家庭の庭などで手間がかかる雑草対策としてグランドカバーを植えることは良い解決方法の一つです。
ハーブは繁殖力が高いものが多く、グランドカバーとして用いるのに適している種類が多いです。見た目や香りが良いだけでなく、虫除け効果まで得られるものもあるので、一石二鳥になるものも珍しくありません。
また、グランドカバーに適したハーブは、日当たりや水やりにもあまり気を使わなくても育つ丈夫なものが多いです。
この記事では、グランドカバーにおすすめのハーブをピックアップしてご紹介していきますので、目的にマッチした種類を選ぶ参考にしてみてください。
ハーブがグランドカバーに適している理由
ハーブがグランドカバーとして適している理由は、どんどんと茂って地面をしっかり覆ってくれるからです。そのため、雑草の生えにくい環境を作り出し、手入れの手間を減らすことができます。
また、ハーブの種類によっては虫除け効果もあります。例えば、レモングラスやラベンダーは、その香りが虫を寄せ付けないため、庭での虫の被害を軽減することができます。
さらに、ハーブの中には踏みつけにも強いものもあります。チャービルやタイムなどは、踏みつけられても痛みにくく、元の形に戻りやすいため、庭での歩行や遊びにも最適です。
ハーブは手入れが不要なことも魅力の一つです。特にローズマリーやミントは、日々の水やりや剪定がほとんど必要なく、放っておいても元気に育ちます。そのため、忙しい方や初心者でも手軽に育てることができます。
ハーブはこれらの理由から、グランドカバーとして最適な植物と言えます。庭や花壇の美しさを保ちながら、手入れの手間を減らしたい方におすすめです。
虫除け効果を発揮するグランドカバーハーブの例
グランドカバーとして使い勝手が良いハーブの中で、虫除け効果のあるハーブをご紹介します。
レモングラス
レモングラスは、虫除け効果がありながらグランドカバーとしても優れた特徴を持っています。
その効果は、シトロネラールという成分によるもので、蚊やハエなどの害虫を寄せ付けない効果があります。そのため、庭やテラスなどの屋外空間での使用において、快適な時間を過ごすことができます。
また、レモングラスは成長が早く、茂ることができるため、グランドカバーとしての使いやすさも魅力です。他の植物と比べても、比較的手入れが簡単であり、育てやすいと言えます。特に、日当たりが良く、排水の良い場所で栽培すると、より良い結果が得られるでしょう。
レモングラスは、広い範囲をカバーすることができるため、庭や公園などの広いスペースでの利用に適しています。また、踏みつけにも強いため、歩道や通路などの人の出入りが多い場所にも最適です。さらに、その爽やかな香りは、リラックス効果もあり、心地よい空間を演出してくれます。
グランドカバーとしての利用だけでなく、料理やお茶などの利用も広がっています。そのため、食材としても楽しむことができます。また、ハーブティーやアロマオイルなど、さまざまな形で活用することができます。
レモングラスは、虫除け効果とグランドカバーとしての使いやすさを兼ね備えたハーブです。庭や屋外空間の虫対策や、広いスペースのカバーリングにおすすめです。その爽やかな香りと便利な使い方で、快適な時間を過ごすことができるでしょう。
ラベンダー
ラベンダーは、その美しい花と特有の香りで人気のあるハーブです。しかし、ラベンダーはただ美しいだけでなく、虫除け効果もあります。特に蚊や蚊に刺されることが多い夏場には、ラベンダーが頼もしい存在となります。
また、グランドカバーとしても優れています。その根は強く、土をしっかりと固定するため、踏みつけにも強いのです。そのため、庭や庭先の通路などに植えると、美しさだけでなく、実用性も兼ね備えた植物となります。
さらに、ラベンダーは手入れが比較的簡単で、日当たりの良い場所を好むため、水やりに気を付けることが大切ですが、それ以外の手入れはあまり必要ありません。そのため、忙しい方や初心者でも育てやすいハーブと言えるでしょう。
ラベンダーは、虫除け効果とグランドカバーとしての使いやすさが魅力です。庭や庭先の通路に植えて、美しい花と香りを楽しみながら、虫を寄せ付けずに過ごすことができます。
踏みつけに強いグランドカバーハーブの例
グランドカバーとして重要な要素なのが踏みつけに強いという性質です。頻繁に人が歩くところであれば特に重要視したい性質でしょう。
踏みつけに強いハーブの中でも、グランドカバーに用いるのに適した種類を2つご紹介します。
チャービル
ハーブの中でも、特に踏みつけに強いグランドカバーハーブとして知られているのがチャービルです。チャービルは、日本国内でも比較的簡単に手に入ることができるハーブの一つです。
チャービルは、その踏みつけ耐性の高さから、庭の通路や玄関周りなど、人がよく歩く場所にも適しています。普通の草花ではすぐにダメになってしまうような場所でも、チャービルはしっかりと生き残ります。
また、チャービルはグランドカバーとしての使いやすさも魅力の一つです。その茂った緑の葉が美しく、広がりを持って庭を覆ってくれます。庭の一部をチャービルで覆うことで、美しい緑のカーペットのような景色を楽しむことができます。
さらに、チャービルは手入れが比較的簡単であることも特徴です。水やりや肥料の与え方に気を使う必要がなく、放っておいても元気に育ってくれます。忙しい人でも手軽に育てることができるので、初心者でも安心です。
チャービルは、その踏みつけ耐性と使いやすさから、庭のグランドカバーとして最適なハーブの一つです。庭の通路や玄関周りなど、人がよく通る場所に植えると、美しい緑のカーペットを楽しむことができます。
手入れも簡単なので、忙しい人にもおすすめです。是非、チャービルを使って、庭を彩ってみてください。
タイム
タイムは、グランドカバーとしての使いやすさと踏みつけ耐性が特徴的なハーブです。
茂った葉が地面を覆い、繁茂するため、雑草の発生を抑える効果があります。また、その茂り具合から、踏みつけられてもすぐに復活し、美しい状態を保つことができます。
日本国内でもよく見かけるハーブであり、手に入れやすいです。また、育てるのも比較的簡単であり、初心者でも育てやすいです。
踏みつけ耐性があるため、庭や公園の遊び場など、人の出入りが多い場所にも最適です。また、タイムは香りが強く、虫除け効果も期待できます。そのため、アウトドアの場所に植えると、快適な時間を過ごすことができます。
タイムは、手入れも比較的簡単です。水やりは乾燥しやすい環境であれば、週に1回程度で十分です。また、肥料もあまり必要ありません。そのため、忙しい方や、手入れが苦手な方でも、簡単に育てることができます。
手入れがほぼ不要なグランドカバーハーブの例
雑草対策などを目的にグランドカバーとしてハーブを植えても、そのハーブの手入れに手間がかかってしまっては本末転倒です。
ここでは、数あるグランドカバーに適したハーブの中から、手入れが不要なハーブを2つご紹介します。
ローズマリー
ローズマリーは乾燥に強く、水やりの頻度が少なくて済みます。また、日当たりが良い場所を好むため、日陰でも育ちやすいという特徴があります。これらの理由から、手入れが不要なハーブとして人気があります。
さらに、踏みつけにも強いため庭の通路や玄関周りなど、人がよく歩く場所にも適しています。踏みつけられてもすぐに回復し、美しいグランドカバーとして庭を彩ります。
また、ローズマリーには虫除け効果もあります。特に蚊を寄せ付けない効果があるため、夏の夜に庭で過ごす際には大変便利です。
手入れが不要で使いやすいグランドカバーハーブの一つです。その美しい姿と香りを楽しみながら、庭を彩りましょう。
ミント
ミントは、手入れが不要なことで知られています。その理由は、ミントが非常に成長力が強く、他の植物と競争することなく広がっていくからです。
また、強い香りを持っており害虫を寄せ付けません。そのため、グランドカバーとして植えることで、庭やガーデンを虫から守ることができます。
ミントは踏みつけにも強いハーブです。そのため、庭やガーデンの通り道や、子供が遊ぶ場所に植えても安心です。踏みつけられることで、ミントの香りがより一層引き立ち、庭やガーデンを爽やかな香りで包んでくれます。
そのほか、グランドカバーとしての使いやすさも魅力です。ミントは日本国内のどこでも育つことができ、特に水はけの良い土壌を好みます。
日当たりが良い場所から日陰まで、幅広い環境に適応することができます。そのため、様々な場所に植えることができ、庭やガーデンのアクセントとして活用することができます。
湿気にも強く日陰でも育つグランドカバーハーブの例
湿気の多い場所や日陰でも美しく育つグランドカバーハーブは、庭や庭園の景観を引き立てる魅力的な選択肢です。ここでは、湿気にも強く日陰でも育つグランドカバーハーブの例をご紹介します。
まず一つ目は「ホスタ」です。ホスタは湿気に強く、日陰でも美しい緑の葉を保ちます。また、葉の密度が高いため、雑草の発生を抑える効果もあります。ホスタは庭のアクセントとしても人気があります。
次に、「ヘチマ」です。ヘチマは湿気に強く、日陰でもよく育ちます。特に、湿った場所や水辺に植えると美しい緑の葉が広がります。また、ヘチマは蔓性のため、地面を覆うように成長し、グランドカバーとしての役割を果たします。
最後に、「シュロ」です。シュロは湿気にも強く、日陰でも美しい緑の葉を保ちます。さらに、シュロは地面を覆うように広がり、雑草の発生を防ぐ効果もあります。シュロは庭や庭園のアクセントとしても人気があります。
これらのグランドカバーハーブは、湿気にも強く、日陰でも美しく育つため、庭や庭園の景観をより魅力的に演出することができます。ぜひ、お庭に取り入れてみてください。
長持ちさせるためのポイント
グランドカバーとしてハーブを長持ちさせるためのポイントはいくつかあります。
まず、適切な場所を選ぶことが重要です。ハーブは日当たりが好きなため、日の当たる場所を選びましょう。また、排水性の良い土壌を用意することも大切です。ハーブは水を好みますが、水はけの悪い土壌では根腐れの原因となります。
次に、適切な水やりを行うこともポイントです。ハーブは乾燥に強いと言われていますが、特に植え付け直後は水やりが必要です。また、夏場は乾燥しやすいので、こまめに水を与えましょう。ただし、過湿にならないように注意しましょう。
さらに、定期的な剪定も大切です。ハーブは成長が早いため、伸びすぎた部分を切り戻すことで、形を整えることができます。また、収穫することでハーブの成長を促すこともできます。
最後に、害虫や病気に注意しましょう。ハーブは虫除け効果があるものも多いですが、害虫による被害を防ぐために、定期的なチェックと予防策を行いましょう。また、病気にかかった場合は、早めに対処することが重要です。
これらのポイントを押さえて、グランドカバーとしてのハーブを長持ちさせましょう。ハーブの美しい姿と香りを楽しむことができます。
植えてよかったグランドカバーハーブ
グランドカバーにはさまざまなハーブがありますが、特に植えてよかったと感じるハーブをご紹介します。
まず、虫除け効果を発揮するハーブです。虫が苦手なハーブは、庭やテラスなどのグランドカバーとして最適です。例えば、レモングラスは爽やかな香りが特徴で、蚊やアブなどを寄せ付けません。また、ラベンダーも虫除け効果があり、花の香りが庭を彩ります。
次に、踏みつけに強いハーブです。グランドカバーは人々の足で踏みつけられることが多いため、丈夫なハーブを選ぶことが重要です。チャービルは踏みつけに強く、美しい花を咲かせます。また、タイムも同様に踏みつけ耐性があり、庭のアクセントになります。
リッピア(ヒメイワダレソウ)もグランドカバーに最適なハーブです。
リッピアのグランドカバーのドッグランを自宅に作りました🎉
花音が歩くたびにハーブの良い香りが漂います😄 pic.twitter.com/5o5dsSTOYA— モリ (@kanon19600712) May 22, 2024
手入れが不要なハーブもおすすめです。忙しい方や初心者でも簡単に育てることができます。ローズマリーは手入れが不要で、香りも良いため人気があります。また、ミントも手入れが簡単で、茂ってくると庭全体を覆うように広がります。
これらのハーブは、グランドカバーとしての特徴を備えているため、おすすめです。是非、庭やテラスなどに植えてみてください。
耐寒性が強く北海道でも冬越しできるグランドカバーハーブは?
北海道の寒い冬でもグランドカバーハーブとして使える耐寒性のあるハーブがあります。
ここでは、
- ユキノシタ
- タイム
上記2つのハーブについてご紹介します。
1.ユキノシタ
ユキノシタは寒冷地でも育つことができ、冬越しも問題ありません。また、ユキノシタはグランドカバーとしての利点もあります。葉が茂って地面を覆うため、雑草の生えにくい環境を作り出します。
さらに、ユキノシタは虫除け効果もありますので、庭やガーデンでの使用にもおすすめです。寒冷地でもグランドカバーハーブを楽しみたい方には、ユキノシタがおすすめです。
2.タイム
タイムも寒冷地で育つほど耐寒性が強いハーブです。踏みつけにも強く草丈もそれほど高くないので、北海道のグランドカバーとしては最適です。
香りも良く、雨上がりにタイムが広がった土地を歩くと爽やかな香りを楽しむことができます。
まとめ:グランドカバーとしてのハーブの選び方
この記事では、グランドカバーとしてのハーブの選び方についてご紹介しました。
ハーブはグランドカバーとして適している理由としては、
- ハーブは茂ることで地面を覆い、雑草の成長を防ぐ効果がある。
- 虫除け効果がある
- 踏みつけに強い
- 手入れがほぼ不要
こうした種類のハーブがあるためです。
ハーブを選ぶ際には、虫除け効果や踏みつけ耐性、手入れのしやすさなどを考慮しましょう。自分の庭やプランターに合ったハーブを選ぶことで、美しいグランドカバーを実現できます。