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レモングラスの育て方|苗植え時期や増えすぎ対策、植えてはいけない説も

2024年6月12日

レモングラスは、レモンのようなさわやかな香りがするハーブです。

料理やハーブティーに使われるほか、健康や美容にも効果があると言われています。しかし、レモングラスは熱帯原産の植物で、日本では冬を越せるかどうかが心配ですよね。

また、レモングラスはどんどん増えてしまうという話も聞きますが、本当なのでしょうか?

そこで今回は、レモングラスの育て方について、苗植え時期や増えすぎ対策、植えてはいけない説も含めてご紹介します。レモングラスを育てて、香り豊かな生活を楽しみましょう。

レモングラスとは?

レモングラスとは、その名の通りレモンのような香りを持つ草本のことで、その繊細な風味と清香な香りから料理や飲み物、さらには化粧品や香料など幅広く活用されているのです。

また、健康効果が期待できることから健康茶の材料としてもよく用いられます。

原産地は南アジアであり、そこから各地に広まり今では世界中で栽培されています。

特徴

レモングラスはその鮮やかな緑色をした細長い葉を持っています。名前の通りレモンに似た香りが特徴で、独特の風味と甘い香りが特徴的なユーカリやミントに匹敵する存在で、使用量によってはその香りが主張することもあります。

強い抗酸化作用と抗菌作用を持つため、健康食品や化粧品、香料として重宝される一方、習慣の一部として親しまれている地域もあります。

また、地下茎を乾燥させたものをレモングラスティーとして飲むことも一般的です。

利用方法

レモングラスは様々な利用方法があります。まずは食品としての利用から、特にタイ料理では香りづけのハーブとして頻繁に使われ、スープや炒め物、カレーに欠かせない食材となっています。

また、葉を乾燥させてハーブティーとしても良く飲まれており、その芳醇な香りと抗酸化作用が注目されているのです。加えて、クリームやオイルに配合されてスキンケアへの利用方法もあります。

さらには、その強い香りを活かし殺菌や防虫効果があり、アロマテラピーや芳香浴にも使用されています。

レモングラスの虫除けグッズの効果についてはこちらで詳しくお伝えしています。

歴史

レモングラスは古くから東南アジアに広く分布していた植物で、特にタイやベトナムでは食文化の重要な要素の一つとなっております。

歴史を辿ると、レモングラスは伝統医学にも使われ、その抗酸化作用や利尿作用を利用し、薬草として珍重されてきたのです。

その他にも、その香りを活かしてお香や化粧品の原料として利用した記録もあります。

このように長い間人々の生活の一部であり、現代ではその用途がさらに拡大しています。また、その風味や香りが認められ、世界各地の料理や飲料に使用されるようになったのです。

レモングラスの種まきの方法

レモングラスは鮮やかな緑色と特有の香りが特徴のハーブで、食事や美容、健康維持に役立つことでも知られています。

レモングラスの種まきは難しいのではと感じる方もいるかもしれませんが、適切な時期と手順を把握すれば誰でも成功する可能性が高まります。さらに、必要な用具をそろえると、より環境に配慮した種まきが可能になります。

最適な時期とは?

まず、レモングラスの種まきに最適な時期についてですが、レモングラスは寒さに弱いため、春から初夏にかけて種をまくのが一般的です。

特に5月~6月がオススメで、気温が暖かくなり地温も高まってくるこの時期には、種から芽が出る確率が上がります。早すぎると寒さで種がダメージを受ける恐れがありますので、見極めが大切です。

また、日本の気候に合わせて育てる場合、冬季には室内での管理を心がけると良いでしょう。

レモングラスの初期段階では温度管理が重要ですから、成長を見守りつつ丁寧に育てていく方が良いでしょう。

種まきの手順

続いて、レモングラスの種まきの手順についてお伝えします。

まずは種を購入し、手元にある種を確認します。レモングラスの種は非常に小さいので、準備に注意が必要です。

種まき用の鉢やトレイに播種土を詰め、水はけの良い状態に整えます。

次に、種を播種土の上にまき、うっすらと土を振りかけて覆います。種を深く埋めすぎないことが大切です。

水やりは、土が表面が乾いたら適量を行い湿度を保ちます。

最後に、暖かい場所に移動させ日光が十分に当たるようにします。これらの手順を踏むことで、レモングラスの種から新しい芽が出始めます。

必要な用具

最後に、レモングラスの種まきに必要な用具を挙げていきます。

まず、種まきには専用のトレイや鉢が必要です。次に、肥沃かつ水はけの良い土、具体的には播種用の専用土を用意します。

種は非常に小さいので、細かい作業が必要となり、ピンセットがあると便利です。また、定期的に水やりを行うための水差しがあると良いでしょう。

室内で育てる場合には、適切な温度を保つために温度計や暖房器具も考えるとよいでしょう。これらをそろえることで、レモングラスの育成に適した環境を整えることができます。

レモングラスの水やりの方法

レモングラスは香りがよく、さまざまな料理に使われるハーブの一つで、日本でも庭やベランダで育てる人が増えています。

しかし、「水やりはどれくらいするの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。水やりの方法によって、育ち方が大きく変わり、豊かな香りも引き出すため、その方法について正確に理解しておきましょう。

適切な水量とは?

アジア系の植物であるレモングラスは、水分を好む植物であるため適切な水やりが大切です。

基本的には、土が乾いたらたっぷりと水をあげます。それは一見、難しそうに感じるかもしれませんが、指で土を触ってみることにより、土の湿度を確認することができます。

土が完全に乾いてしまってからだとレモングラスはストレスを感じてしまいますので、土が1cm程度乾いたくらいで水をあげることをおすすめします。

また、ただ水をたくさんあげるだけではなく、適度に排水することも重要です。土が水に浸かった状態が続くと根腐れの原因となり、その結果、レモングラス全体が枯れてしまう可能性があります。そのため、底に水が溜まらないような鉢を使用し、余分な水は必ず捨てましょう。

水やりの頻度

水好きなレモングラスですが、その水やりの頻度は一日に一回の水やりが基本です。しかし、季節や気温により頻度は変動します。

夏場は蒸発も多く、レモングラスも活発に成長するため、一日に1-2回の水やりが必要となるでしょう。一方で冬場は一日に一回、または二日に一回程度で十分です。季節や気候による変化を見ながら、適切な水やりの頻度を見つけていきましょう。

また、水やりは一回で大量に与えるのではなく、少しずつ数回に分けてあげる方が良いでしょう。こうしたことにより、根元までしっかりと水分が行き渡ることが可能となります。

水やりのタイミング

レモングラスの水やりの最適なタイミングは、朝か夕方です。昼間に水をあげると、水分が蒸発しやすく、また濡れた状態で直射日光に当たると焼けてしまう恐れがあります。一方、深夜には気温が下がりすぎてしまうため、朝の涼しい時間帯か、夕方の日が落ちてからがベストタイミングとなります。

特に夏場は、朝の水やりで「水分を補給」し、夜の水やりで「冷却」の効果を狙う、という二度の水やりが理想的です。適切な水やりのタイミングを守ることで、レモングラスを元気に育てることができるのです。

レモングラスの日当たりと温度管理

レモングラスの生育には日当たりと温度管理が不可欠です。気温や日照時間が変わると、生育状態も変わるため、その管理が重要となります。

ここからは、レモングラスの成長を最適にするための光条件や温度範囲、そして季節ごとの管理方法について詳しく解説します。

適する光条件

レモングラスは元来、熱帯や亜熱帯地域が原産地であるため、豊富な日差しを好む植物です。

しかし、一日中直射日光を浴びると、葉が灼けてしまうこともあります。そのため、特に夏場は午前中の強い日差しを避けるようにしましょう。

適した日照時間は一日5時間以上が望ましく、特に午後の日差しを浴びせると良い成長を見せます。ちなみに、日照の少ない冬場は室内での管理が推奨されます。窓際に置いて、可能な限り明るい環境を提供しましょう。

最適な温度範囲

レモングラスが好む温度範囲は15度~30度と、比較的温暖な環境です。特に20度から25度の間が最も適しており、この温度範囲を保つと生育が順調に進むことでしょう。

対照的に寒さには弱く、冬季の低温は苦手です。特に5度以下になると生育がストップし、霜が降りると枯れてしまう危険性があります。冬季は室内へ移植する、暖房を利用する等の対策が必須です。

季節ごとの管理方法

春から夏にかけて陽気が高まると、レモングラスは積極的に成長します。この期間は十分な水分と日差し、そして週に1回程度の肥料が必要です。特に肥料は成長を促すのに欠かせない要素で、液体肥料を希釈したものを利用しましょう。

一方、秋になると生育が緩やかになります。この際は、水やりを控えめにし、日差しを確保することを心掛けましょう。そして冬は、寒さの対策をしっかりと行うことが大切です。温度管理と併せて、風通しの良い場所で育てることを忘れないようにしましょう。

レモングラスの苗植え・土への移植方法

レモングラスはその独特な香りと味が人気のハーブで、数多くの料理や飲み物に使用されています。

また、虫除けや香りづけ、リラクゼーションなど多目的に活用することができます。

自宅でレモングラスを育てるためには、レモングラスを土へどう移植すればよいかを知ることが必要です。ここからは、最適な時期や具体的な手順、必要な用具をご紹介しています。

最適な時期とは?

レモングラスは暖かい気候を好む植物で、特に春から早夏にかけての暖かな日々が、成長には最適な時期となります。

土へ移植する際も、気温と日差しが安定して暖かい時期を選ぶと良い成果が得られるでしょう。

霜が降り始めた秋から寒い冬には屋内に取り込むなど、対策をしっかりと講じることが求められます。秋になったら次の春まで室内で育て、春になったら再度、屋外に植えるルーティーンを作ってみましょう。

移植の手順

移植に進む前に、まず適切な土と鉢を準備する必要があります。通気性や排水性の良い土を選びましょう。

レモングラスは十分なスペースを必要とするので、大きめの鉢を選ぶのがオススメです。

移植の基本手順は以下のとおりです。

  1. 鉢の底に石や鉢底石を敷き、排水をよくする。
  2. 土を半分まで入れ、レモングラスを鉢の中心に置く。
  3. 残りの土を入れ、鉢の端から2cmくらい下がるぐらいまで埋める。
  4. しっかり水を与え、日当たりの良い場所に置く。

この移植作業は、気温が上がり始める初春から、初夏にかけてがベストです。

必要な用具

移植に必要な用具は、大き目の鉢、通気性の良い土、鉢底石、肥料です。大きめの鉢はレモングラスの成長を妨げないため、通気性の良い土は根腐れを防ぎ、鉢底石は排水を助けます。

水やりでは、常に湿った状態を保つために毎日与えることが勧められます。また、定期的に肥料を与えることで、より健康的な成長を促すことができるでしょう。

レモングラスの肥料のやり方

レモングラスは南国原産柑橘系の香りを持つ葉茎部を利用するハーブで、料理やアロマテラピー、虫除けとして幅広く活用されています。

日本でもガーデニングやアロマ用途で育てる人が増えており、育て方について理解を深めることが求められています。

そこで注目されるのが、レモングラスを育てる上で大切な「肥料のやり方」です。肥料は、レモングラスの健全な成長を支えるうえで欠かせない要素であり、その適切な使い方を学ぶことで、より美しいレモングラスを育てることができます。

以下では、レモングラスの肥料選びから適切な施肥の方法、施肥頻度について詳しく説明していきます。

適切な肥料とは?

まず、レモングラスに適切な肥料とは何かを理解することが重要となります。

レモングラスは、窒素を多く含む肥料を好みます。窒素は植物の成長を促進し、葉色を深緑にして鮮やかにする役割を果たします。市販の化成肥料の中には、窒素、リン酸、カリウムをバランス良く含んだ肥料が多くありますが、そこに更に鉄分を加えるとレモングラスの健康維持に良いとされています。

また、完全に自然由来の有機肥料を使用することで、レモングラス本来の香りを保つことが可能になります。

これらのポイントを押さえて、店頭で肥料を選ぶ際には「窒素分が多く含まれている」「鉄分がプラスされている」「有機肥料である」等を確認しましょう。

肥料のやり方

次に、具体的な施肥の手順についてお伝えします。

肥料は、レモングラスが活動的に成長する春から夏にかけて、定期的に与えます。一般的には土に直接混ぜ込むか、液肥として散布します。土に混ぜ込む場合、レモングラスの鉢底まで深く掘り、施肥した後は土を戻して軽く押さえます。液肥を使用する場合、肥料と水を適量混ぜたものを、レモングラスの葉と根元にかけます。

注意点として、過剰な肥料はレモングラスの根を傷める可能性がありますので、与える量は厳守しましょう。

肥料のやり方の頻度

レモングラスは生育期間中、毎月一度肥料を与えるのが一般的です。ただし、肥料の種類やレモングラスの成長状態により、施肥のタイミングは調整することもあります。

例えば、有機肥料は化学肥料に比べて効き目がゆるやかなので、頻度を増やすことがあります。

また、レモングラスの葉色が薄くなったり、成長が鈍くなった場合は、肥料の量を増やすか施肥の頻度を増やす対策を考えることも必要です。

施肥は、レモングラスの健康な成長をサポートするための手段なので、植物の状態を観察しながら臨機応変に行っていきましょう。

レモングラスの収穫の仕方

最近では、レモングラスの鮮やかな香りとその顕著な健康効果が広く認識され、自宅でも栽培する人々が増えてきました。

しかし、自宅での栽培に成功した後、いつ収穫するべきか、どのように収穫するべきかなど、その取り扱いについてはあまり知られていないようです。

ここからは、レモングラスの最適な収穫時期、収穫方法、そして収穫後の管理方法について詳しくお伝えしていきます。

最適な収穫時期とは?

レモングラスの最適な収穫時期は、植え付けから4〜6ヶ月後になります。この期間になると茎が分岐し、耐寒性を持ち、香りも高まります。

また、20センチメートル以上の長さに育つことが一般的で、この時点で収穫を行うと良い結果が得られます。

季節としては、夏から秋にかけてが理想的です。しかし自宅栽培の場合は一年中可能で、室内で管理すれば寒さの影響をほとんど受けることはありません。それでもなるべく長い時間日光を浴びせてあげることが重要です。

収穫の方法

レモングラスの収穫方法はとても簡単です。

まずバケツや鉢の中から、芽が出ている部分を含む茎を持ち上げます。次に、必要な分だけ切り取ります。ハサミやナイフを使って地上部を切り取り、その後土に戻すだけです。

ここで重要なのは茎の下部を残しておくことです。下部を残せば再生するでしょう。また、収穫は早朝または夕方に行うと良いでしょう。この時間帯だと、植物はより強い生命力を保つことができます。

収穫後の管理方法

収穫後のレモングラスの管理方法もまた、比較的簡単です。

まず、茎を切った部分は乾燥から守るために水分を補給します。その後は普段通りに水やりを行い、必要に応じて肥料を与えていきます。

栄養が十分に行きわたるように、土を混ぜたり、茎を切った部分から新しい成長を促すためにも、適切なケアが必要です。レモングラスは病気になりにくいので、手間はあまりかからないでしょう。冬場は寒さ対策が必要なので、株全体を覆うような保護対策が必要です。ただし、適切な管理を心掛ければ、ほとんどの場合、大きな問題は起きません。

「レモングラスが増えすぎ!」を防ぐ方法

レモングラスは爽やかな香りと多くの利点を持つ素晴らしいハーブですが、増えすぎて困ってしまうこともあるので注意が必要です。

レモングラスが増えすぎるのを防ぐ方法をご紹介します。

適切なスペースの確保
レモングラスは広がりやすい性質を持っているため、最初から広めのスペースを確保することが重要です。

植えつける前に、庭やガーデンのレイアウトを計画し、レモングラスが周囲の植物や他のエリアに広がりすぎないように工夫しましょう。

定期的な刈り込み
レモングラスは元気に成長するため、定期的な刈り込みが必要です。

成長が早いため、刈り取る頻度は季節によって異なる場合がありますが、一般的には年に数回行うことが推奨されています。刈り込むことで、レモングラスの勢いを抑え、増殖をコントロールすることができます。

分株を行う
レモングラスは分株によって増やすことができます。成長したレモングラスを株分けし、新しい場所に植え付けることで、増殖をコントロールすることができます。

分株には定期的なメンテナンスが必要ですが、広がりすぎるのを防ぐために有効な方法です。

根の制御
レモングラスは根が広がりやすいため、根を制御することも重要です。

適切な根制御を行うためには、鉢やプランターのまま庭に植えるという方法があります。これにより、広がりを抑えながらレモングラスを管理することができます。

適切な収穫
レモングラスの収穫も増殖をコントロールするために重要です。成熟した茎を適切な時期に収穫することで、レモングラスが種をまかない、広がりすぎることを防ぐことができます。

レモングラスは植えてはいけないと言われる理由

レモングラスを植えてはいけないという意見の理由としては、主に2つが挙げられます。

  • 寒さに弱く屋外では冬越しが難しい
  • 増えすぎて他の植物の生育を阻害する

レモングラスは霜があたると枯れてしまうので、寒冷地では年間を通して地植えしていることはできません。

ただ、鉢上げして室内で育てるのは可能なので必ずしも植えてはいけないとは言い切れません。

増えすぎる点については、増えすぎないような対策をしていれば対処に困るほどではないので、植えてはいけないほどではありません。

ですが、地植えして放置するのであれば地植えして公開する可能性は高いので、初めから植えないようにした方が良いでしょう。

レモングラス育て方のよくある問題と解決策

レモングラスは独特の香りで料理などに使われるハーブの一つですが、栽培にはちょっとしたコツが必要です。

特に初心者が陥りやすい問題がいくつか存在します。これからレモングラスを始めようと考えている方や、すでに育て始めているものの何らかの問題にぶつかっている方のために、ここでレモングラス育て方でよくある問題とその解決策について解説します。

病気と対策

レモングラスの育て方でまず注意すべきは、植物の病気です。レモングラスは比較的丈夫な植物ですが、それでも感染する可能性のある病気があります。

一つ目は黒点病、主に高温多湿の環境で発生します。症状としては、葉が黒く変色するなどです。

対策としてはまず、適切な水やりで土壌の湿度を適切に管理することです。また、風通しを良くすることで温度を下げることも助けになります。もし発症した場合には、感染部分を剪定して除去し、使い回しのポットは熱湯で消毒するなどしてください。

また、ウイルス病も注意すべき病気の一つです。これらの病気は予防が難しいため、健康なレモングラスを選ぶことと、ほかの植物からの感染を防ぐために離隔栽培を行うのが最善策となります。

害虫と対策

レモングラスの育て方で出くわす可能性のある害虫としては、アブラムシやヨトウムシなどが挙げられます。これらの害虫は葉に甚大なダメージを与え、成長を止めてしまいます。

これらの害虫に対する対策としては、農薬を使った駆除が一般的です。しかし、安全な育て方を希望する方は、バイオ農薬や天敵昆虫を使った自然な駆除方法も試すことができます。

また、定期的に植物をチェックし、早期発見と早めの対応を心がけましょう。特にアブラムシは繁殖力が旺盛なため、少しでもアブラムシが見つかったら早急に対策をとることが大切です。

その他の問題と解決策

レモングラスには特に乾燥を恐れる性質があります。毎日の水やりを怠るとすぐに枯れてしまう可能性があるため、今までの水やりの習慣を変える必要があるかもしれません。

乾燥に強い植物を育ててきた方は、レモングラスを育てる際には新たな管理方法を学ぶ必要があります。

加えて、レモングラスは原産地であるトロピカルエリアのような暖かさを好みます。

冬季に室内で管理する場合は、十分な光照射と暖かさを確保することが求められます。室内でも日量が多い場所を選び、冬季にはヒーターなどでの暖房が必要かもしれません。

まとめ:レモングラスの育て方のポイント

レモングラスは、日当たりと風通しのよい場所で水はけの良い土を好みます。鉢植えで育てる場合は、4~9月に苗を植え付けます。

地植えで育てる場合は、酸性土壌を嫌うので有機石灰を混ぜ込んでから植え付けます。水やりは土が乾いたらたっぷりと与えますが、水のやりすぎは避けます。肥料は成長期に月1回液体肥料を与えます。

収穫は使用したい分だけ株元からカットしますが、葉の両脇に気をつけてください。増やし方は株分けで行いますが、増えすぎることはありません。

冬越しは霜が当たらないように株を覆ったり鉢に移したりします。レモングラスは病気や害虫に強く、手間がかからず育てやすいハーブなので気になる方はぜひ栽培に挑戦してみてくださいね。

  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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