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金木犀を植えてはいけない3つの理由と鉢植えで小さく育てる方法

2024年5月31日

金木犀は秋の花として日本では古くから愛されてきた樹木ですが、「金木犀は植えてはいけない」と入れれる理由には何があるのでしょうか。

単純に、落ち葉や根が広がることで近所迷惑になる以外にも、花言葉が怖いという理由が挙げられることが多いので、実際のところはどうなのか調査してみました。

結論としては、金木犀を植えることで起こるデメリットは確かにあるものの、必ずしも植えてはいけないと断定できるものではありませんでした。

金木犀を植えることで起こりうるリスクについて気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

金木犀(キンモクセイ)とは?

金木犀(キンモクセイ)とは、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木でモクセイの変種の一つです。

秋に橙黄色の花を咲かせて甘い香りを放ちます。その香りは沈丁花やクチナシとともに日本の三大芳香木と呼ばれています。また、千里香という別名もあります。

中国が原産の常緑樹で、江戸時代に日本に渡ってきたと言われています。

金木犀の花は小さくて可愛らしく、白色や黄色をしています。そのため、庭木や生垣として人気があります。

そんな金木犀ですが、時には「金木犀は植えてはいけない」と言われることがあり、その理由について次に詳しくお伝えしていきます。

「金木犀は植えてはいけない」と言われる3つの理由

金木犀は人気のある植物ではありますが、「金木犀は植えてはいけない」と言われる理由として、主に以下の3つの理由が挙げられます。

  1. 生育旺盛で大きくなりすぎ、近所迷惑になる可能性がある
  2. 花の強い香り・花粉症を引き起こす可能性がある
  3. 花言葉が怖いと感じる人もいる

それぞれの理由についてもう少し詳しくお伝えしていきます。

金木犀を植える前にこうしたデメリットになる可能性について検討しておくと、後悔することは避けられるでしょう。

生育旺盛で大きくなりすぎ、近所迷惑になる可能性がある

金木犀は、通常であれば4mほどで成長が止まる樹木ですが、稀に10m以上にもなることがあります。土や気候の条件などが揃えば、18mほどまで伸びることもあるようです。

大木になってしまうので、剪定をしないと枝葉が周囲に広がってしまいます。これは、家の日当たりや風通しを悪くしたり、落ち葉や花びらが散らかったりすることで、自分や近隣の住民に不快感や手間をかけさせるなど迷惑をかけてしまう可能性があります。

特に金木犀の落葉問題によって近所迷惑やトラブルの原因になることは珍しい話ではありません。

また、根が強く庭の地中に深くまで広がるため、植え付け場所によっては周囲の植物の生育を妨げるだけでなく近所の敷地まで伸びていく恐れもあります。

金木犀の生育旺盛な性質を考えると、自宅の庭に植えるのをためらわれる人も少なくないでしょう。

花の強い香り・花粉症を引き起こす可能性がある

金木犀は秋に強い香りを放つ花を咲かせますが、この香りが苦手(トイレの芳香剤に似ているなど)だと感じる人がいたり、気分を悪くする人もいます。

そのほか、花粉症やアレルギーを持つ人は、金木犀の香りに不快感や不安感を覚えることもあります。

金木犀の花粉は、スギやヒノキなどに比べて飛散量や飛散距離が少ないため、花粉症の原因としてはあまり知られていませんが、スギによる花粉症(目のかゆみや鼻水、くしゃみ、喉の違和感など)と似た症状を引き起こすことが多いとされています。

実際に、家の近所に金木犀を植えないようお願いしている人もいるようです。匂いだけではなく花粉症が強くなるのが原因とのことです。

参考:大阪府HP 府民の声

そのほか、金木犀の花粉によって喘息発作を発症させる可能性についても指摘されています。

参考:医療法人 和平会HP

花言葉が怖いと感じる人もいる

金木犀の花言葉はその香りに関連するものが多く、ポジティブなものもありますが、ネガティブなものもあります。ネガティブな花言葉を見ると怖く感じるかもしれませんが、花言葉のほとんどがポジティブなものです。

金木犀の花言葉には、以下のようなものがあります。

  • 謙虚:花が小さく控えめなことにちなんでいます。
  • 気高い人:雨に濡れると散ってしまうことや、中国での位の高い女性の香料としての使用に由来しています。
  • 真実:香りが隠れられないことにちなんでいます。
  • 初恋:甘くて華やかな香りにちなんでいます。
  • 陶酔:心酔するほどの香りにちなんでいます。

そして、ネガティブな花言葉(裏花言葉と呼ばれるもの)として「隠世(かくりよ)」が挙げられます。この隠世については次の項で詳しくお伝えしていきます。

花言葉の「隠世」が怖いとされる理由

金木犀の花言葉には「隠世(かくりよ)」という言葉があります。「隠世」とは、「あの世」や「死後の世界」を意味する言葉です。

金木犀の花言葉に「隠世」があるのは、金木犀の強い香りがあの世とつながっているという言い伝えに由来しています。金木犀の香りは、魔除けや祈りのためにお寺や神社に植えられてきたことが多く、その香りが神域や冥界と通じていると考えられてきたためです。

そのため、死や霊に関することに敏感な人は特に、金木犀の花言葉に不快感や不安感を覚えることが多いです。

結局のところ、金木犀の花言葉が怖いとされる理由は、その意味が人々の心に不安や恐怖を与えることが原因です。金木犀の美しい花を楽しむ一方で、その花言葉には慎重に接する必要があるかもしれません。

ただし、このネガティブな花言葉は「裏花言葉」という非公式なものなので、過度に恐れる必要はないでしょう。

金木犀に関する中国の伝説・言い伝えについて

金木犀は中国原産の花で、月にまつわる伝説や言い伝えがいくつかあります。以下に代表的なものを紹介します。

月には嫦娥(じょうが)という美しい女神が住む天宮があり、その庭には金木犀の木があると言われており、金木犀が咲き始めると月が満ちていき、満月の夜に月が明るく輝くのは、金木犀が満開になったからだとされています。

嫦娥は不老不死の薬を飲んで天に昇ったという伝説があり、中秋節には月餅を食べて彼女を祀ります。

また、金木犀は中国では丹桂とも呼ばれ、丹とはオレンジ色のことを指します。丹桂は中国の五行思想では火の気を持つとされ、火の神である祝融(しゅくゆう)の象徴ともなっています。

祝融は人々に火を授けたという伝説があり、火を使う技術や芸術に優れた人々を守護するとされています。

金木犀を鉢植えで小さく育てる方法

金木犀は鉢植えにすると1〜2m程度に育てることができます。鉢植えの金木犀を小さく育てるには、以下の方法が効果的です。

こまめに剪定をする

金木犀は、剪定をすることで枝が分岐し、茂っていきます。そのため、小さく育てたい場合は、こまめに剪定をして枝の伸びを抑えましょう。

剪定は、10月下旬〜12月上旬、または3〜5月下旬頃が適期です。真夏や真冬に剪定すると、生育に影響が出てしまうことがあるので注意しましょう。

剪定の方法は、以下のとおりです。

  • 不要な枝を根元から切り落とす。
  • 必要な枝は、葉を数枚残せるよう、横枝のすぐ上で切り戻す。
  • 全体のバランスを見ながら、自然な樹形になるように剪定する。

鉢の大きさを調整する

鉢の大きさが小さいと、根詰まりを起こして生育が悪くなります。そのため、鉢植えの金木犀は、2〜3年に1度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

植え替えは、3〜4月頃が適期です。鉢底石を敷いてから新しい鉢に植え替え、根をほぐしながら土を詰めましょう。

肥料を控えめにする

肥料を与えすぎると、枝が徒長して大きくなってしまいます。そのため、肥料は、春と秋に、薄めた液体肥料を与えるだけで十分です。

日当たりをよくする

金木犀は、日当たりを好む植物です。鉢植えの場合は、日当たりの良い場所に置きましょう。

これらの方法を組み合わせることで、鉢植えの金木犀を小さく育てることができます。ぜひ試してみてください。

金木犀に関するQ&A

ここでは、金木犀に関するに関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

  • 魔除けになるって本当?
  • 風水的には縁起が良い?悪い?
  • 植える方角はどこが良いか?

上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

魔除けになるって本当?

金木犀は魔除けになると言われています。金木犀は強い香りが邪気や悪い運気を払うとされ、日本では古くから優れた魔除け効果を持つと伝えられてきました。

ただし、当然ながら科学的には証明されているものではないので、その点はご留意ください。

風水的には縁起が良い?悪い?

一般的に、金木犀は風水的には縁起が良いとされています。金木犀の金色の花は太陽を象徴し闇を払うという縁起物として捉えられています。

しかし、一方で金木犀は「縁起が悪い」と言われることもあります。これは、金木犀の花言葉は「隠世」と言われ、これが怖いとされる理由の一つです。

この花言葉は「裏花言葉」と言われ、非公式なものなので、あまり気にし過ぎない方が良いでしょう。

植える方角はどこが良いか?

金木犀は風水的に縁起の良い木とされていますが、植える方角は、北東、東、東南、南西が良いと言われています。

特に、裏鬼門とされる南西に植えると、邪気が祓われて金運が上がると言われています 。この方角は、午後から夕方になるまで日がたっぷり当たるので、物が腐りやすく、風水的に邪気がたまりやすい場所なので、金木犀が浄化の役割を果たしてくれます。

金木犀にはオレンジ色の花があり、これは運気を高める、子宝に恵まれる、人間関係が良くなるなどの効果があります。金木犀の香りも、男性を惹きつける、ストレスを軽減する、リラックスするなどの効果があります。

また、金木犀は魅力的でモテるという象徴の香りとも言われています。

そのほか、金木犀を植えるときは日当たりの良い場所に植えることが大切です。日当たりが悪いと花が咲かなくなってしまうためです。

まとめ:金木犀は植えてはいけない3つの理由の検証結果

金木犀は植えてはいけないという3つの理由を調査してみました。よく言われる理由としては次の3つが挙げられます。

  1. 生育旺盛で大きくなりすぎ、近所迷惑になる可能性がある
  2. 花の強い香り・花粉症を引き起こす可能性がある
  3. 花言葉が怖いと感じる人もいる

金木犀は近所迷惑になる可能性があるというのは事実でしたが、花言葉が怖いというのは「植えてはいけない」と断定するには弱い根拠だと考えられます。

花粉症の原因としては、実際に金木犀が近くにあることで花粉症が辛いと訴える声もあることから、原因になる可能性は否定できません。

植える場所や小まめな剪定などをすることで、絶対に植えてはいけないというほどではありませんが、金木犀を植えることで起こりうるリスクを知って、適切な判断をするための参考にしていただけたらと思います。

  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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