広告 ハーブの育て方

モナルダ(ベルガモット)は増えすぎ注意!適切な育て方と株分け方法

2024年6月3日

モナルダは、シソ科ヤグルマハッカ属の多年草で北アメリカ原産のハーブです。

花は赤やピンク、白などの色があり独特の香りがします。この香りは柑橘類のベルガモットオレンジに似ていることから、別名ベルガモットとも呼ばれます。

そんな魅力的なモナルダですが、強い繁殖力によって増えすぎてしまう点には注意が必要です。

そこでこの記事では、モナルダの増えすぎを防ぐ方法や株分けなどの対処法を含めた適切な育て方についてご紹介します。

モナルダを上手に育てて、華やかで香り豊かなガーデニングを楽しむための参考にしてみてくださいね。

モナルダ(ベルガモット)とは

科属 シソ科/ヤグルマハッカ属(モナルダ属)
原産地 北アメリカ
分類 多年草
草丈 30~150cm
開花時期 6月~8月頃
収穫時期 花:6月中旬~8月上旬、葉:5月中旬~8月中旬
耐寒性/耐暑性 耐寒性強め/耐暑性強め

モナルダ(ベルガモット)は、夏から秋にかけて長期間花を咲かせるシソ科の多年草です。その別名「ビーバーム」は、蜜が豊富でミツバチが集まることに由来しています。

この植物は暑さに強く、たくさんの花を咲かせるため、夏の庭にぴったりです。モナルダの花は切り花としても人気があり、生花やドライフラワーとしても美しさを保ちます。赤、紫、白、ピンクなど、多彩な花色が魅力です。

また、全草が柑橘系のベルガモット・オレンジの香りを持つため、「ベルガモット」とも呼ばれます。この香りがベルガモットオレンジに似ていることが名前の由来です。

和名では、「タイマツバナ(Monarda didyma)」や「ヤグルマハッカ(Monarda fistulosa)」と呼ばれ、それぞれ異なる種類です。これらの交配品種も多く、カラーバリエーションが豊富です。

モナルダが増えすぎるのを防ぐ方法

モナルダは地下茎でどんどん増え、1年であっという間に広がってしまうほど繁殖が旺盛です。

増えすぎるのを防ぐには、鉢植えで育てるのが最も簡単ですが、鉢が根で一杯になって根腐れを起こす可能性がある点にはご注意ください。

地植えの場合は、地中に板などの囲いをすることで増殖を防げますが、増えてきたと感じた頃に株を減らすように調整するのが簡単です。

もちろん、これ以上増やしたくないという場合は、地下茎を抜いて調節することも可能です。

増えすぎたと感じた時の対処法についてもあわせて参考にしてみてください。

モナルダが増えすぎた時の対処法

モナルダが増えすぎてしまった場合、できるだけ早急に対処することが大切です。地下茎によって増えていくので、さらに増殖してしまうためです。

鉢植えの場合は、鉢から株を取り出していくつかの株に分けて(株分け)、それぞれ鉢に植え替えるか、より大きい鉢に植え替えるようにします。

地植えの場合は、掘り起こして株を分けて植え替えると良いです。

モナルダは広く販売されていないこともあって、欲しいという人は多いので人にあげたりメルカリなどで販売しても良いかもしれません。

モナルダの育て方のポイント

モナルダは日当たりがよく風通しの良い場所を好みますが、湿度が高い環境を好む傾向があります。水はけの良い土壌を好みますが、適度な水やりが必要です。特に乾燥した時期には十分な水を与えることが大切です。

根を張る力が強く根が広がるため、十分なスペースが必要です。

また、堆肥や有機質の肥料を与えることで、より美しい花を咲かせることができるので、肥料切れを起こさないように追肥しながら育てるのがポイントです。

モナルダの植え付け時期と方法

モナルダは鉢植えでも地植えでも育てられます。植え付けに適した時期は3月から4月、または9月から10月です。日当たりが良く、水はけの良い場所を選びましょう。

鉢植えの場合、市販の草花用培養土が使えますが、赤玉土7割に腐葉土4割を混ぜるとより良い土壌が作れます。

地植えする際は、事前に腐葉土を土に混ぜて、水はけを良くしておくことをおすすめします。

モナルダの肥料の与え方

モナルダを育てる際には肥料が重要です。まず、植え付け時に緩効性化成肥料を元肥として土に混ぜ込みます(元肥が配合された培養土を使用する場合はこの作業は不要です)。

その後の追肥は、春と秋に緩効性肥料を土の上に置く形で行います。鉢植えの場合、成長期から開花期にかけて必要に応じて液体肥料を追加で与えることも効果的です。

モナルダの植え替え方法

モナルダは成長が早いため植え替えが必要です。

鉢植えの場合は、植えたまま放置するとすぐに根詰まりを起こして枯れる原因にもなるため、1年に1回のペースで植え替えを行いましょう。

地植えの場合は根詰まりの心配はありませんが、株が密集して蒸れたり、広がりすぎることがあるほか、古い株は老化するため植え替えによって若返らせるようにすると良いです。

若返った株は新芽の勢いが良くなりますよ。

モナルダの切り戻し・剪定方法

秋になりモナルダの花が終わったら、地面に近い位置で切り戻します。

また、風通しが悪いと病気が発生しやすくなるため、株が密集している場合は間引き剪定をして風通しを良くしましょう。

モナルダはうどんこ病にかかりやすいため、注意が必要です

モナルダの株分けの方法

株分けは、春か秋の涼しい季節に行うのが適しています。

まず、モナルダを植えている鉢から株を取り出し、根を優しく分けます。それぞれの株には十分な根と茎がついていることを確認しましょう。

分けた株を新しい鉢に植え、土をしっかりと押さえて水を与えます。これによって、モナルダを繁殖させることができます。

まとめ:モナルダの増えすぎを防ぐ方法と育て方

モナルダ(ベルガモット)が増えすぎることを防ぐためには、定期的な株分けや地下茎の処理が欠かせません。

数年に一度の株分けは、モナルダの健康を保ちつつ、庭全体のバランスを保つのに役立ち、モナルダを長く楽しむことができます。

この繁殖力以外では、それほど育てる際の注意点はないので比較的簡単に育てられるハーブの一つです。

ぜひモナルダ栽培に挑戦してみてくださいね。

  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

人気記事

1

織田剛氏は、無料でハーブファスティングに関するセミナー動画を公開してくれているので、概要や具体的なやり方まで学ぶことができます。 ハーブファスティングを実践したおかげで、ずっと抱えていた体のダルさや寝 ...

2

庭にハーブを植えて、自分で収穫したり、鑑賞したりするのは素敵な趣味ですね。 しかし、ハーブには庭に植えるとトラブルになるものもあります。例えば、ミントやオレガノなどは根茎が強く伸びて、庭中に広がってし ...

3

蚊やブヨなどの対策には市販の虫除けスプレーは効果的ですが、化学成分が気になる方も多いのではないでしょうか。 その点、ハーブを使った虫除けスプレーだと化学成分を使わないだけでなく、香りが良くてリラックス ...

-ハーブの育て方

You cannot copy content of this page