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虫除けハーブ「センテッドゼラニウム」の育て方|剪定や挿し木の方法を紹介

夏になると気になるのが、蚊やハエなどの害虫です。虫除けスプレーや蚊取り線香などを使っても、なかなか効果が感じられないこともありますよね。

そんなときにおすすめなのが虫除けハーブですが、中でも特に人気なのが「センテッドゼラニウム」です。

センテッドゼラニウムはゼラニウムの仲間で、葉に強い香りを持つハーブです。花よりも葉を楽しむ植物で、バラやレモン、シナモンなどさまざまな香りの種類があります。別名「香りゼラニウム」「ハーブゼラニウム」と呼ばれることもあります。

この記事では、そんなセンテッドゼラニウムの育て方を詳しく紹介します。基本的な管理方法から剪定や挿し木の方法まで、初心者でもわかりやすく解説します。

センテッドゼラニウム栽培に適した環境づくり

センテッドゼラニウムを栽培するには、日当たりと風通しのよい場所を選び、水はけと保水性のバランスのよい用土を用意することが大切です。

ここでは、センテッドゼラニウム栽培に適した用土づくり・水やりと肥料の与え方のポイントをご紹介します。

用土づくり

センテッドゼラニウムは湿度に弱いので水はけが良く、適度な保水性のある土を好みます。また、ややアルカリ性の土壌を好むので、用土にはあらかじめ苦土石灰を混ぜて調整しておくとよいでしょう。

用土は、市販の草花用培養土などを利用し、さらに牛ふん堆肥を1割ほど加えます。

鉢植えにする場合は、鉢底に軽石や赤玉土などを敷いて水はけを良くします。庭植えにする場合は、水はけをよくするために土を10cm程度盛って高くしておくとよいでしょう。

水やり

センテッドゼラニウムは、乾燥に強いので水やりは控えめにします。

鉢植えの場合は、鉢土がよく乾いたら鉢底から流れ出るほどたっぷりと水やりします。庭植えの場合はほとんど必要ありません。

ただし、真夏や冬場は乾燥しやすいのでご注意ください。

肥料

センテッドゼラニウムは肥料切れしやすいので、定期的な追肥が必要です。

用土にはあらかじめ元肥としてカルシウムを含む緩効性化成肥料を混ぜておき、追肥は春から初夏、および秋の成長期に液体肥料を施すか、緩効性化成肥料を置き肥します。

種まき時期と方法

センテッドゼラニウムの発芽に適した温度は20℃~25℃ほどなので、種まきする時期としては、地域によって違いがあるので調整は必要ですが4月~5月または9月頃が目安になります。

種まき方法は以下のとおりです。

  • 育苗ポットやセルトレイなどに種まき用の用土を入れる。
  • 指で穴を掘って種が重ならないように1粒ずつまく。
  • 種が隠れる程度に土をかける。
  • 用土を軽く押さえる。
  • たっぷりと水やりをする。
  • ポリ袋やビニールハウスなどで覆って発芽まで保温する。

2週間ほどすると発芽するので、発芽したら日当たりのよい場所に移動し、風通しを良くします。

水やりは鉢土が乾いたら行い、本葉が4枚ほど出たら間引きをします。

本葉が6枚ほど出たら5号程度の鉢に鉢上げしますが、その際には苦土石灰や緩効性化成肥料を混ぜた用土を使います。

なお、種まき用の用土は、ピートモスを中心とした水持ちのよい用土を使うのがおすすめです。

地植えの時期と方法

センテッドゼラニウムは、鉢植えで育てることが多いですが庭に地植えすることもできます。

地植えに適した時期は、4月~5月、9月~10月と年に2回あります。この時期は気温が適度で根付きやすいです。真夏や真冬は暑さや寒さに弱いので避けましょう。

地植えの方法は次のとおりです。

  1. 地植えの前に苗の根を水に浸しておく。
  2. 日当たりと風通しのよい場所を選ぶ。
  3. 水はけを良くする。
  4. あらかじめ苦土石灰を混ぜてややアルカリ性の土壌にする。
  5. 土を10cm程度高く盛り土をする。
  6. 苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘る。
  7. 穴の底に原肥として牛ふん堆肥などの有機質肥料を敷く。
  8. 根元が埋まらないように注意しながら苗を穴に入れて土をかぶせる。
  9. たっぷりと水やりをする。

地植えする前に苗の根を水につけて根を柔らかくしてから植えるのがコツです。

鉢植え・プランターで育てる方法

センテッドゼラニウムは、鉢植えやプランターで育てることができます。

鉢植えやプランターで育てる場合は、以下の点に注意しましょう。

鉢植え・プランターの選び方 鉢植えやプランターのサイズは、株の大きさに合わせて選びます。根が詰まりすぎると水やりや肥料が行き渡らなくなります。一般的には、根鉢よりも一回り大きいサイズのものが適しています。素材は陶器やプラスチックなど問いませんが、底穴があることを確認しましょう。
置き場所 日当たりと風通しのよい場所で育てます。長雨に当てると、草姿が乱れたり花が腐ったりしやすいので、雨の当たらない軒下などへ移動させます。冬は凍るような寒さが続くと品種によって枯死することがあるので、室内や温室などへ移したり、防寒をします。
植え付け・植え替え 春に購入したポット苗は、直ちに5号程度の大きさの鉢に鉢上げします。その後の鉢増しや植え替えは、根がよく張って詰まり気味になってきたときに行います。真夏と冬を除いて、植え替え作業を行うことができます。

植え替えについてはつぎの項でもう少し詳しくお伝えします。

植え替え時期と方法

センテッドゼラニウムは根が詰まりすぎると水やりや肥料が行き渡らなくなるため、定期的に植え替えを行うことが必要です。

植え替えは、真夏と冬を除いて根がよく張って詰まり気味になってきたときに行います。一般的には、2~3年に1回のペースで植え替えを行うとよいでしょう。

植え替え方法は以下のとおりです。

  1. 植え替える前に鉢土を乾燥させておき、苗を取り出しやすくする。
  2. 鉢から根鉢を取り出す。
  3. 古い鉢土や枯れた根を手で取り除く。
  4. 新しい鉢に用土を入れる。
  5. 底穴から水が出るくらいまで水を与える。
  6. 新しい鉢の真ん中にセンテッドゼラニウムを置く。
  7. 根鉢の肩と鉢の縁下2~3cmのラインがそろうように高さを調整する。
  8. 根鉢の周りに用土を入れて根元を覆う。(根元が埋まらないように注意)
  9. 用土を軽く押さえて固定する。
  10. たっぷりと水やりをする。

植え替え後は、しばらく日陰で管理しましょう。根付きがよくなってから日当たりのよい場所へ移動させます。

センテッドゼラニウムの花が咲く時期と香り・花言葉

センテッドゼラニウムは葉に芳香をもつゼラニウムの仲間で、さまざまな種類があります。花は小さくて繊細で、野趣あふれる雰囲気があります。

開花期は主に春から初夏ですが、一部に四季咲き性の品種もあります。花色は白、赤、ピンク、紫、複色など多彩です。花つきはあまりよくないものもありますが、草姿のバランスはよいものが多いです。

センテッドゼラニウムの香りは、種類によって異なります。代表的なローズゼラニウムのほかに、ミント、柑橘・フルーツ系、スパイス系などさまざまな香りをもつ種類があります。

香りは葉をこすったり摘んだりすると強く感じら、香りはアロマオイルや料理やお菓子の香りづけに利用されることもあります。

花言葉は「恋煩い」「選択」です。ゼラニウムの全般的な花言葉には「思いがけない出会い」「真実の愛情」「好み」「変わらぬ信頼」「上機嫌」などがあります。

花色によっても花言葉が変わることがあるため、贈る際は注意しましょう。

センテッドゼラニウムの花が咲かない時の対処法

センテッドゼラニウムは香りのよい葉を持つゼラニウムの仲間で、花は小さくて可憐で、色もさまざまです。

しかし、時には花が咲かないという悩みが起こりますが、原因を探る際にはセンテッドゼラニウム自体の状態に着目してみましょう。

ここでは、

  1. センテッドゼラニウム自体に元気がない場合
  2. センテッドゼラニウム自体は元気だが花が咲かない場合

それぞれの原因と対処法を詳しく見ていきましょう。

株全体の元気がない場合

センテッドゼラニウム自体に元気がない場合は、基本的な育て方や管理方法に問題がある可能性が高いです。

考えられる原因と具体的な対策は次のとおりです。

考えられる原因 対策
栄養不足 液体肥料や固形肥料を適宜与える。特に開花期にはリン酸やカリウムを多く含む肥料を与えるとよい
虫による被害 アブラムシやカメムシ、ヨトウムシ、コナジラミ、カイガラムシなどが付きやすい。虫や食害の痕跡があれば、植物用の害虫防除剤を使用する
根詰まり 鉢植えで長く植え替えをしていないと根詰まりが起こりやすい。根詰まりを防ぐためには、1~2回り大きな鉢に植え替えるか、根をほぐして古い根をカットしてから元の鉢に戻す
病気 灰色かび病や褐斑病などが発生しやすい。灰色かび病は風通しの悪さや高湿度が原因で、灰色・灰褐色に変色した部分が出る。褐斑病は褐色(赤みがかった茶)の斑点が出る。これらの病気にかかった場合は、風通しを良くして水やりを控えめにし、殺菌効果のある草花用薬剤を使用する

株は元気だが花が咲かない場合

センテッドゼラニウム自体は元気の場合は、開花条件に問題がある可能性が高いです。

考えられる原因と具体的な対策は次のとおりです。

考えられる原因 対策
古い枝ばかりになっている 古い枝は花を付けにくくなるので、剪定して若い枝を出させる。剪定は花が終わった後に行うとよい。
時期や気温の問題 春から初夏が開花期で、冬は基本的に花を咲かせない。また、真夏に直射日光が当たると高温障害で花を咲かせなくなることもある。開花期を待つか、直射日光を避ける場所に移動させる。

室内での育て方

ゼラニウムを室内で育てる際は、基本的には鉢植え・プランターで育てる方法とほとんど変わりはありませんが、以下の点に注意が必要です。

  1. 日当たりと風通しを確保する
  2. 水やりは乾燥気味にする
  3. 肥料は液体肥料を与える

各項目について、もう少し補足をします。

日当たりと風通しを確保する

センテッドゼラニウムは日当たりと風通しのよい場所を好みます。室内で育てる場合は、南向きや西向きの窓辺に置くとよいでしょう。

直射日光が当たると高温障害を起こすことがあるので、カーテンなどで調節してください。また、風通しを良くするために定期的に窓を開けたり、扇風機などで空気を循環させたりしてください。

水やりは乾燥気味にする

センテッドゼラニウムは多湿に弱く根腐れを起こしやすいので、水やりは乾燥気味にすることが大切です。

土の表面が乾いたら鉢底から水が出るまでたっぷりと与え、受け皿にたまった余分な水を捨てます。

特に冬場は水やりを控えめにしてください。

肥料は液体肥料を与える

センテッドゼラニウムは、栄養不足になると花が咲かなくなることがあるため、肥料は液体肥料を適宜与えるとよいでしょう。

特に開花期にはリン酸やカリウムを多く含む肥料を与えると花つきが良くなります。

剪定(切り戻し・花がら摘み)する方法と目的・時期

センテッドゼラニウムは梅雨時期に開花が一段落するので、6月中旬から7月初旬頃に葉を少し残す程度に、草丈の約半分くらいの位置で切り戻します。

切り戻すことで風通しが良くなり、蒸れを防ぐ効果があります。

また、2~3ヶ月ほど経ち初秋までに新芽が伸びて成長するため、改めて9月下旬から10月中旬に全体の三分の一程度になるように軽く切り戻しを行います。

いずれの時期も比較的穏やかな気候なので、切り戻しによる株へのダメージは少なく抑えられます。

花がら摘みは、花が咲き終わったら手で花がらを取り除くようにします。

咲き終わった花に栄養を取られないようにして、現在咲いている花へ栄養を届けることを目的として行います。

全ての花が咲き終わったら茎元から取り除きます。

夏越しの注意点

センテッドゼラニウムは南アフリカ原産の植物で、高温多湿な環境が苦手です。

日本の夏は気温が高く湿度も高いため、センテッドゼラニウムにとっては過酷な季節といえます。

夏越しを成功させるためには、以下の点に注意して管理しましょう。

日当たりと風通しを確保する 日当たりや風通しがよい場所で育てるのが基本ですが、真夏の直射日光は葉焼けや枯れの原因になることもあるため、午後から日陰になる場所や半日陰の場所に移動させるとよいでしょう。
水やりを控えめにする 水やりは鉢土がよく乾いたら行い、鉢底から水が流れ出るほどたっぷりと与えます。水やりの回数は気温や湿度によって調整し、雨天時は水やりを控えましょう。また、葉に水が残るとカビや病気の原因になるため、水やりの際は葉に水がかからないように注意してください。
肥料を与えない センテッドゼラニウムは肥料をあまり必要としない植物ですが、特に夏場は生育が停滞するため肥料を与える必要はありません。肥料は春から初夏と秋の成長期に液体肥料や緩効性化成肥料を適量与えるだけで十分です。
剪定を行う 夏越しをする際は、梅雨時期に花がら摘みと切り戻しを行います。

耐寒性と冬越しの方法

センテッドゼラニウムは南アフリカ原産の植物で、亜熱帯性の植物です。そのため、寒さに弱く気温が2℃以下になると枯れてしまう可能性があります。

栽培する地域の気温に合わせて、室内へ移動するか霜よけをして冬越しをするようにします。

それぞれの注意点を以下にまとめます。

室内に移動する場合 室内では日当たりの良い窓辺やベランダなどに置きましょう。ただし、暖房の効きすぎた部屋や暖房器具の近くに置くと、乾燥や温度差で調子を崩すこともあるのでご注くください。室内でも風通しを良くして、適度な湿度を保つようにします。
霜よけをする場合 温暖地であれば屋外でも霜よけをして冬越しが可能です。霜よけには、発泡スチロールや寒冷紗・不織布などを使って保温しましょう。発泡スチロールは鉢植えの底に敷いて鉢全体を覆い、寒冷紗や不織布は鉢植えの上からかけます。

そのほか、夏越しと同様に、

  • 水やりを控えめにする
  • 肥料を与えない

この2点に気を付けて冬越しを行いようにしましょう。

挿し木で増やす方法

センテッドゼラニウムは、挿し木を用いることで簡単に増やすことができます。

挿し木は夏と冬を避けた4月~6月か9月~11月に行うのが適しています。実際の手順は以下のとおりです。

挿し穂を切る 成長途中の枝の先端に新芽がついた部分を葉が4~5枚付いた数cmにカットします。カットする際は、切り口が斜めになるように刃物を傾けて切ります。切り口から水分が蒸発しないように、すぐに水に浸けておきます。
挿し穂を整える 挿し穂の下側の葉を2~3枚残して取り除きます。また、残した葉の半分ほどを切り落として蒸散を抑えます。
挿し穂を挿す 挿し木用の土(赤玉土や川砂など)を軽く押さえて平らにし、割りばしなどで穴をあけておきます。挿し穂の切り口に発根促進剤をつけて、穴に挿し、周りの土を押さえて固定します。
管理する 挿し木した鉢は日陰で管理します。水のやりすぎに注意しつつ、土が乾かないように管理します。また、乾燥や寒さから守るためにビニール袋などで覆っておくとよいでしょう。

根が出るまでには約2~4週間かかります。根が出たら日当たりのよい場所に移動させて育てましょう。

収穫時期と方法

センテッドゼラニウムは、葉を収穫して料理の香りづけやポプリなどに利用することができます。

春から秋までの間に随時収穫できるので使いたい時に収穫できますが、開花期は葉の香りが弱くなるので、収穫を控えるか花を摘んでから収穫するとよいでしょう。

また、冬は成長が停滞するので収穫量を減らすか収穫を控えるとよいでしょう。

センテッドゼラニウムの収穫方法は簡単で、茎の基部から数cm上の部分を茎ごと切り取り、葉を収穫します。

残った茎は水に挿して根付かせて増やすこともできます。

センテッドゼラニウムの種類と特徴

センテッドゼラニウムは、ゼラニウムやペラルゴニウムと同じペラルゴニウム属に属し、葉に芳香を持つグループを指します。

開花期は主に春から初夏ですが、一部に四季咲き性の品種もあります。花弁が細くて繊細で野趣あふれる雰囲気が人気を呼んでいます。

センテッドゼラニウムの種類と特徴は以下のとおりです。

学名 香り 葉の色 花の色 耐寒性
ローズ・ゼラニウム Pelargonium graveolens バラ 淡いピンク やや弱い
アップル・ゼラニウム Pelargonium odoratissimum リンゴ やや強い
レモン・ゼラニウム Pelargonium crispum レモン 緑(波状) ピンク やや弱い
シナモン・ゼラニウム Pelargonium x fragrans ‘Nutmeg’ シナモン 緑(波状) やや弱い
ストロベリー・ゼラニウム Pelargonium scarboroviae ‘Strawberry’ ストロベリー 緑(波状) 濃いピンク やや弱い
チョコレート・ゼラニウム Pelargonium quercifolium ‘Chocolate Mint’ チョコレートとミントの混合 褐色と緑のまだら模様(オークの葉に似る) 濃い紫赤色 やや弱い

センテッドゼラニウムを虫除けに使う方法

センテッドゼラニウムは、葉に強い香りを持つハーブで、その香りが蚊やハエなどの害虫を遠ざける効果があります。 センテッドゼラニウムを虫除けに使う方法はいくつかありますが、ここでは代表的なものとして

  1. 鉢植えやプランターで育てる方法
  2. 葉を乾燥させて使う方法
  3. オイルやスプレーにする方法

この3つの方法についてお伝えします。

鉢植えやプランターで育てる方法

日当たりと風通しのよい場所に鉢植えやプランターでセンテッドゼラニウムを育てます。

玄関や窓辺やベランダなどに置くと、害虫が入りにくくなります。たまに葉をこすってにおいを出すようにすると虫除け効果が高まります。

葉を乾燥させて使う方法

センテッドゼラニウムの葉を摘んで水洗いし、水気を切ってから日陰で乾燥させます。乾燥した葉は布袋や小さな枕などに入れて、寝室やクローゼットなどに置くと、葉の香りが広がって虫除けになります。

ポプリにするとオシャレに楽しむことができるのでおすすめです。ハーブポプリの作り方はこちらのページで詳しくご紹介しています。

オイルやスプレーにする方法

センテッドゼラニウムの葉を摘んで水洗いし、水気を切ってからオリーブオイルやホホバオイルなどの植物油に漬け込みます。 2週間ほど暗所で置いてから濾してオイルを取り出します。 このオイルは直接肌に塗ったり、アロマディフューザーなどで香らせたりします。

スプレーを作る場合は、このオイルと水とエタノールを混ぜてスプレーボトルに入れます。 必要なときに振ってから部屋や衣類に吹きかけます。

ハーブを使った虫除けスプレーの作り方については、こちらのページで詳しくご紹介しているので参考にしてみてくださいね。

センテッドゼラニウムの育て方に関するQ&A

ここでは、センテッドゼラニウムの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

  • 葉が枯れる原因と対策は?
  • センテッドゼラニウムの販売時期は?
  • 半日蔭でも育つ?
  • ゼラニウムの種類と特徴は?

上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

葉が枯れる原因と対策は?

センテッドゼラニウムは丈夫で育てやすい植物ですが、それでも葉が枯れることがあります。

葉が枯れる原因としてはいくつか考えられますが、それぞれの対策もあわせて以下に記載します。

水のやりすぎ 水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと行い、鉢底から水が出るまで与えます。その後は鉢皿に溜まった水は捨ててください。水やりのし過ぎは根腐れの原因になります。
風通しの悪さ 風通しの良い場所に置き、必要に応じて切り戻しを行います。
日照不足 日照不足では葉が伸びすぎて弱くなり、花付きも悪くなります。室内で育てる場合は南向きの窓辺などに置きましょう。
直射日光の当てすぎ 直射日光に強い植物ですが、夏場は午後の強い日差しに当たると葉焼けを起こすことがあります。特に白や黄色の斑入り品種は注意が必要です。直射日光を避けるか日陰ネットなどで遮光してあげましょう。
鉢のサイズの不適合 根詰まりすると水分や栄養分の吸収が悪くなり、葉が枯れたり黄色くなったりするため、年に一度程度、植え替えをすると良いでしょう。
冬季の温度管理 比較的寒さに強い品種もありますが、基本的には耐寒性は強くありません。冬場は室内に取り込んだり、軒下やビニールハウスなどで防寒してあげましょう。

センテッドゼラニウムの販売時期は?

センテッドゼラニウムの販売時期は、9月~10月が一般的です。この時期は、春から夏にかけて育てられた苗が出回るため、品種やサイズも豊富に選べます。

また、秋から冬にかけては寒さに弱いセンテッドゼラニウムを室内で育てることができるため、鉢植えで購入するのがおすすめです。

センテッドゼラニウムは、ハーブを扱っている園芸店や通信販売などで購入できます。ただし、品種によっては入手困難なものもありますので、早めに探してみましょう。また、食用やアロマクラフトに利用する場合は、無農薬栽培のものを選ぶようにしましょう。

半日蔭でも育つ?

センテッドゼラニウムは日当たりの良い場所を好む植物ですが、半日蔭でも育つ可能性があります。

ただし、半日蔭で育てる場合は、

  1. 風通しを良くする
  2. 肥料を適度に与える

この2点を満たすようにすると良いでしょう。

半日蔭の場所は、光合成が十分に行われないので栄養不足になりやすいので肥料はとても大切になります。しかし、肥料を与えすぎると茎や葉が伸びすぎて弱くなります。液体肥料を月に1~2回程度与えるのが適切です。

ゼラニウムの種類と特徴は?

ゼラニウムの種類と特徴を以下にまとめました。

種類 学名 花の形や色 葉の形や色 香り 開花時期 耐寒性
ペラルゴニウム Pelargonium zonale 一重咲き、八重咲き、球状など多様。赤・白・ピンク・紫など鮮やか。 緑色で大ぶりの丸形。斑入りやグラデーションが入るものもある。 爽やかな香り。 四季咲き。春から秋まで。 強い。屋外で冬越し可能。
センティッド・ゼラニウム Pelargonium graveolens 淡いピンクや白色の小花。花よりも葉を楽しむ植物。 緑色で波状の切れ込みがある。 バラ・レモン・オレンジ・ライム・ストロベリー・シナモン・チョコレート・松など多彩な香り。 一季咲き。春から初夏にかけて。 やや弱い。涼しくなったら室内で育てる。
パンジーゼラニウム Pelargonium cucullatum パンジーのような花形で可愛らしい。赤・白・ピンク・紫など多彩な色合い。 緑色で大ぶりの丸形。斑入り品種もある。 ほとんど香りがない。 一季咲き。春から初夏にかけて。 弱い。涼しくなったら室内で育てる。
アイビーゼラニウム Pelargonium peltatum 一重咲き、八重咲き、星型など多様。白・赤・紫・ピンク・斑入りなど多彩な色合い。 緑色で光沢があり厚手の葉をしている。アイビーに似ている。 ほとんど香りがない。 四季咲き。春から秋まで。真夏は少し勢いを落とすこともある。 やや強い。屋外で冬越し可能だが、霜には注意する必要がある。

まとめ:センテッドゼラニウムの育て方のポイント

センテッドゼラニウムは香りのよい葉を持つハーブで、虫除け効果がある植物です。

日当たりと風通しのよい場所で育てることがポイントで、水やりは控えめにして肥料は春から初夏と秋に与えます。

剪定は梅雨時と秋に行い、挿し木で簡単に増やすことができます。花も小さくて可愛らしくドライフラワーやポプリにも使えます。

この記事では、センテッドゼラニウムの育て方を詳しく紹介しました。初心者でもわかりやすく解説したので、ぜひ参考にしてみてください。

  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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