アメジストセージとは、紫色の美しい花を咲かせるハーブの一種です。
花言葉は「高貴な心」や「神秘的な魅力」などで、秋の庭を華やかに彩ります。また、花だけでなく葉にも香りがあり、ハーブティーやポプリにも使えます。
そんなアメジストセージですが、育て方によっては冬に枯れたり、花が咲かなかったりすることがあります。
そこでこの記事では、アメジストセージの育て方について注意すべきポイントを交えて詳しくお伝えします。
ハマナスを育てるのに最適な環境づくり
アメジストセージは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。以下のように環境を整えましょう。
要素 | ポイント |
日当たり | 直射日光が当たる場所が最適です。日照時間が長いほど花つきが良くなります。ただし、真夏の強い日差しには注意が必要です。午後から日陰になるようにするか、日よけをすると良いでしょう。 |
風通し | 湿気や病害虫の予防に重要です。株間を十分にあけて植え付けることで、空気の流れを確保します。また、風が強い場所では花茎が倒れてしまうことがあります。必要に応じて支柱やネットなどで支えてやりましょう。 |
置き場所 | 庭やベランダなどで栽培できます。鉢植えでも栽培可能ですが、年々大株に生長するのでどちらかというと地植え向きです。室内で育てることは難しいです。 |
用土づくり
アメジストセージは、水はけの良い土壌を好むハーブです。
市販のハーブ用培養土を使う場合はそのまま植え付けても問題ありません。ただし、水はけが悪いと根腐れの原因になるので、鉢底に軽石や赤玉土などを敷いておくとよいでしょう。
自分で用土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土4くらいを目安に混ぜて作ります。また、砂やパーライトなどを少量加えるとさらに水はけが改善されます。
地植えの場合は、植え付け前に土を深く掘り返してふかふかにします。そして、ハーブ用培養土や赤玉土などを混ぜて用土を作ります。元肥として堆肥や腐葉土などを入れておくと根付きがよくなります。
水やりと肥料の与え方
アメジストセージは、乾燥気味を好む植物です。水やりと肥料の与え方は、以下のように行います。
ポイント | |
水やり | 表土が乾いたら、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと行います。地植えの場合は、乾燥が続いた時のみ水やりをします。根付いてからは特に水やりの必要はありません。湿気に弱いので、加湿にならないように気を付けましょう。 |
肥料 | 多肥にすると生長しすぎることもあるため、植え付け時に腐葉土か堆肥を元肥として入れて植え付け、その後は花つきを見て判断するとよいでしょう。過肥の必要はありません。鉢植えの場合は、春と秋に緩効性肥料を与えます。 |
種まき時期と方法
アメジストセージの種まきは3〜4月か9〜10月に行うのが適期です。
具体的な方法は、以下のようになります。
- 育苗ポットにバーミキュライトや赤玉土を入れる。
- 種を3~4個、重ならないようにして蒔く。
- 上から薄く土を被せる。
- 土が乾燥しないよう霧吹きで水を与えながら管理する。
1~2週間で芽が出始めるので、適度に間引きながら1ヶ月ほど管理します。
苗が十分に育ったら鉢や庭に植え替えます。
栽培に適した用土づくり
アメジストセージは、水はけの良い土壌を好むハーブです。
市販のハーブ用培養土を使う場合はそのまま植え付けても問題ありません。ただし、水はけが悪いと根腐れの原因になるので、鉢底に軽石や赤玉土などを敷いておくとよいでしょう。
自分で用土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土4くらいを目安に混ぜて作ります。また、砂やパーライトなどを少量加えるとさらに水はけが改善されます。
地植えの場合は、植え付け前に土を深く掘り返してふかふかにします。そして、ハーブ用培養土や赤玉土などを混ぜて用土を作ります。元肥として堆肥や腐葉土などを入れておくと根付きがよくなります。
最適な環境(日当たりや置き場所)
アメジストセージは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。以下のように環境を整えましょう。
要素 | ポイント |
日当たり | 直射日光が当たる場所が最適です。日照時間が長いほど花つきが良くなります。ただし、真夏の強い日差しには注意が必要です。午後から日陰になるようにするか、日よけをすると良いでしょう。 |
風通し | 湿気や病害虫の予防に重要です。株間を十分にあけて植え付けることで、空気の流れを確保します。また、風が強い場所では花茎が倒れてしまうことがあります。必要に応じて支柱やネットなどで支えてやりましょう。 |
置き場所 | 庭やベランダなどで栽培できます。鉢植えでも栽培可能ですが、年々大株に生長するのでどちらかというと地植え向きです。室内で育てることは難しいです。 |
地植え時期と方法
アメジストセージの庭への地植えは、春から初夏に行います。
ただし、秋に開花株が出回ることが多いので、秋以降に庭に植える場合は気温があまり下がらないうちに植え付けを済ませ、しっかりと根付いてから冬を迎えるようにしましょう。
地植えの方法は、以下のように行います。
- アメジストセージ栽培に適した環境を整える
- 苗の株間を50~60cm程度あけて植え付ける。
- 苗の根元から2~3cm程度深く穴を掘る。
- 苗を入れて土で固める。
- 水はけが悪い場合は、苗の根元を少し高くして植え付ける。
- たっぷりと水やりをして苗に水分を与える。
以上がアメジストセージを庭へ地植えする方法です。植え付け後は、表土が乾いたら水やりをする程度で良いですが、根付くまでは毎日水やりをする必要があります。
なお、株が大きくなるので、十分なスペースを確保しておく点に注意しましょう。
鉢植え・プランターで育てる方法
アメジストセージを鉢植え・プランターで育てる方法は、基本的にはこれまで記載したとおりの環境づくりと地植えの方法と大きく変わりません。
アメジストセージは年々大株に生長するので、どちらかというと地植えに適している植物ですが、鉢やプランターの大きさにさえ留意しておけば、育てられないことはありません。
ここでは、鉢植え・プランターで育てる際に留意すべきポイントについてお伝えしていきます。
留意点 | ポイント |
鉢・プランター選び | 根が広がるので、深さと幅が30cm以上のものを選びます。鉢底には軽石や赤玉土などを敷いて水はけを良くします。 |
肥料 | 春と秋に緩効性肥料を与えますが、過肥の必要はありません。多肥にすると生長しすぎることもあるため、花つきを見て判断するとよいでしょう。 |
植え替え | 年々大株に生長するので、1~2年に1度、1~2回り大きな鉢やプランターに植え替えるようにしましょう。 |
植え替え時期と方法
アメジストセージの植え替えは、春から初夏が適時です。秋に植え替えを行うと根付く前に気温が下がってしまうこともあり、株に負担をかけることになります。
植え替えの方法は、以下のように行います。
- 植え替える鉢やプランターは、根が広がるので、深さと幅が30cm以上のものを選ぶ。
- 鉢底には軽石や赤玉土などを敷いて水はけを良くする。
- 苗を鉢から抜き出す。(根の塊を崩さないように注意する)
- 根が鉢に張り付いている場合は、鉢を叩いたりひっくり返したりして外す。
- 新しい鉢やプランターに用土を入れる。
- 苗の根元から2~3cm程度深く穴を掘る。
- 苗を入れて土で固める。
- 水はけが悪い場合は、苗の根元を少し高くして植え付けると良い。
- たっぷりと水やりをして苗に水分を与える。
植え付け後は、表土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと水やりをします。湿気に弱いので、加湿にならないように気を付けましょう。
室内で育てる際の注意点
アメジストセージは、日当たりと風通しの良い場所を好むので、室内で育てることは難しいです。
しかし、冬の寒さや夏の暑さに弱い場合は、一時的に室内に取り込む場合は問題ありません。
室内で育てる際の注意点は、以下のとおりです。
- 日当たりの良い窓辺に置く。
- 定期的に窓を開けて換気をするか、扇風機などで風を送る。
- 水やりは、表土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらい、たっぷりと行う。
- 水やりの際は葉や花に水がかからないように注意する。
以上が、アメジストセージを室内で育てる際の注意点です。気温が安定したら、戸外に出してやりましょう。
直射日光が当たる場所が最適ですが、真夏の強い日差しには注意が必要です。午後から日陰になるようにするか、カーテンなどで日よけをしてやるとよいでしょう。
花が終わったら花がら摘みをする
アメジストセージの花が終わったら、花がら摘みをすることがおすすめです。
枯れた花や花茎は、栄養や水分を奪い病害虫の温床になり株に負担をかけてしまうので、健康的に育てて次の開花に備えるのには欠かせません。
花がら摘みをする方法は簡単で、枯れた花や花茎を株元から切り取るだけです。
ポイントは以下のとおりです。
- 切り口に病原菌が入らないよう、清潔なハサミや剪定ばさみを使う。
- 花がら摘みをするタイミングは、花がしぼんだり色あせたりしたらすぐに行う。
秋から冬にかけては、全体的に枯れてきますが、これは越冬の準備です。この時期は、株元から2節ほど(10cm程度)残して剪定しましょう。
剪定・切り戻しする目的と方法・時期
アメジストセージを剪定・切り戻しすることは、株の形を整えたり花つきを良くしたりするために重要です。
剪定・切り戻しの目的と方法・時期は、以下のようになります。
目的 | 株の形を整えたり花つきを良くしたりする |
方法 | 清潔なハサミや剪定ばさみを使って、枝を株元から半分程度に切り取る |
時期 | 芽吹き始めた春から初夏のうちに実施。(夏以降に剪定・切り戻すと花芽を切ってしまい、秋の花数が減るので要注意) |
越冬の準備として行う場合、株元から2節ほど(10cm程度)残して剪定する。
大きくなりすぎるのを防ぐ育て方
アメジストセージはとても生長が早く、放任主義で育てていると大きくなりすぎてしまいます。
あまり大きくしないためには、以下のような育て方をしましょう。
- 春から初夏にかけて、株の半分程度に切り戻しを行う。
- 株分けをして数を減らす
切り戻しや植え替えや株分けをすることで、アメジストセージの大きさをコントロールすることができます。
大きくなりすぎると、地植えだと他の植物にまで影響を及ぼしかねませんし、鉢植えだと鉢植えの大きさにも困ってしまうので適度な大きさにコントロールして育てるようにしたいですね。
冬に枯れるのは問題ない
アメジストセージが冬に枯れるのは問題ありません。これは、越冬の準備として、株が休眠状態に入るためです。
一見枯れたように見えても根は生きているので、春になると新芽が出てきます。
ただ、一定の限度を超えると枯れてしまうことはあるので、寒冷地の場合は適切な冬越しの作業は欠かせません。
次に、アメジストセージの耐寒性と冬越しの方法についてお伝えしていきます。
耐寒性と冬越しの方法
アメジストセージの耐寒性は、-5℃程度までです。それ以下の気温になると、根が凍ってしまい枯死する可能性があります。
そのため、寒冷地で育てる場合は次のとおり冬越しをする必要があります。
- 冬前に株元から2節ほど(10cm程度)残して剪定する
- 鉢植え・プランターの場合は、室内に取り込む。
- 地植えの場合は、マルチング(落ち葉や枯草などで株元を覆う)する。
- 冬越し中は、水やりや肥料は与えない。
冬期間に-5℃を下回るような寒冷地であれば、室内に取り込んで冬越しする必要がある点にご注意ください。
夏越しは強い日差しに注意する
アメジストセージは、夏の暑さにも強い植物ですが、真夏の強い日差しや乾燥には注意が必要です。
夏越しの際の注意点は、以下のようになります。
注意点 | ポイント |
日当たり | 直射日光が当たる場所が最適ですが、真夏の強い日差しには注意が必要です。午後から日陰になるようにするか、日よけをしてやるとよいでしょう。 |
水やり | 表土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらい、たっぷりと行います。夏は乾燥しやすいので、毎日水やりをする必要があります。 |
芽吹きの時期
アメジストセージの芽吹きの時期は春です。冬に枯れたように見えても根は生きているので、春になると新芽が出てきます。
芽吹きの時期は、気温が安定して10℃以上になる頃です。地域や気候によって異なりますが、だいたい3月から4月くらいが目安です。ほかの植物より少し遅いので枯れてしまったかと心配になるかもしれませんが、少し長めに様子を見るようにします。
株元から新しい葉が出てくるのが芽吹きのサインです。葉は最初は小さくて淡い緑色ですが、だんだんと大きくなり、濃い緑色になります。
芽吹きしたら、水やりや肥料を再開します。
アメジストセージの増やし方
アメジストセージの増やし方は、
- 挿し木
- 株分け
2通りの方法があります。
具体的な方法は、以下のようになります。
挿し木で増やす方法と時期
挿し木は、春(5月)から初夏(7月上旬)に行うのが適期です。
実際の手順は以下のとおりです。
- 丈夫で健康に育っている茎を選ぶ。
- 10~15cmほどの長さで切り取る。
- 下半分の葉を取り除く。
- 切り口を水に1~2時間浸ける。
- 発根促進剤を切り口につける。
- 細い棒で用土に穴を開けて、挿し穂を傷めないように挿す。
- 隙間がないように土を寄せる。
水やりは、表土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらい、たっぷりと行います。湿度を保つために、ビニール袋などで覆っておきます。
株分けで増やす方法と時期
株分けは、春(3月末~4月末頃)に行うのが適期です。
実際の手順は以下のとおりです。
- 土を乾燥させてから、株を鉢や庭から抜き出す。
- 根を傷めないように丁寧にほぐす。
- 根元から2~3節残して枝を切り落とす。
- 根をナイフやハサミで切り分ける(切り口は清潔にしておく)
- 分けた株を植え付ける。
- 水やりは控えめにし、日陰で管理する。
根付くまでに約1か月かかりますが、上記のとおり株分けをしてアメジストセージを増やすことができます。
花が咲かない理由と対策
アメジストセージの花が咲かない理由として考えられることと、その対策についてまとめました。
考えられる理由 | 補足 |
日光不足 | 日当たりが悪い場合は、花芽が形成されにくくなります。日照時間が長いほど花つきが良くなります。直射日光が当たる場所に移動させましょう。 |
水やり不足 | 水やりが不足している場合は、株が弱って花を咲かせる力がなくなります。表土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらい、たっぷりと水やりをしましょう。 |
肥料不足 | 肥料が不足している場合は、栄養が足りずに花を咲かせる力がなくなります。春と秋に緩効性肥料を与えましょう。過肥の必要はありません。 |
株が大きすぎる | 剪定・切り戻しをしない場合は、株が大きくなりすぎて花つきが悪くなります。春から初夏にかけて、株の半分程度に切り戻しをしましょう。 |
まとめ:アメジストセージの育て方のポイント
アメジストセージを育てる方法について種まきから剪定までの方法や注意点についてまとめました。
日当たりと風通しの良い場所を好むハーブなので、水はけの良い土壌で育てることがポイントです。
放っておくと大きくなりすぎるくらい繁殖力が旺盛なので、春から初夏に剪定・切り戻しを行うようにしましょう。
耐寒性はそれほどないので、寒冷地では室内に取り込んで冬越しをする必要があります。冬は一見すると枯れているように見えることがありますが、春になれば芽吹くので焦らずに様子を見るようにしてください。
アメジストセージを育てるのはそれほど面倒なことはありませんので、自宅で育ててみたいという方は是非挑戦してみてくださいね。