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ジューンベリーを植えてはいけない理由:毒性や後悔しない育て方も

2024年6月3日

ジューンベリーは四季折々の美しさで人気の庭木ですが、実は植える前に知っておくべき重要な注意点があります。

春の白い花、夏の甘い実、秋の鮮やかな紅葉と魅力いっぱいの木ですが、周辺環境を汚す落葉や実、害虫の問題、管理の難しさなど、思わぬトラブルを引き起こすことも。

中には葉に有害成分が含まれるという指摘もあり、お子さんやペットのいるご家庭では特に注意が必要です。

この記事では、ジューンベリーを植える前に考慮すべきデメリットと、もし植えるなら後悔しないための育て方のポイントを詳しく解説します。庭づくりの参考にしてください。

ジューンベリーとは?

ジューンベリー

ジューンベリーは北アメリカ原産のバラ科ザイフリボク属の落葉樹で、和名は「アメリカザイフリボク」と呼ばれます。6月頃に果実が熟すことからこの名がついています。

春には白い清楚な花が咲き、夏には赤から黒紫色へと変化する甘い果実が実り、秋には美しい紅葉を楽しめる四季折々の魅力を持つ庭木です。

樹高は品種によって異なりますが、一般的に3~5mほどに成長します。日当たりと水はけの良い場所を好みますが、比較的丈夫で剪定も簡単なため初心者でも育てやすい特徴があります。

和風・洋風どちらの庭にも自然に馴染むため、シンボルツリーとして人気があり、果実はジャムなどに加工して楽しむこともできます。

ただし、熟した実は野鳥も好むため、収穫を楽しみたい場合は競争になることもあります。

代表的な品種には「カナデンシス」系統のほか、大きな実がなる「バレリーナ」や株立ちで管理しやすい「ラマルキー」などがあります。

ジューンベリーを植えてはいけない3つの理由

ジューンベリーを植えてはいけないと言われる理由としては、次の3つの理由が挙げられます。

  1. 葉・実や鳥の糞が落ちて周りが汚れるから
  2. 害虫が付きやすいから
  3. 大きくなって剪定が大変になるから

それぞれの理由やデメリットについて補足していきます。

葉・実や鳥の糞が落ちて周りが汚れるから

ジューンベリーの葉や実が成熟期に大量に落ちることで、庭や歩道が汚れ、掃除が大変になる可能性があります。

さらに、鳥がこれらの実を食べた後に残す糞も問題となります。これらの糞は、車や家の外壁を汚す原因となり、見た目の問題だけでなく、塗装を傷めることもあります。

このようなメンテナンスの手間を考慮した上で、ジューンベリーを庭に植える検討をしておいた方が良いでしょう。

害虫が付きやすいから

ジューンベリーは特にアブラムシやカイガラムシなどの害虫を引き寄せやすく、これらの害虫は植物の成長を妨げ、病気を広げる原因となります。

害虫の管理には定期的な監視と適切な対策が必要であり、これには時間と労力がかかります。

また、農薬の使用は環境への影響が懸念されるため、オーガニックな方法での対策が求められることもあります。

このような手間を考えると、ジューンベリーの植栽は、特に害虫の多い地域では避けた方が良いとされています。

大きくなって剪定が大変になるから

ジューンベリーは速い成長率を持ち、適切な剪定が行われない場合、管理が難しくなります。

大きな木は光を遮り、他の植物の成長を妨げる可能性があり、また、強風時には枝が折れやすくなるリスクもあります。

剪定は植物の健康を維持するために重要ですが、大きなジューンベリーの木を適切に管理するには専門的な技術と時間が必要です。

このため、小さな庭や手入れに多くの時間を割けない場合は、ジューンベリーの植栽を避けることが推奨されます。

庭にジューンベリーを植えて後悔している人の口コミ

実際に庭にジューンベリーを植えている人で後悔している人の口コミを探してみました。

なかなか大変な状況にあることがわかるポストですね。

ジューンベリーではなく実がなる木の全般に言えることかもしれませんが、こうしたデメリットは起こりがちでしょう。

後悔しているポストではありませんが、取りによる食べ散らかしや糞によって周辺が汚れることがよくわかるポストです。

こちらのポストは害虫の被害。せっかく育てたジューンベリーの木が害虫の被害に遭って食べられてしまうのは残念です。

ジューンベリーの毒性について

ジューンベリーは時には毒性の心配をされることがありますが、実際には果実は完全に食用可能であり毒性はありません。

稀にアレルギー反応を示す人もいるため、初めて食べる際には少量から試すことをお勧めします。

ただし、ジューンベリーの葉には、人間やペットにとって有害な成分が含まれている可能性があるので注意が必要です。

全株に強い毒性があるとされ、摂取すると多量のよだれや呼吸困難を引き起こすことがあり、最悪の場合、心血管虚脱から死に至ることもあると言われています。

そのため、ジューンベリーの葉は、お子さんや犬猫などのペットなどが誤って摂取しないように気を付けましょう。

後悔しないジューンベリーの育て方のポイント

ジューンベリーは美しい花と甘い実が楽しめる魅力的な庭木ですが、適切な管理をしないと思わぬトラブルを招くこともあります。

ここでは、後悔しないジューンベリー栽培の重要ポイントをご紹介します。

適切な場所選びが最重要

ジューンベリーを植える際は、敷地内で十分なスペースが確保できる場所を選びましょう。特に隣家との境界線からは距離を取ることが大切です。

成長した木の葉や実、また実を食べに来た鳥の糞が隣家に落ちると近隣トラブルの原因になりかねません。

品種選びで管理を簡単に

ジューンベリーには成長の仕方によって一本立ちタイプと株立ちタイプがあります。

自分で管理したい場合は、2メートル程度の高さに抑えやすい株立ちタイプを選ぶと良いでしょう。

一本立ちタイプは3メートル以上に成長するため、剪定などの管理が難しくなります。

野鳥対策は必須

ジューンベリーの実が黒紫色に熟すと、甘みが増して野鳥が好んで食べに来ます。以下のような対策が効果的です。

  • 防鳥ネットの設置(見た目は損なわれますが確実)
  • 反射するもの(CDなど)の設置(鳥が慣れると効果が薄れます)
  • 忌避剤の使用(定期的な交換が必要)

なお、苗木から育てる場合は開花・結実まで数年かかるため、その間は鳥対策は不要です。

害虫対策も計画的に

ジューンベリーは比較的害虫に強い木ですが、植えたばかりの時期はコガネムシの幼虫による根の被害に注意が必要です。

下葉の黄変や木のぐらつきがあれば疑いましょう。また、うどんこ病などの病気対策として、定期的な消毒も効果的です。

剪定のタイミングに注意

ジューンベリーは開花前の剪定で木が弱ってしまうことがあります。花が咲くまでの期間は最小限の剪定にとどめ、樹形を整えるのは開花・結実後にするのがおすすめです。

以上のポイントを押さえることで、ジューンベリーの美しい花と甘い実を楽しみながら、トラブルなく育てることができるでしょう。

まとめ:ジューンベリーを植えてはいけない理由と適切な育て方

ジューンベリーは四季折々の魅力を持つ美しい庭木ですが、いくつかの理由から植栽を再考すべき場合もあります。

その主な理由として、落ち葉や実、鳥の糞による周辺環境の汚れ、害虫被害のリスク、そして剪定管理の難しさが挙げられます。特に小さな敷地や隣家との距離が近い場所では、これらの問題がトラブルの原因となることもあるでしょう。

また、ジューンベリーの実は安全に食べられますが、葉には有害成分が含まれている可能性があり、小さなお子さんやペットがいる家庭では注意が必要です。

それでもジューンベリーの美しさを庭で楽しみたい場合は、次のポイントを守ることで後悔のない育て方が可能です。

まず、隣家から十分な距離を取った場所に植えること。次に、管理のしやすい株立ちタイプの品種を選ぶこと。そして、実が熟す時期には適切な野鳥対策を施し、定期的な害虫チェックと対策を行うことが大切です。

剪定は花が咲いた後に行い、樹形を適切に保つことも重要なポイントです。これらの点に注意することで、ジューンベリーの魅力を最大限に引き出しながら、デメリットを最小限に抑えた育て方が可能になります。

庭木選びは長期的な視点で行うことが大切です。ジューンベリーの持つ美しさと、管理にかかる手間やリスクを総合的に判断して、ご自身の環境に合った選択をしていただければと思います。



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  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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