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ローズマリーチンキの作り方|美容・消毒・香りに活用できる万能ハーブエキス

庭に茂るローズマリーを眺めながら、「このハーブをもっと有効活用できないだろうか?」と考えたことはありませんか。

実はローズマリーは、料理の香り付けだけでなく、美容ケアや健康維持、さらには日用品作りにも役立つ、まさに万能ハーブなのです。

中でも注目したいのが、ローズマリーの有効成分をぎゅっと濃縮できる「ローズマリーチンキ」。

抗酸化作用や抗菌作用をもつ成分を、アルコールでじっくり抽出することで、化粧水や育毛スプレー、天然の虫除けスプレーなど、さまざまな用途に使える便利なエキスが作れます。

市販の化学製品に頼らず、自然の力を取り入れた暮らしを目指したい方にとって、ローズマリーチンキは心強いパートナーとなるでしょう。

しかも、特別な道具や高度な技術は必要ありません。キッチンにある材料だけで、誰でも気軽に手作りできるのも大きな魅力です。

この記事では、ローズマリーチンキの基本的な作り方から、失敗しないコツ、さらに効果的な活用法までを詳しくご紹介します。初めてハーブクラフトに挑戦する方でも安心できるよう、写真や図解も交えながら、わかりやすく解説していきます。

ローズマリーチンキとは?

ローズマリーチンキは、爽やかな香りが広がるローズマリーの恵みをぎゅっと閉じ込めた、自然派のエキスです。

抗酸化作用にすぐれたカルノシン酸やロズマリン酸、肌をすこやかに整えるウルソール酸など、うれしい成分がたっぷり含まれています。

これらの成分をアルコールで丁寧に抽出することで、毎日の暮らしにそっと寄り添う、使い勝手のいいチンキができあがります。

化粧水やヘアケアの材料にしたり、天然素材の虫よけスプレーや、ほっとくつろげるルームフレグランス作りにもぴったりです。

市販のものと違って、余計な添加物を使わず、自分の好きな香りや濃さに仕上げられるのも、手作りならではの楽しみ。あなたらしいチンキづくりを、ぜひ楽しんでみてくださいね。

ローズマリーチンキ作りの準備

ローズマリーチンキを手作りするために、まずは材料と道具をそろえましょう。

<必要なもの>

  • 新鮮なローズマリーの葉:20g(または乾燥葉なら15g)
  • 無水エタノール:100ml(またはアルコール度数40度以上のウォッカ)
  • 広口のガラス瓶(500mlくらい、あらかじめ煮沸消毒しておきます)
  • 保存用の遮光瓶(完成したチンキを入れるため)
  • ガーゼまたはコーヒーフィルター(濾すときに使います)
  • 漏斗(ろうと)
  • ラベルシール(作った日付や名前を書いて貼ると便利です)

なかでも特に大切なのは、アルコールの選び方。

肌に使いたい場合や、ウルソール酸をしっかり取り出したい場合は、アルコール度数99.5%の無水エタノールがおすすめです。もし、お酒のウォッカを使うなら、必ず40度以上のものを選んでくださいね。

材料がそろったら、いよいよチンキ作りのスタートです。

ローズマリーチンキの作り方

 

ローズマリーの下処理(洗浄・乾燥)

まずはローズマリーの枝を、たっぷりの流水でやさしく洗ってあげましょう。

土や小さなほこりをきれいに落としたら、キッチンペーパーで軽く水気をふき取ります。

そのあと、風通しのいい日陰に1〜2時間ほど置いて、表面の水分をしっかり飛ばします。

葉っぱだけを摘み取り、硬い茎の部分は取り除いておきましょう。

※水分が残っていると、チンキの中で傷みやすくなってしまうので、ここはちょっと丁寧に。乾燥をしっかりと♪

瓶への詰め方とアルコールの注ぎ方

煮沸消毒しておいた広口のガラス瓶に、準備したローズマリーの葉を入れます。

瓶をトントンと軽くたたいて、葉をできるだけ下のほうに寄せておきます。

そこに、ゆっくりとアルコール(無水エタノールまたはウォッカ)を注ぎ入れましょう。

ローズマリーの葉がすべてアルコールにしっかり浸かっていることを確認したら、瓶のフタをきゅっと閉めます。

※葉っぱがアルコールから顔を出していると、そこから傷みやすくなるので、全部しっかり沈めてあげてくださいね。

抽出期間と保存方法

瓶は直射日光の当たらない涼しい場所に置いて保存します。

毎日1回、そっと瓶をひっくり返して、やさしく混ぜてあげましょう。

漬け込む期間は2〜4週間くらい。

だんだんと液体が、深みのある黄金色に変わっていく様子も楽しみのひとつです。

特に最初の1週間は、葉っぱがきちんとアルコールに浸かっているか、ときどき覗いてチェックしてあげましょうね。

濾過の方法と完成品の保存​

チンキができあがったら、ガーゼかコーヒーフィルターを漏斗(ろうと)にセットして、別の容器に濾していきます。

葉っぱをぎゅっと絞ると、最後までエキスをたっぷり取り出せますよ。

できあがったチンキは、遮光瓶に移して、ラベルに作った日付を書いておきましょう。

保存は冷暗所で。だいたい1年くらいを目安に使えます。

使う前には、瓶をやさしく振って、中身を均一にしてからどうぞ♪

生葉と乾燥葉の違いと選び方

ローズマリーチンキに使う葉っぱは、「生葉」と「乾燥葉」、どちらでも作ることができます。

それぞれに素敵な特徴があるので、どんなチンキを作りたいかに合わせて選んでみましょう。

生葉と乾燥葉では、それぞれに特徴があります。

生葉のメリット

  • 鮮やかなグリーン色の美しいチンキができる
  • フレッシュな香りが楽しめる
  • 色移りの心配が少ない

乾燥葉のメリット

  • 成分が濃縮されているため、少量で効果的
  • 季節を問わず入手可能
  • チンキの色が濃く、香りも強くなる

用途に合わせて、ぴったりの葉を選んであげましょうね。たとえば、化粧水など肌に使うものには、色が優しい生葉を。

虫よけスプレーや香りを楽しむアイテムには、香りがしっかりと立つ乾燥葉がおすすめです。

あなたの目的に合わせて、ぜひ楽しみながら選んでくださいね

ローズマリーチンキの活用法5選

① 若返りの化粧水に

チンキ10mlに、精製水90mlをそっと混ぜ合わせます。

さらにグリセリンを小さじ1ほど加えたら、やさしい保湿化粧水の完成です。朝晩の洗顔後に使えば、肌にハリと透明感が生まれていくのを感じられるかもしれません。

② 育毛頭皮スプレーに

チンキと精製水を同じ量(たとえば各50mlずつ)混ぜ、スプレーボトルに入れます。

シャンプー後のタオルドライした頭皮にシュッと吹きかけて、やさしくマッサージしてあげましょう。すこやかな頭皮環境づくりに役立ってくれます。

③ 天然の虫除けスプレーに

チンキ10mlに精製水40mlを加え、そこにお好みでハッカ油(すっきりとした香りの精油です)を2〜3滴。

網戸や衣類にスプレーすれば、自然の力で虫よけ効果が期待できます。さわやかな香りも楽しめますよ。

④ リフレッシュルームスプレーに

チンキ10mlに精製水90mlを混ぜ合わせ、スプレーボトルに。お部屋にシュッとひと吹きすれば、気持ちがシャキッとリフレッシュ。

集中したい時や、気分転換したい時のおともにぴったりです。

⑤ ハンドバス・フットバスに

洗面器などにお湯をはり、チンキを数滴たらして手足を浸しましょう。ぽかぽかと温まりながら、ゆっくり10分ほどリラックス。

疲れた体も、心も、やさしくほぐれていきます。

 

どの使い方もとっても手軽なので、ぜひあなたの日常に合わせて楽しんでみてくださいね

ローズマリーチンキの使い方5選

よくある質問(FAQ)

 

ローズマリーチンキの保存期間はどれくらい?

チンキの原液は、冷暗所で保存すれば、約1年間は安心して使うことができます。

ただし、精製水などで薄めたものは、冷蔵庫で保存しながら、2週間〜1ヶ月くらいを目安に使い切るようにしましょう。

保存する容器は、必ず遮光瓶を選び、直射日光を避けるのが大切なポイントです。

アルコールが苦手な場合の対処法は?

アルコールに敏感な方は、まず使用前にパッチテストをして、肌との相性を確認しましょう。

また、化粧水などに使うときは、たっぷり精製水で薄めてアルコールの濃度を下げることもできます。

ほかの方法として、グリセリンやビネガーを使ってチンキを作ることもできますが、少し成分の抽出力は弱くなることもあります。無理せず、自分に合った方法を探してみてくださいね。

子供やペットへの使用は安全?

ローズマリーチンキにはアルコールが含まれているため、特に小さなお子さんやペットには、直接使わないようにしましょう。

ルームスプレーなどで使用する場合も、しっかり換気をして、できるだけ直接吸い込まないように気をつけてくださいね。心配な場合は、事前に専門家に相談してみるとより安心です。

まとめ:ローズマリーチンキの作り方と活用法

ローズマリーチンキは、身近なハーブから手軽に作れる、自然派の万能エキスです。

基本の作り方は、清潔なガラス瓶に乾燥させたローズマリーを入れ、無水エタノール(または濃度調整したエタノール液)を注ぎ、2~4週間かけて抽出するだけ。

重要なポイントは、ローズマリーの水分をしっかり飛ばしておくこと、瓶を煮沸消毒すること、そして漬け込み中は1日1回瓶を軽く振り、成分を均一に行き渡らせることです。

完成したチンキは、化粧水や育毛スプレー、虫除けスプレーなど、美容ケアから日用品まで幅広く活用できます。

特に人気なのが、精製水で10倍に薄めた手作り化粧水。ローズマリーに含まれる抗酸化成分「ウルソール酸」が、肌のハリを保ち、若々しい印象へ導いてくれます。

また、頭皮マッサージ用のスプレーとしても優秀で、血行を促し、育毛効果が期待できます。

保存期間は、原液であれば冷暗所で約1年、希釈したものは冷蔵庫保存で2週間から1ヶ月が目安です。

なお、アルコールを使用しているため、特に小さなお子さんやペットへの使用には注意が必要です。自己判断を避け、心配な場合は専門家に相談してから使うとより安心です。

自然由来の成分だけで作る、安心・安全なセルフケア。

ローズマリーチンキは、そんなナチュラルな暮らしを目指す方にぴったりのアイテムです。ぜひ、ご自宅で世界にひとつだけのオリジナルチンキ作りにチャレンジしてみてくださいね



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  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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