ハーブは香りや味が楽しめるだけでなく、おしゃれなガーデニングにもぴったりの植物です。
ハーブの種類や色、形、高さなどを考えてデザインすると魅力的なハーブ庭を作ることができたり、ハーブ庭のレイアウトを変えることで、新しい雰囲気や香りを楽しむこともできます。
この記事では、ハーブ庭のレイアウトをもっとおしゃれにするための4つのポイントと、実際のデザイン例をご紹介します。
ハーブ庭のレイアウトの基本:4つのポイント
ハーブ庭のレイアウトを考える際の基本として、次の4つのポイントを押さえることはとても大切です。
- 日当たりと風通しがが良い場所に植える
- 高さや形のバランスを考えて配置する
- 色や形のアクセントになる植物や素材を合わせて使う
- 収穫しやすい場所に植える
それぞれのポイントについて以下に補足をしていきます。
日当たりと風通しが良い場所に植える
ハーブは、日当たりと風通しの良い環境を好みます。
日光が十分に当たると、香りや風味が強くなりますし、風通しの良い場所では水はけが良くなり、根腐れや病気の予防にもなります。
ただし、ハーブの種類によっては真夏の日差しで弱ってしまうものもあるので、日よけがあったり半日陰になる場所に植えるのが理想です。
高さや形のバランスを考えて配置する
高さや形のバランスを考えて配置することで、ハーブの特徴や美しさを引き出すことができます。
例えば、背の高いハーブは背景に、背の低いハーブは手前に植えると奥行きや立体感が出ます。
また、色や形の異なるハーブを規則的に並べたり、品種ごとに仕切ったりすると、見栄えがよくなります
色や形のアクセントになる植物や素材を合わせて使う
ハーブは草丈や形が似ているものが多いので、無秩序に植えると雑草のように見えてしまうことがあります。
色や形のアクセントになる植物や素材を合わせて使うことで、ハーブの特徴や美しさを引き出すことができます。
例えば、ハーブとして人気の高いラベンダーやカモミールなどは、花の色や形が目立つので他の花や草と一緒に植えると、華やかさやコントラストが出ます。
また、木材やレンガなどを花壇に使ったりプランターでアクセントをつけると、見栄えが良い庭にすることができます。
収穫しやすい場所に植える
ハーブは料理やハーブティーやポプリなどに利用することができるので、収穫しやすい場所に植えると便利です。
キッチンやダイニングルームから近い場所や、小道の縁などがおすすめです。
適宜収穫することで、見栄えの良い庭を維持することにも役立ちます。
ハーブ庭のデザインアイデア
ハーブは香りや味が楽しめるだけでなく、おしゃれなガーデニングにもぴったりの植物です。
ハーブを使った花壇のレイアウトは、鉢植えでも地植えでも楽しむことができます。
鉢植えなら、同じ鉢に色々なハーブを寄せ植えしたり、同じ素材やサイズの鉢を並べたりして統一感を出すとおすすめです。地植えなら、レンガや石などで区画を作って、ハーブの種類ごとに仕切ったり、花やカラーリーフと一緒に植えてアクセントをつけたりすると素敵です。
ハーブの中でも特に人気のある品種は、ラベンダー、バジル、ローズマリー、カモミールなどです。これらのハーブは育てやすく、花や香りが楽しめます。ラベンダーは紫色の花が美しく、バジルは料理に使えるだけでなく、葉の色が鮮やかです。ローズマリーは常緑で耐寒性が高く、カモミールは白い花が可愛らしいです。
ハーブ庭のおしゃれなアクセント
ハーブ庭の装飾には、身近な素材や廃材を利用すると、オリジナルでコストパフォーマンスの高いものが作れます。以下のようなアイデアがあります。
竹でつくるバラのガゼボ
竹を細く割って針金で組み合わせて、円形のガゼボを作ります。竹はしなやかで丈夫なので、バラの枝を誘引するのに適しています。ガゼボの内側には椅子やテーブルを置いて、バラの小部屋を楽しめます。
鉄筋でつくるアーチやオベリスク
ホームセンターで手に入る鉄筋を曲げて、アーチやオベリスクの形にします。鉄筋は錆びると枝のような色になり、ナチュラルな雰囲気になります。鉄筋同士は細い針金で固定します。
剪定枝でつくるガーデンオブジェ
庭の手入れで出る樹木の剪定枝を使って、小さな椅子やローズサインなどのオブジェを作ります。剪定枝は鉄筋や竹などと組み合わせても良いです。オブジェは花壇や小道のフォーカルポイントになります。
パイプアーチでつくる花のトンネル
シンプルなパイプアーチを連結させて、花のトンネルを演出します。パイプアーチは移動や組み合わせが容易で、様々な場所に設置できます。パイプアーチには麻ヒモを渡して、バラやクレマチスなどのつる性の植物を誘引します。
レンガや石、木材でつくる花壇や小道
レンガや石、木材を敷いて小道を作ります。レンガや石はハーブと相性が良く、テイストや雰囲気を演出できます。
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花壇には立ち上がりのあるものを作ると、風通しや水はけが良くなります。小道にはレンガや石をランダムに敷き詰めて、ナチュラルな感じにします。
100均のグッズでつくる鉢やオーナメント
100均のグッズを使って、鉢やオーナメントを作ります。例えば、バケツやバスケット、カゴなどを鉢にしたり、ワイヤーやビーズ、木のスプーンなどでオーナメントを作ったりします。100均のグッズは安くて種類が豊富なので、色々なアイデアが試せます。
季節の変化に対応するレイアウト変更例
ハーブ庭のレイアウトは、季節によって花や葉の色や形、香りなどが変化するハーブの特徴を生かして、四季折々の魅力を楽しめるように工夫すると良いでしょう。
以下のようなポイントがあります。
春の変更例
春はハーブの新芽や花が次々と姿を現す季節です。春のハーブ庭のレイアウトのポイントは、色や形の豊かなハーブや花を組み合わせて、華やかさと活気を演出することです。
例えば、ラベンダー、ローズマリー、チャイブ、パンジー、ビオラ、カレンデュラなどがおすすめです。
春のハーブは、ポプリやドライフラワー、ハーブティーなどに利用できます。
夏の変更例
夏はハーブの成長が旺盛な季節ですが、高温多湿に弱いハーブも多く注意が必要です。
夏のハーブ庭のレイアウトのポイントは、暑さに強くて花期の長いハーブや花を選んで、夏でも彩りを失わないようにすることです。
例えば、バジル、ミント、レモングラス、ナスタチウム、マリーゴールド、ゼラニウムなどがおすすめです。
夏のハーブは、料理やハーブウォーター、ハーバルバスなどに利用できます。
秋の変更例
秋はハーブの収穫や保存が盛んな季節です。
秋のハーブ庭のレイアウトのポイントは、秋の風物詩である紅葉や実をつけるハーブや花を取り入れて、秋らしい雰囲気を演出することです。
例えば、セージ、タイム、ローズヒップ、ベリー、コスモス、キクなどがおすすめです。
秋のハーブは、ドライハーブやハーブオイル、ハーブビネガーなどに保存できます。
冬の変更例
冬はハーブの休眠期で、花や葉が少なくなる季節です。
冬のハーブ庭のレイアウトのポイントは、常緑のハーブや花を中心に配置して、冬でも緑や香りを楽しめるようにすることです。
例えば、ローリエ、ユーカリ、ヒイラギ、スギナ、パンジー、シクラメンなどがおすすめです。冬のハーブは、保存したハーブや花を使って、ハーブティーやポプリ、クリスマスリースなどに利用できます。
花壇に地植えするのにおすすめのハーブ
花壇に地植えするときは、ハーブの成長や繁殖の特徴を考慮して、適切な場所や品種を選ぶことが大切です。
また、ハーブの相性や見栄えも重視して、花壇のレイアウトを工夫すると良いでしょう。
花壇に地植えするのにおすすめのハーブは、以下のようなものがあります。
ラベンダー
ラベンダーはハーブの女王とも呼ばれるほど、美しい紫色の花と艶やかな香りが魅力的なハーブです。 日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥にも強いです。
花壇の奥に植えて、高さのあるアクセントにすると良いでしょう。
ラベンダーは、ポプリやドライフラワー、ハーブティーなどに利用できます。
ローズマリー
ローズマリーは常緑の低木で、松に似たさわやかな香りが特徴的なハーブです。暑さにも寒さにも強く、育てやすいです。
花壇の奥や端に植えて、立体感を出すと良いでしょう。
ローズマリーは、料理やハーブティー、ハーバルバスなどに利用できます。
タイム
タイムは匍匐性と立性の2種類があり、小さな葉と花が魅力的なハーブです。乾燥には強く、日当たりと水はけの良い場所を好みます。
匍匐性のタイムは、レンガ沿いに植えて、グランドカバーにすると良いでしょう。立性のタイムは、花壇の中央や手前に植えて、彩りを添えると良いでしょう。
タイムは、料理やハーブティー、殺菌効果のあるうがい薬などに利用できます。
パセリ
パセリはセリ科の二年草で、緑色の三角形の葉が特徴的なハーブです。日当たりと水はけの良い場所を好み、育てやすいです。
花壇の手前や端に植えて、緑のアクセントにすると良いでしょう。
パセリは、料理やハーブティー、ビタミンCの豊富な健康食品などに利用できます。
バジル
バジルはシソ科の一年草で、紫色や緑色の葉と花が魅力的なハーブです。
日当たりと水はけの良い場所を好み、育てやすいです。花壇の中央や手前に植えて、色や香りを楽しむと良いでしょう。
バジルは、料理やハーブティー、虫よけ効果のあるスプレーなどに利用できます。
まとめ:ハーブ庭のレイアウトの4つのポイントとデザイン例
この記事では、ハーブ庭のレイアウトをおしゃれにするための4つのポイントと、実際のデザイン例をご紹介しました。
ハーブ庭のレイアウトは、自分の好みや生活に合わせて工夫すると楽しいですね。
レイアウトを変えることで、ハーブの魅力をより引き出すことができます。ハーブ庭のレイアウトをもっとおしゃれにするためのヒントは、これからもお伝えしていきますので、お楽しみにしていてください。