広告 ハーブの育て方

【初心者向け】クリスマスローズの育て方|地植えや鉢植えで育てる方法

クリスマスローズの育て方はそれほど難しいことはありませんが、花が咲かなかったり、株が弱ったりすることもあります。

この記事では、初心者でも失敗せずにできるクリスマスローズの育て方のポイントをお伝えします。

地植えや鉢植えで育てる方法を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

クリスマスローズとは

クリスマスローズとは、キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草の一種で、無茎種の原種を交雑させてできた園芸種の植物で別名ヘレボルスとも呼ばれます。

花の色や形は多様で、白、ピンク、紫、黒などの色があります。花期は冬から春にかけてで、雪の下でも咲くことから、クリスマスの花として親しまれています。

ハーブとしての側面としては根を薬用に用いることができ、強心・吐剤の効果があるとされていますが、毒性があるので注意が必要です。

なお、クリスマスローズの注意すべき毒性については、こちらのページにまとめているので、参考にしてみてくださいね。

クリスマスローズを地植えで育てる際の環境づくり

クリスマスローズは、直射日光を避けて半日陰の場所に植えるのが理想です。夏の暑さに弱いので、午後の日差しを遮るようにしましょう。

冬は、雪や霜から花を守るために、枯れ葉やわらなどを敷いておくと良いでしょう。

用土づくりや水・肥料の与え方については次のとおりです。

用土づくり

クリスマスローズは、水はけの良いやや酸性の土を好みます。重い粘土質の土は、砂や腐葉土などを混ぜて改良しましょう。

また、根が腐りやすいので、根元にはマルチングを施して湿気を避けることが大切です。

水やりと肥料の与え方

クリスマスローズは乾燥に強いですが、水切れは避けるべきです。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。

ただし、水やりの回数や量は、気温や季節によって調整する必要があります。

冬は、凍結しない程度に水やりを減らしましょう。また、水やりの際には、葉や花に水がかからないように注意しましょう。

肥料に対してあまり要求がありませんが、花付きや株の成長を良くするために春と秋に有機質の肥料を与えると効果的です。

肥料は、根元から少し離して散布しましょう。また、肥料の過剰投与は、根や葉の病気の原因になるので、避けるべきです。

クリスマスローズを鉢植えで育てる際の環境づくり

クリスマスローズは鉢植えで育てることも可能です。鉢植えで育てる場合の適切な環境についてそれぞれお伝えしていきます。

鉢の選び方と置き場所

クリスマスローズは根が深く伸びるので、深めの鉢を選ぶのが良いでしょう。

素焼きの鉢は水分や空気の通りが良いので、クリスマスローズに適しています。鉢の底には、排水のために砂利や陶器の破片などを敷いておきましょう。

置き場所は、直射日光を避けて半日陰の場所に置くのが理想です。夏の暑さに弱いので、午後の日差しを遮るようにしましょう。

冬は、霜や雪から花を守るために、鉢を屋根の下や室内に移動させると良いでしょう。

土の選び方

クリスマスローズは、水はけの良いやや酸性の土を好みます。市販の培養土に、腐葉土や鹿沼土などを混ぜて用意しましょう。

また、根が腐りやすいので根元にはマルチングを施して湿気を避けることが大切です。

水やりと肥料の与え方

地植えの項で記載しているとおり、水切れには注意して土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。

肥料についても同様に、春と秋に有機質の肥料を与えると効果的です。詳しくは地植えで育てる際の環境づくりの項をご参照ください。

クリスマスローズの種まき時期と方法

クリスマスローズの種まきは、種ができたらすぐに行う「取り蒔き」がおすすめです。種まきの方法は以下のとおりです。

  • 種ができたら、莢がはじける前に収穫する。
  • 種を乾燥させないように保管する。
  • 9~10月に鉢やプランターに種まきする

なお、収穫した種は、赤玉土やバーミキュライトなどに混ぜて湿らせたものに入れて保管すると良いです。

種まきの際は、種を表面に軽く押し込む程度で、土で覆わないようにします。種まきした鉢は日陰に置き、土が乾かないように水やりをします。

クリスマスローズの室内での育て方

クリスマスローズを室内で育てる場合は、直射日光を避けて半日陰の場所に置くのが理想です。夏の暑さに弱いので、カーテンなどで午後の日差しを遮るようにしましょう。

その他のポイントについては、これまで地植えの項でお伝えしてきたとおりの育て方で問題ありません。

クリスマスローズの植え替えに最適な時期と方法

クリスマスローズの植え替えは、花が咲く前の10月~12月か花が咲き終わった3月頃行うのが最適な時期です。

この時期は、根が活発に成長し始めるため、植え替え後の定着が良くなります。また、春の開花前に植え替えを行うことで、根の成長を促してより豊かな花を咲かせることができます。

植え替えを行う際には、根を傷つけないように注意し、根鉢を保持したまま移植することが重要です。

新しい植え場所は、排水性と有機物を含んだ肥沃な土壌を選び、根がしっかりと広がれるように十分なスペースを確保するようにします。

植え替え後は、適度な水やりと肥料を与え、植物が新しい環境に適応できるようにケアを行いましょう。

クリスマスローズの剪定について

クリスマスローズの剪定目的・時期・方法についてそれぞれ次の項でお伝えします。

剪定の目的

クリスマスローズの剪定の目的は、株の健康を保つことと来年の花付きを良くすることです。

枯れた花茎や葉は、栄養を奪ったり病気や害虫の温床になったりするので、剪定することで株にとって不要な部分を取り除くことができます。

また、剪定することで、株の形を整えたり、光や空気の通りを良くしたりすることができます。

剪定の時期

クリスマスローズの剪定の時期は、花が終わった後から新芽が出る前までの間です。一般的には、4月から6月頃が適切な時期とされています。

剪定の時期は、気温や品種によっても異なるので株の状態を見ながら判断しましょう。

剪定の方法

クリスマスローズは、花が終わった後に枯れた花茎や葉を切り取ります。

剪定は、清潔なはさみや剪定ばさみを使って根元から5cmほど残して切ります。

切り口には、消毒液や木炭などを塗って、病気の予防をしましょう。

クリスマスローズの夏越しの注意点

クリスマスローズは暑さに弱いので、できれば鉢植えにして室内で育てる方が安全に夏越しができます。

直射日光や高温多湿を避け、半日陰の風通しの良い場所に置くようにします。春に葉が茂りすぎた場合は、梅雨に入る前に剪定を行って風通しをしておくと良いです。

また、鉢植えの場合は温度が上がらないように、鉢底に砂利やスノコなどを敷いたり、遮光ネットなどで日除けをしたりするのも効果的です。

水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。水を与え過ぎると根腐れの原因になるので注意しましょう。

クリスマスローズの耐寒性と冬越しの方法

クリスマスローズは寒さにとても強い植物で、マイナス15℃程度まで耐えることができます。

ただ、鉢植えの場合は土が凍りつくと根が傷むので、屋根の下や室内に移動させるなどの対策が必要です。

冬は、凍結しない程度に水やりを減らします。また、水やりの際には、葉や花に水がかからないように注意が必要です。

雪や霜から花を守るために、枯れ葉やわらなどを敷いておくと良いでしょう。鉢植えの場合は、鉢カバーをかぶせる、鉢底に砂利やスノコなどを敷く、遮光ネットなどで日除けをするなどの工夫をすると良いです。

クリスマスローズの増やし方

クリスマスローズを増やす方法として、種まきの他にも

  • 株分け
  • こぼれ種

この2点があります。

それぞれの増やし方のコツについてご紹介します。

株分けで増やす方法と時期

クリスマスローズの株分けは、7~8年に一度くらいの頻度で秋に行います。

鉢植えの場合は、根鉢を鉢から取り出し、地植えの場合は株の周りを掘り起こします。

株分けの方法は以下のとおりです。

  • 水はけと通気性の良い用土を用意する。
  • 根を崩さないように株を3~4株に分ける。
  • 分けた株を新しい鉢や場所に植え付ける。
  • 植え付けた後は、たっぷりと水を与える。

株を細かく分けると株が弱るので、3芽ほど残すようにすると良いでしょう。

こぼれ種で増えることもある

クリスマスローズはこぼれ種でも増える可能性があり、放置しておくだけで増えることもあります。

花が終わったら、花茎を切り取らずにそのままにしておけば、種ができて莢がはじけて周りに種が飛び散ります。

ただし、発芽率や花付きは不安定なので、こぼれ種で増やしたい場合は次のように対策をすると良いです。

  • 株周りの土は柔らかくしておき、根が露出しないように増し土やマルチングをする。
  • 種が発芽したら小さな鉢に1株ずつ植え替える。
  • 水切れしないように水やりをする。
  • 大きくなったら庭や一回り大きな鉢に植え替える。

花が咲くまでには3~4年ほどかかるので、ゆっくりと育てていくようにしましょう。

なお、庭植えのクリスマスローズを放置した結果については、こちらのページでご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

まとめ:クリスマスローズの育て方のポイント

この記事では、クリスマスローズの育て方について、地植えや鉢植えで育てる方法をご紹介しました。

クリスマスローズは、寒さに強い多年草で、冬から春にかけて美しい花を咲かせますが、育て方によっては、花が咲かなかったり、株が弱ったりすることもあります。

そこで、以下のポイントに注意して、クリスマスローズを育てましょう。

  • 土は水はけと通気性の良いものを使う
  • 日当たりは半日陰の場所に置く
  • 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりとする
  • 肥料は春と秋に有機質のものを与える
  • 剪定は花が終わった後に枯れた花茎や葉を切り取る
  • 防寒は雪や霜から花を守るために枯れ葉やわらなどを敷く

クリスマスローズを育てて冬の庭や室内を彩る素敵な花を楽しむための参考にしてみてくださいね。

  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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