「チェストベリーを使うと太るって本当?」
そんな噂を耳にして、不安になっていませんか?
女性の健康をサポートするハーブとして注目を集めているチェストベリーですが、体重増加については、少し誤解されがちな一面もあります。
実際には、チェストベリーそのものに体重を増やす作用はありません。
むしろ、PMS(生理前症候群)によるむくみや過食を和らげることで、体重管理に役立つ可能性もあるんです。
この記事では、チェストベリーと体重増加の本当の関係、知っておきたい副作用やデメリット、そして効果的な使い方まで、詳しくご紹介していきます。
チェストベリーをこれから試してみたい方も、すでに使っていてちょっと不安を感じている方も、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
チェストベリーとは?
チェストベリー(別名:チェストツリー、アグヌス・カストゥス)は、地中海沿岸や西アジアに自生している植物です。
昔から、女性の健康をサポートしてきたハーブとして親しまれてきました。
チェストベリーの主な特徴
- 月経前症候群(PMS)による不調をやわらげるサポートが期待できる
- ホルモンバランスを整える働きがあるといわれている
- 西洋では古くから伝統的に使われてきた
- 日本ではサプリメントとして手に入る
チェストベリーは、女性ホルモンのバランスを整えるのを助けることで、PMSのつらい症状や月経不順、さらには更年期に感じる不調などをサポートしてくれると考えられています。
体内のドパミン受容体に働きかけることで、プロラクチンというホルモンの分泌を抑え、エストロゲンとプロゲステロンのバランスを整えるサポートが期待できます。
チェストベリーは太る?体重増加の関係
結論からお伝えすると、チェストベリー自体に体重を増やすような作用はありません。
むしろ、PMSによる水分のたまりや過食傾向をやわらげることで、体重管理に役立つ可能性があると言われています。
チェストベリーで太ると言われる理由には、次に挙げる誤解が原因であるとされています。
1.ホルモンバランスの変化によるもの
チェストベリーがホルモンバランスに働きかけることで、一時的に体に水分がたまることがあります。
ですが、これは一過性のものでずっと続くわけではありません。
2.PMS症状の改善による食欲の安定
チェストベリーを取り入れることで、PMSにともなう過食傾向が落ち着き、食欲が安定することがよくあります。
その結果、体重管理がしやすくなる方も多いです。
3.他の成分との混同
市販のサプリメントには、チェストベリー以外の成分も一緒に配合されていることがあります。
また、糖衣やコーティング剤などの添加物が影響している場合も考えられます。
実際にチェストベリーを取り入れている女性たちからは、「体重が増えた」という声よりも、「PMSによるむくみがスッキリした!」という感想が多く寄せられています。
チェストベリーの副作用と注意点
チェストベリーは比較的安全性の高いハーブとされていますが、使うときにはいくつか注意したいポイントもあります。
チェストベリーで見られることがある副作用
- 胃の不快感や吐き気
- 頭痛
- 肌のかゆみ
- 飲み始めのころに、一時的に症状が強く出ることがある
これらの副作用は、たいてい軽いもので、使い続けるうちに自然とおさまることが多いといわれています。
使用を控えたほうがいい場合
妊娠中・授乳中の方
ホルモンバランスに働きかける可能性があるため、赤ちゃんやお母さんの安全を考えて、使用は控えたほうが安心です。
ホルモンに関連する病気がある方
乳がん、子宮がん、卵巣がんの既往歴がある方、または子宮内膜症や子宮筋腫の治療中の方は、チェストベリーの使用を避けましょう。
特定のお薬を飲んでいる方
- 経口避妊薬(ピル)
- パーキンソン病の治療薬
- 精神科のお薬
これらのお薬とチェストベリーが影響し合う可能性があるため、使用前に医師に相談することをおすすめします。
18歳未満の方
成長期のホルモンバランスに影響する可能性があるため、18歳未満の方は基本的に使用を避けたほうがよいとされています。
チェストベリーのデメリットについて
チェストベリーには女性の体をサポートしてくれる力がある一方で、気をつけたいポイントもいくつかあります。
1. 効果を実感するまでに時間がかかる
チェストベリーは、即効性のある薬のようにすぐに変化が出るものではありません。効果を感じるまでには、1〜3か月ほどコツコツ続ける必要があります。
PMSの症状がつらい方にとっては、この「待ち時間」が少しストレスに感じることもあるかもしれません。
2. 継続して飲み続ける必要がある
症状の改善をキープするためには、基本的に続けて服用することが大切です。
3か月以上にわたる長期使用については、一度お医者さんに相談することがすすめられています。
3. コストがかかることも
チェストベリーを含む製品、たとえば要指導医薬品の「プレフェミン」などは、1か月分でおよそ2,000円ほどかかります。
長く使う場合は、経済的な負担も考えておきたいですね。
4. 他のお薬との相互作用に注意が必要
チェストベリーは、いくつかのお薬と影響し合う可能性があるとされています。
特に、ホルモン剤や精神科のお薬を服用中の方は、自己判断せずに、必ず医師や薬剤師に相談してから使いましょう。
チェストベリーの正しい使用方法と推奨摂取量
チェストベリーを安心して、効果的に取り入れるためのポイントをご紹介します。
基本的な使い方
適切な量を守りましょう
要指導医薬品(例:プレフェミン)の場合は、1日1回1錠(チェストベリー乾燥エキス40mg)が目安です。
サプリメントの場合は、各製品の指示に従ってくださいね。
飲むタイミングは?
毎日、できるだけ同じ時間に飲むのがおすすめです。
食事の影響は少ないですが、胃腸が弱い方は食後にすると安心です。
どのくらい続けるといいの?
まずは1か月間、続けて様子を見ましょう。もし3か月試しても変化が感じられない場合は、お医者さんに相談してくださいね。
長期的に続ける場合も、医師のサポートを受けながら進めるとより安心です。
効果を高めるためのコツ
生活習慣をととのえる
チェストベリーだけに頼らず、体にいい生活を心がけましょう。
- 規則正しい生活リズムを作る
- 栄養バランスのとれた食事をとる
- 軽い運動を取り入れる
- 上手にストレスを発散する
症状の変化をメモしておく
PMSの症状がどんなふうに変わったか、日々記録しておくと良いです。医師に相談するときにも役立ちます。
体調の変化に敏感になろう
副作用を感じたら、いったん使用を中止して様子を見ましょう。あまり効果が感じられないときは、他の方法も検討してみるのも一つの選択です。
安心して使うための注意ポイント
- 他のサプリメントやお薬と一緒に使うときは、慎重に。
- アレルギー体質の方は、成分表示をしっかり確認しましょう。
- 体調がすぐれないときは、無理せず使用を控えてくださいね。
- 定期的に健康診断を受け、自分の体を見守ることも大切です。
まとめ
チェストベリー自体には、体重を増やす作用はありません。むしろ、PMSによるむくみや過食を改善することで、体重管理をサポートしてくれる可能性があります。
効果を実感するまでには、1〜3か月ほど継続して使うことが必要です。
副作用として、胃の不快感や頭痛などが報告されることもありますが、多くは軽度で一時的なものとされています。
なお、妊娠中や授乳中の方、ホルモンに関連する病気がある方、特定の薬(ホルモン剤や精神科の薬など)を服用中の方は、使用を避けるか、医師に相談することがすすめられます。また、18歳未満の方への使用も推奨されていません。
チェストベリーを正しく活用するためには、適切な量を守りながら、毎日決まった時間に服用することが大切です。さらに、規則正しい生活習慣と組み合わせることで、より効果を実感しやすくなります。
体調の変化に注意を払い、気になることがあれば早めに医師や薬剤師に相談しましょう。
女性の健康管理は一人ひとり異なるもの。自分の体質や症状に合わせながら、総合的なアプローチで改善を目指すことが大切です。
チェストベリーは、その選択肢のひとつとして、上手に取り入れていきましょう。