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ねむの木の育て方|室内での鉢植え・地植えで育てる方法

ねむの木は日本の東北以南の地域では自生しており、日本の風土に良く合う丈夫な植物です。

しかし、室内での鉢植えや地植えで育てる場合は、水やりや肥料、剪定などの管理が必要になります。

この記事では、ねむの木の育て方について、室内での鉢植えと地植えのそれぞれの方法を詳しくお伝えしていきます。

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ねむの木を育てるのに適した環境づくり

ねむの木を育てるのに適した環境は次のようにして整えると良いです。

用土づくり

ねむの木は水はけが良い土であれば特に土質は選びませんが、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥などを混ぜるとより元気に育ちます。

鉢植えで育てる場合は鉢植えの項をご参照ください。

水やりと肥料の与え方

植え付けてから2年未満の苗は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。基本的にねむの木は湿った環境を好みますが、2年以上経った株は特に水やりの必要はありません。

夏の雨の少ない時期は土の表面が乾いたら水をあげるようにし、乾燥に気をつけましょう。

肥料については、庭植えの場合は1月ごろ寒肥(元肥)として有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。

種まき時期と方法

ねむの木の種まきは3月下旬以降がおすすめです。秋に熟したさやから種を採取して保存しておき、時期になったら蒔きましょう。

ねむの木の種は発芽率が低いので、まずは発芽促進処理を行います。種の表面をやすりやハサミで削って水に浸すか、熱湯に浸してから冷水に入れるか、冷凍庫で一晩凍らせるなどの方法があります。

処理した種は水に浸して発芽を待ち、発芽した種を水はけの良い用土に2~3mmの覆土をしてまきます。(発芽までには2~3週間かかります)

地植えの時期と方法

ねむの木の地植えは3~4月頃がおすすめです。落葉期が終わり、芽吹き始める前に行うと根付きやすくなります。

なお、地植えする1~2週間前から土を作って寝かせておくのが理想です。

植え付けの際は、苗の根鉢が埋まるくらいの深さと幅の穴を掘り、苗を入れて土をかぶせて固めて株元にたっぷりと水やりをします。

ただし、時に「ねむの木は庭に植えてはいけない」と言われることがあります。庭に植えてはいけないと言われる理由については別のページをご参照ください。

ねむの木を鉢植えで育てる方法

ねむの木は庭に植えてはいけないと言われることがありますが、やはり大木になる植物なので鉢植えよりも地植えの方が適しています。

また、鉢植えでは植え替えの必要が出てきますが、ねむの木は根が傷みやすく、植え替えが難しいです。

それでも地植えすることはできないという方に向けて、鉢植えで育てる方法についてご紹介します。

鉢植えで育てるための準備

鉢は水はけがよく、根鉢の2~3倍程度の大きさのものを選びます。赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を準備します。

2~3年に1回、一回り大きな鉢に植え替えていくことになります。

鉢への植え付け方

植え付けの最適期は3月中旬から4月中旬です。

根を傷めないように注意して、根鉢を崩さないように鉢に入れます。土をかぶせて、根元を軽く押さえて固定します。

室内での育て方

ねむの木は日当たりと風通しの良い場所で育てるのが基本です。

日光が不足すると花付きが悪くなるので、窓際などできるだけ日光が当たる場所に置きます。

小まめに状態を確認して、カイガラムシやすす病の発生に注意し、発見したら早めに防除しましょう。

ねむの木の花が咲く時期と香り・花言葉

ねむの木の花は6月~7月に咲きます。夕方から夜にかけて開花し、朝にはしぼんでしまいます。夏の夕暮れどきに咲く花は、まるで桜のように美しいです。

花はほんのりと甘い香りがあります。桃のような香りとも言われています。香りは夜になると強くなり、周囲に漂います。

花言葉は、「胸のときめき」と「歓喜」です。夫婦円満の象徴として親しまれてきたことや、繊細で愛らしい花の姿から、これらの花言葉がつけられたとされています。

剪定・切り戻しする方法と目的・時期

ねむの木は基本的に枝がきれいに生えるので、剪定は必要ありません。ただし、見栄えを良くするためや、大きさを調整するために、一部の枝を切り落とすことがあります。

剪定は、内向きに伸びた枝や伸びすぎた枝を生えぎわから剪定バサミで切り落とします。切り口がとがるようにV字に切って、吸水面を増やします。

太めの枝を切ったときは、切り口に癒合剤を塗って雑菌が入らないように保護します。

切り戻しは、根と枝のバランスをとりながら全体的に小さくしていきます。根を1/2、枝の量を1/2といった具合に切ります。

剪定は、真冬を避けた落葉期の2月~3月、切り戻しは芽吹き始める前の3月~4月に行います。その他の季節は枝が混みあったら間引く程度にしましょう。

耐寒性と冬越しの方法

ねむの木は強い耐寒性を持っていて、一般的には-10℃くらいまでなら耐えられます。ただし、苗木や鉢植えの場合は、根が冷えて傷んだり、霜や雪によって枝が折れたりする可能性があるのでご注意ください。

東北以南の地域では自生しているため冬越し対策は必要ありませんが、霜が多い地方では冬越の対策は必須です。

なお、ねむの木の冬越しの方法は、庭植えと鉢植えで異なります。

庭植えの場合

霜が多い地方では、株元に落ち葉や枯草などを敷いてマルチングを行います。これは、根の温度を保つためのものです。

また、枝が雪で折れないように、支柱を立てて結束しておきます。

鉢植えの場合

鉢植えのねむの木は、室内に入れるか、外に置いて覆うかのどちらかにします。

室内に入れる場合は、日当たりの良い窓際に置き、水やりは乾燥が続いた時だけにします。

外に置く場合は、鉢の周りに新聞紙や発泡スチロールなどを巻いて保温し、植物の周囲に支柱を立て、寒冷紗や不織布、隙間をあけたビニール袋などで覆って風除けをします。

ねむの木の増やし方

ねむの木は種で増やす方法以外にも、挿し木や根伏せで増やすことができます。

それぞれの方法による増やし方は次のとおりです。

挿し木で増やす方法と時期

ねむの木は剪定で切り取った枝を使って挿し木をすることができます。

挿し木の方法は、以下のとおりです。

  • 枝を先端から10cm前後に切る
  • 切り口がとがるようにV字に切る。
  • 先端の葉っぱを2~3枚残し、ほかを全て取り除く。
  • 葉っぱが大きければ半分に切る。
  • 水を入れたコップに切り口を数時間つける。
  • 鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、挿し木用の土を入れる。
  • 土に割りばしか指で穴をあけ、枝を挿す。
  • たっぷりと水やりをする。
  • 土が乾かないよう日陰で管理する。

4~6週間後に根が生えてきたら、一回り大きな鉢に植え替えます。

根伏せで増やす方法と時期

ねむの木は枝を地面に伏せて根を出させることで増やすことができます。根伏せの方法は、以下のとおりです。

  • 伸びすぎた枝を選び、中間部分に切り込みを入れる。
  • 切り込みに発根促進剤を塗る。
  • 切り込みをした部分を土に埋め、上から石や釘などで固定する。
  • 枝の先端は立てて支柱で固定する。
  • 土が乾かないよう水やりをする。

2~3ヶ月後に根が出てきたら、枝を切り離して鉢に植え替えます。

ねむの木の育て方に関するQ&A

ここでは、ねむの木の育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

  • 花がつくまで何年かかるのか?
  • 枯れる原因は?
  • 寿命はどれくらい?

上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

花がつくまで何年かかるのか?

ねむの木に花がつくまでの年数は、品種や栽培方法によって異なりますが一般的には10年ほどかかると言われています。

ただし、花付きがよく若木でも咲く「一才ネム」という品種もあります。この品種は種まきから2~3年、接ぎ木なら1~2年で花を咲かせることができます。

枯れる原因は?

ねむの木が枯れる原因は様々ですが、主な理由をご紹介します。

環境や気温が合っていない

ねむの木は日当たりと風通しの良い場所を好みますが、暗い場所や暑すぎる場所に置くと枯れやすくなります。

水不足で乾燥している

ねむの木は水を好む性質があるので、乾燥しすぎると葉が黄色くなって落ちたり、枯れたりします。特に夏場は水やりをしっかりと行いましょう。

水はけが悪い・根ぐされしている

ねむの木は水はけの良い土で育てる必要がありますが、水はけが悪いと根が腐ってしまいます。

根ぐされの症状として、葉がしおれたり、黒ずんだりします。根ぐされした場合は、根を洗って傷んだ部分を切り落とし、新しい土に植え替える必要があります。

数年も植え替えをしていない

ねむの木は生長が早いので、2~3年に1回は植え替えをする必要があります。植え替えをしないと、根が鉢からはみ出したり、土が固まったりして、水やりや肥料の吸収が悪くなります。

害虫や病気に感染している

ねむの木はカイガラムシやすす病に注意が必要です。カイガラムシは幹や葉から栄養を吸う害虫で、枯れる原因になります。

すす病はカイガラムシの排泄物によって誘発される病気で、葉に黒いカビが生えます。カイガラムシは歯ブラシなどで取り除き、すす病は切り落としてください。

寿命はどれくらい?

一般的には30年ほどで寿命を迎えると言われています。

寿命が近くなると幹が折れてしまうので、庭に植えている場合など危険がある場合は切る必要があります。

まとめ:ねむの木の育て方のポイント

ねむの木は日本の風土に良く合う丈夫な植物ですが、室内での鉢植えや地植えで育てる場合は、水やりや肥料、剪定などの管理が必要になります。

日当たりと風通しの良い場所を好みますが、暗い場所や暑すぎる場所に置くと枯れやすくなります。水はけの良い土で育てることも重要です。

ねむの木は生長が早いので、2~3年に1回は植え替えをする必要があります。

害虫や病気にはカイガラムシやすす病に注意してください。ねむの木の育て方を覚えておけば、初夏に咲くふわふわとした淡いピンク色の可愛らしい花を楽しむことができます。

 

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  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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