ルバーブは赤い茎が特徴的で、酸っぱい味がする野菜ですが、様々な効能があり美容や健康にも良いと言われています。
また、ルバーブは食べ方や料理レシピも豊富で、甘いデザートからさっぱりしたサラダまで楽しめます。
この記事では、ルバーブの効能と食べ方・料理レシピのほか、副作用についてもご紹介します。上手に活用して健康面・美容面で大きなメリットを得るための参考にしてみてくださいね。
ルバーブの栄養成分と特徴
ルバーブに含まれる栄養成分は次のとおりです。
- ビタミンC
- 食物繊維
- カルシウム
- 鉄分
特にビタミンCの含有量は非常に高く、免疫力の向上や美肌効果にも役立ちます。また、ルバーブにはアントシアニンという成分が含まれており、抗酸化作用があります。これにより、老化の原因となる活性酸素を除去し、健康維持にも効果的です。
ルバーブの特徴としては、酸味があり、シャキシャキとした食感があります。この酸味と食感が、料理にアクセントを加えることができます。また、ルバーブは繊維が多く含まれているため、腸の働きを活発にし、便秘解消にも効果的です。
以上が、ルバーブの栄養成分と特徴です。次に、ルバーブの効能について詳しく見ていきましょう。
ルバーブの効能
ルバーブはさまざまな効能を持つ食材で、健康効果や美容効果が期待できます。
ここでは、ルバーブを食べることによる健康効果・美容効果だけでなく、癌に効果があるという説についてまとめています。
体に嬉しい効果をルバーブに求めている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
健康効果
ルバーブは、ビタミンCやカルシウム、鉄などの栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素には、体内の免疫力を高めたり、骨や歯の健康を保ったりする効果があります。
また、ルバーブには抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。さらに、ルバーブには腸内環境を整える効果もあります。腸内環境が整うことで、便秘や下痢の改善にも役立ちます。
そのほか、抗炎症作用もあります。炎症は慢性化すると様々な病気の原因となりますが、ルバーブの摂取によって炎症を抑えることができます。
これらの健康効果を得るためには、ルバーブを適度な量で摂取することが大切です。摂りすぎると下痢や腹痛の原因になることもあるので注意が必要です。適切な量で摂取することで、ルバーブの健康効果を最大限に活かすことができます。
美容効果
ルバーブには、肌のハリや弾力を保つために重要な役割を果たすビタミンCが豊富に含まれているほか、抗酸化作用もあり、肌の老化を遅らせる効果が期待できます。
さらに、ルバーブには食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整える効果があり、美肌効果にもつながります。
そのほか、ポリフェノールも含まれており、肌のシミやくすみを防ぐ効果もあります。
ルバーブを美容に活用する方法としては、ジュースやスムージーに加えることがおすすめです。ルバーブの酸味がアクセントとなり、さわやかな味わいになります。
また、ルバーブを使ったフェイスマスクやパックも効果的です。ルバーブの栄養成分が肌に浸透し、潤いを与えてくれます。
癌に効果がある?
ルバーブには抗酸化作用があり、癌の予防や治療に効果があると言われています。ルバーブに含まれるアントシアニンやポリフェノールは、体内の活性酸素を除去し、細胞の酸化ストレスを軽減する効果があります。
抗炎症作用もあり、がん細胞の増殖を抑制する働きがあります。
さらに、ルバーブには腸内環境を整える効果もあります。腸内環境が良好な状態を保つことで、免疫力が高まり、がん細胞の発生を抑えることができます。
ただし、ルバーブの癌に対する効果はまだ十分に研究されておらず、個人差もあります。ルバーブを摂取する際は、適量を守り、バランスの取れた食事と併せて摂ることが重要です。
ルバーブの食べ方・簡単レシピ
ルバーブはさまざまな料理に活用することができます。ここでは、サラダや炒め物などのおかずになるルバーブの食べ方と簡単なレシピをご紹介します。
サラダとして生食する方法
ルバーブは、サラダとして生食することもできます。キュウリやトマト、リンゴなどとの相性が良くおすすめです。
ルバーブの酸味と野菜や果物の甘みが絶妙にマッチし、爽やかなサラダが楽しめます。ぜひ、試してみてください。
炒め物を美味しく調理するコツ
ルバーブは、酸味のある特徴的な味わいがあり、炒め物にもぴったりです。ルバーブの炒め物は、さっぱりとした味わいが特徴で、野菜や肉との相性も良いです。
炒め物にする場合は、1cm程度の厚さに切ると食べやすいです。美味しく調理するコツとしては、フライパンに油を熱し、ニンニクや生姜を加えて炒めて香りが出てきたら、ルバーブを加えて炒めるようにします。
ルバーブは水分を多く含んでいるため、炒める際には火加減に注意が必要です。強火で炒めると水分が抜けてしまい、食感が損なわれることがあります。中火程度でじっくりと炒めると、ルバーブの酸味が引き立ち、食感も良くなります。
ルバーブの炒め物には、塩や醤油、砂糖などの調味料を加えることで、味に変化をつけることができます。また、野菜や肉と一緒に炒めることで、より一層美味しさを引き立てることができます。
さっぱりとした味わいが特徴で、野菜や肉との相性も良いです。
おかずレシピ
ルバーブはおかずにも使うことができます。さっぱりとした酸味が特徴で、野菜や肉料理にアクセントを加えることができます。ここでは、ルバーブを使ったおかずレシピをご紹介します。
ルバーブの甘酢炒め
ルバーブを薄くスライスし、鶏肉や豚肉と一緒に炒めます。甘酢のタレを加えて煮詰め、ルバーブが柔らかくなるまで炒め煮します。
最後にごまをふりかけて完成です。甘酸っぱい味わいが食欲をそそります。
ルバーブのトマト煮込み
ルバーブを厚めのスライスにし、トマト缶と一緒に煮込みます。お好みでニンニクやハーブを加えて風味をプラスしても良いでしょう。
トマトの酸味とルバーブの酸味が絶妙に調和し、食欲をそそります。
ルバーブのチーズ焼き
ルバーブを薄くスライスし、オーブンで焼きます。チーズをのせて再度焼き、チーズが溶けるまで加熱します。
ルバーブの酸味とチーズのコクが絶妙にマッチし、おつまみや一品料理としても楽しめます。
ルバーブはさまざまなおかずに活用することができます。ぜひ、自分の好みに合わせてアレンジしてみてください。
ルバーブを大量消費する方法
ルバーブを大量に手に入れた場合、どのように使えば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
大量消費する方法としておすすめは、ジャムやピクルスにする方法です。美味しくたべられるだけでなく保存もできるので大量に消費する際にはとても便利です。
酸味と甘みを活かしたジャムは、パンやヨーグルトに添えて楽しむことができます。また、ピクルスにすることで、ルバーブの酸味が引き立ち、サラダやサンドイッチの具材として使うことができます。
ルバーブジャムの作り方についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。
なお、ルバーブのピクルスの作り方の手順は次のとおりです。
材料
- ルバーブ 500g
- グラニュー糖 150g~180g
- 塩 小さじ1
- 酢 100ml
- オレンジ果汁 100ml
- オレンジピール 小さじ1
- レモン果汁 大さじ1
- レモンピール 小さじ1
- スライス生姜 10g
- マスタード 小さじ1
- クローブ 4個
- シナモンスティック 1本
作り方
材料の準備が整ったら次の手順でピクルス作りしていきます。
- ルバーブをザルに入れ、塩をふったら休ませる。
- 大きめのフライパンに、砂糖・酢・オレンジ果汁・ピール・レモン果汁・ピール・スライス生姜・マスタード・クローブ・シナモンを入れ、砂糖が溶けるまで中
- 火にかける。
- 水気が少なくなってきたら、ルバーブを加えて混ぜる。
- ルバーブがやわらかくなるまで煮る。火を止めて冷ます。
- 煮汁ごと保存容器に移し、冷蔵庫で保存する。
以上の方法でピクルスは完成します。用意する材料が多いですが、美味しいピクルスが作れるのでぜひ試してみてくださいね。
ルバーブの副作用について
ルバーブを食べる際には、副作用について注意が必要です。
危険な食べ物ではありませんが、酸味の強さや過剰摂取によって体に悪影響を及ぼす可能性があるので、食べる前に知っておいて欲しいことをまとめておきます。
摂取する際の注意点
ルバーブを摂取する際の注意点は以下のとおりです。
- ルバーブは酸味が強い
- オキシアルキルアミンが含まれている
まず、ルバーブは酸味が強く、食べる際には注意が必要です。多くの人にとっては美味しいと感じられるかもしれませんが、酸味に敏感な人や胃腸の弱い人は摂りすぎないようにしましょう。
オキシアルキルアミンという物質が含まれており、大量摂取すると中毒症状が現れる可能性があります。そのため、摂取量には注意が必要です。
なお、ルバーブは葉部分にオキシアルキルアミンがより多く含まれているため、食べる際には葉を取り除くことをおすすめします。葉を食べることで中毒症状が起こる可能性が高まるため、注意が必要です。
過剰摂取による副作用
ルバーブにはさまざまな効能があることが知られていますが、過剰摂取による副作用もあります。ルバーブを過剰に摂取すると、下痢や腹痛などの消化器系のトラブルが起こることがあります。
また、ルバーブに含まれるオキシアリン酸という物質は、大量に摂取するとカルシウムの吸収を阻害するため、骨粗しょう症のリスクが高まる可能性があります。適量を守り、バランスの取れた食事を心掛けましょう。
妊娠中や授乳中の人、腎臓の病気を持っている人は、ルバーブの摂取には注意が必要です。ルバーブを食べる際は、適量を守り、自分の体調に合わせて摂取するようにしましょう。
ルバーブの毒性について
ルバーブは健康に良いとされていますが、注意が必要な一面もあります。ルバーブにはオキシアルキルアニトリルという物質が含まれており、大量摂取すると毒性があると言われているためです。
この物質は、ルバーブの葉や茎に含まれており、特に葉に多く存在しています。そのため、ルバーブを食べる際には茎の部分を選ぶことが重要です。茎にはオキシアルキルアニトリルはほとんど含まれておらず、安全に食べることができます。
また、ルバーブの茎を適切な量で摂取することも大切です。過剰摂取すると、オキシアルキルアニトリルが体内に蓄積され、中毒症状が現れる可能性があります。そのため、一度に大量のルバーブを摂取するのは避けるべきです。
なお、こうした毒性があることから、妊娠中や授乳中の方は食べる前に医師に相談してから摂取するようにしましょう。
購入方法と保存方法
ここではルバーブの購入方法と、新鮮なルバーブの見分け方についてご紹介します。
できるだけ鮮度を保つ保存方法についてもお伝えするので、新鮮なルバーブを楽しむために参考にしてみてくださいね。
購入する際のポイント
ルバーブは季節限定の野菜ですので、旬の時期に購入することが大切です。一般的にルバーブの旬は春から初夏ですので、その時期にスーパーや農産物直売所で見かけることが多くなります。
また、ルバーブの選び方としては、茎が太くてしっかりとしたものを選ぶことがポイントです。茎がしなやかでツヤがあるものを選ぶと良いでしょう。葉っぱが鮮やかな緑色であることも重要です。葉っぱがしおれていたり、茶色く変色している場合は避けるようにしましょう。
ルバーブは保存性があまり良くありませんので、購入する際はできるだけ新鮮なものを選ぶようにしましょう。ルバーブは湿気に弱いため、袋に入れずに直接冷蔵庫の野菜室に入れることがおすすめです。賞味期限は一般的に1週間程度ですので、早めに使い切るようにします。
保存方法と賞味期限
ルバーブは鮮度が大切ですので、購入後はできるだけ早く使い切るのが大切ですが、鮮度をできるだけ落とさない保存方法も重要です。
保存方法としては、冷蔵庫の野菜室で保存するのが一般的です。ルバーブは水分を多く含んでいるため、水分がこもらないようにビニール袋やラップで包み、冷蔵庫の野菜室に保管しましょう。
賞味期限は、購入時点での鮮度によって異なりますが、一般的には購入後1週間程度が目安です。賞味期限を過ぎたルバーブは食べる際に注意が必要です。見た目や香り、味に異常がある場合は食べないようにしましょう。
まとめ:ルバーブの効能と食べ方・料理レシピ
ルバーブは酸っぱいハーブですが、その酸味には多くの効能が隠されています。ルバーブにはビタミンCやカリウムなどの栄養素が豊富で、便秘や高血圧の予防や改善に役立つほか、アントシアニンやポリフェノールによる抗酸化作用が美容や老化防止に効果的です。
ただし、ルバーブにはオキサレートという成分も含まれており、過剰摂取すると腎臓に負担をかけたり、カルシウムの吸収を妨げたりする可能性があるため、食べる際には適量を守り、茎以外の部分は食べないように注意しましょう。