ネモフィラは、日本では主に関東地方以南で栽培されていますが、寒冷地でも育てることができます。
ネモフィラの種まきは、直播きやばらまきで簡単にできるので初心者でも挑戦しやすいですが、寒冷地では種まきの適期や管理方法に注意が必要です。
この記事では、ネモフィラの種まきのコツと、寒冷地での栽培のポイントを紹介します。
ネモフィラの種まきは直播きが向いている理由
ネモフィラは直根性という、根が地中深くにまっすぐ伸びる性質をもっているため、移植すると根が傷ついて弱ってしまう可能性があります。
そのため、ネモフィラを種から育てる場合は、花壇や庭、プランターなどに直播きするのが向いています。
なお、ハーブ栽培に適した種まき用土の作り方については、こちらのページで詳しくお伝えしているので参考にしてみてください。
種は「ばらまき」で蒔く
ネモフィラの種まきはばらまきで大丈夫です。
庭や鉢植えなどネモフィラを育てたい場所に種をばらまき、軽く土をかけて種に光が当たらないようにします。
こぼれ種でも発芽するので、種の蒔き方はそれほど重要ではありません。
ネモフィラの種まき時期
ネモフィラの種まき時期は地域や気候によって異なりますが、一般的には、秋(9月から10月)に種をまくと、翌年の春に花を咲かせます。
ただし、寒冷地では冬に凍結する恐れがあるので、春(3月~4月)に種をまくとよいです。
ここでは、補足としてネモフィラの発芽条件や冬季(12月~2月)に種まきをした場合の結果について補足したいと思います。
発芽条件
ネモフィラの発芽適温は18~20℃です。種は嫌光性なので、発芽するまでは光を遮る必要があります。
種まきをしたら軽く土をかけて種に光が当たらないようにします。土は水はけが良く乾燥気味で肥料の少ない土壌を好みます。
12月に種まきした結果
ネモフィラの種を12月に種まきした人の状況については、ネットでいくつか見つけることができます。
例えば、東京の室内で12月にネモフィラの種まきをして発芽に成功させたというブログ記事があります。発芽した苗を1月下旬に庭に植え替えたところ、2月の初旬には半分以上枯れてしまったと書かれています。
そのまま室内で育てていれば順調に育っていったと推定されます。
1月に種まきした結果
1月にネモフィラの種まきをした人の情報によると、神奈川県の方が正月に種まきをして、加温マット&簡易温室を使った環境を整えたところ、8日間で発芽。
1月下旬にはポット上げできるほどまでに生育した記録が残されていました。
2月に種まきした結果
2月にネモフィラの種まきをした情報についてはネット上で見つかりませんでしたが、12月でも1月でも室内で発芽させられていることを考えると、種まきをしても問題ないでしょう。
発芽に必要な温度を確保するために加温マットや簡易温室があれば問題なく発芽させることができるはずです。
寒冷地での種まきは春が適期
ネモフィラの種まきは一般的には秋に行いますが、寒冷地では冬に凍結する恐れがあるので、春に種をまきます。
春まきのネモフィラの種まき時期は、徐々に暖かくなってきた3月~4月頃です。発芽適温は18~20℃なので、気温を確認しながら種まき時期を調整するようにしましょう。
こぼれ種を放置しても発芽する条件
ネモフィラのこぼれ種を放置しても発芽する条件は以下のとおりです。
- 日当たりの良い場所で、水はけの良い土壌に種が落ちていること
- 寒さに強い品種であること
- 霜や雪から守られる場所であること
ネモフィラの種は嫌光性なので、発芽するには光を遮る必要がありますが、こぼれ種の場合は土に埋まっているか、他の植物に隠れているかで、自然に遮光されることが多いです。
まとめ:ネモフィラの種まき方法と適期
ネモフィラの種まきは、直播きやばらまきでできるので、比較的手軽に始められるハーブの一つです。
一般的には9月から10月に種まきをしますが、寒冷地は3月から4月にかけて行うようにします。
植え替えを嫌うので、庭や鉢植えなどに直播きをして発芽させるようにしましょう。
種まきをした後のネモフィラの育て方については、こちらのページで詳しくお伝えしているので、参考にしてみてください。