果は即効性があるものではありません。少なくとも2~3週間、できれば2~3か月は使用して様子を見る必要があります。

チェストベリーは、ホルモンが不安定な時期に使うのがおすすめです。例えば、生理前や更年期などです。生理前に飲む場合は、排卵後から生理前までの期間に飲むのが一般的です。更年期に飲む場合は、毎日飲み続けることで効果を感じられる可能性があります。

飲む時間帯などのタイミングについては、カフェインを含まないハーブティーなので、いつでも好きなタイミングで飲むことができます。

以上から、チェストベリーを飲む最適なタイミングは、個人の体調や目的によって異なりますが、基本的にはホルモンバランスが乱れやすい時期に長期間飲み続けることで効果を発揮すると考えられます。

飲み合わせの注意点

チェストベリーは、他の薬やサプリメントとの併用に注意が必要です。

副作用・禁忌の項でお伝えしたとおり、避妊薬(ピル)、パーキンソン病薬、精神病薬などの薬剤との併用は避ける必要がありますが、その他の飲み合わせの注意点としては、チェストベリーは、カフェインやアルコールなどの刺激物とも飲み合わせが悪い可能性があります。

カフェインやアルコールは、チェストベリーの効果を減少させたり、逆に増幅させたりすることで、不快な症状を引き起こす可能性があるためです。

また、カモミールやベニバナなどのキク科植物とも飲み合わせが悪い可能性があるので、避けた置いた方が無難でしょう。

チェストツリーと漢方は併用できるのか

漢方薬とチェストベリーを併用する場合、相互作用が起こる可能性があるため注意が必要です。特に、漢方薬に含まれる成分とチェストベリーの成分が相互に干渉することで、効果が増強または減弱する可能性があります。

そのため、漢方薬を服用している場合は、チェストベリーを摂取する前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。専門家のアドバイスを受けることで、安全にチェストベリーを摂取することができます。

一般的には漢方薬とチェストベリーの併用による深刻な副作用の報告はされていません。しかし、個人の体質や状態によっては、相互作用が生じる可能性があるため、慎重に判断する必要があります。

チェストベリーのハーブティーの淹れ方・作り方

チェストベリーのハーブティーの淹れ方・作り方はとても簡単です。まず、ティーポットにお湯を沸かしましょう。お湯の量は一杯分を目安にしてください。

次に、チェストベリーの実をティーポットに加えます。実の量はお好みで調整してくださいが、一般的には1〜2杯分が適量です。実をティーポットに加えたら、蓋をしてお湯を注ぎます。

お湯を注いだら、ティーポットを軽く振って実を混ぜ合わせます。そして、蓋をして約10〜15分間蒸らします。この時間が経過すると、チェストベリーのハーブティーの完成です。

ハーブティーを飲む際は、カップに注いでからゆっくりと味わいましょう。チェストベリーのハーブティーには苦味がありますが、その苦味こそが効果をもたらす成分を含んでいる証拠です。

チェストベリーのハーブティーは、日本国内でも手軽に入手できます。ぜひ、男性の健康や美容に役立ててみてください。

チェストベリーサプリの選び方

チェストベリーのサプリは、月経前症候群(PMS)、月経周期に関連する乳房痛、不妊症、更年期障害などの症状・疾患に良いとされています。

タブレットやカプセル、チンキなどの形状があります。タブレットやカプセルは味を気にせず飲むことができますが、粒のサイズに注意してください。

チンキは水に溶かして飲むことができますが、アルコールを使用しているものもあるので、アレルギーがある人は避けてください。

チェストベリーのサプリは様々な製品がありますが、安全性が高いことと、万が一効果がなかった時の保証があるサプリを選ぶと良いでしょう。

特に、チェストベリーは効果が出始めるのに1ヶ月以上は見ておきたいので、長期間に渡って保証してもらえるサプリが適しています。

チェストベリーが男性の健康に及ぼす効果

チェストベリーは女性のホルモンバランスを整える効果があるとされていますが、男性が摂取するとどうなるのでしょうか?

残念ながら、チェストベリーの男性への効果や副作用に関する科学的な研究はほとんどありません。しかし、一部の報告によると、チェストベリーは男性の性ホルモンであるテストステロンやプロラクチンに影響を与える可能性があると言われています。

テストステロンは男性の性的特徴や精子の生成に関係するホルモンです。チェストベリーはテストステロンの分泌を抑制することで、男性の性欲や勃起力を低下させる可能性があります。また、精子の量や運動能力も減少する可能性があります。これらの影響は不妊症や性機能障害の原因になるかもしれません。

プロラクチンは乳汁分泌に関係するホルモンです。チェストベリーはプロラクチンの分泌を減少させることで、男性の乳房の発達や乳汁分泌を防ぐ可能性があります。しかし、逆にプロラクチンの分泌を増加させることで、男性にも乳房の発達や乳汁分泌を引き起こす可能性があります。これらの影響は乳腺疾患や心理的な苦痛の原因になるかもしれません。

以上のように、チェストベリーは男性にとって有害な効果を及ぼす可能性があります。しかし、これらの効果や副作用は個人差が大きく、摂取量や期間、体質や病歴などによって異なります。また、科学的な根拠も不十分です。

したがって、男性がチェストベリーを摂取する前には、女性の場合と同様に必ず医師に相談してください。

チェストツリーとチェストベリーの違いとは?

チェストツリーは木全体の名称で、チェストベリーはチェストツリーの実の名称です。

ハーブティーとしての効果は同じですが、チェストベリーには味や香りにクセがあるため、他のハーブとブレンドすると飲みやすくなります。

強いて言えば味と香りに少し違いがありますが、それ以外に違いはありません。

まとめ:チェストベリー(西洋ニンジンボクの実)の効能・効果

この記事では、チェストベリーの効能や更年期障害への効果、副作用などについて紹介しました。チェストベリーは、女性ホルモンのバランスを整えることで、更年期障害の症状を和らげることができます。 また、月経前症候群や生理不順など、他の女性特有のお悩みにも効果的です。

チェストベリーは、ハーブティーやチンキとして摂取することができます。 ただし、妊娠中や授乳中、婦人科系疾患のある人、経口避妊薬と併用する場合は注意が必要です。 また、チェストベリーには味や香りにクセがあるため、他のハーブとブレンドすると飲みやすくなります。

最も飲みやすく効果を実感しやすいのはチェストベリーのサプリですが、サプリを選ぶ際のポイントについてもご紹介しました。

チェストベリーを使って、更年期障害に悩む女性たちが笑顔で過ごせるように願っています。もしチェストベリーに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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