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ヨモギと毒性|毒草との見分け方・そっくりで間違えやすい植物

ヨモギは、餅やお茶など、食用や薬用にも利用されていますが、毒性があるという話を聞いて心配になったという人も少なくありません。

実際のところ、ヨモギには毒性はありませんが、アレルギー反応を引き起こす成分が含まれており、一部の人にはかゆみや発疹などの症状をもたらす可能性があります。

また、ヨモギに似た毒草があり、間違えて摘んだり食べたりすると、重篤な中毒症状を引き起こす恐れがあります。

そこでこの記事では、ヨモギの毒性について詳しく解説し、見た目がそっくりで間違えやすい毒草の見分け方や対処法についてもご紹介します。安全に楽しむために、ぜひ参考にしてください。

ヨモギの毒性について

ヨモギには毒性はありませんが、毒性が気になる人がいる理由としては、過剰摂取すると副作用が現れる可能性があることが原因でしょう。

副作用としては、腹痛や下痢などの消化不良、流産や早産の恐れ、アレルギー反応などがあるので注意が必要です。

また、キク科のアレルギーを持っている人は摂取を控えるようにしましょう。

上記のように、ヨモギの毒性については心配ありませんが、過剰摂取による副作用やキク科のアレルギー体質の方は要注意です。

ヨモギ採取時の注意点

ヨモギは年中見られますが、春から初夏にかけて柔らかくて香りの良い若芽が出るので、その時期が最適です。

日当たりの良い土手や道端などに生えていますが、人や車の通りが多い場所は汚染されている可能性があるので避けましょう。また、犬や猫などのペットの散歩コースにも要注意です。

根元から引き抜くのではなく、葉の部分を指でちぎるか、小刀などで切り取ります。根は残しておくと、次の年にも芽を出してくれます。

採取時に最も注意が必要なのは、ヨモギに似た毒草がある点です。毒草のトリカブトやクサノオウなどと似ているので、見分け方はしっかりと知った上でヨモギ採取をするようにしましょう。

次の項で、ヨモギと間違えやすい毒草や植物とその見分け方についてご紹介していきます。

ヨモギと間違えやすい毒草と見分け方

ヨモギと間違えやすい毒草としては、次の植物が挙げられます。

  • トリカブト
  • クサノオウ
  • ニガヨモギ
  • オオヨモギ
  • オウシュウヨモギ

それぞれの見分け方について詳しくお伝えしていきます。

トリカブトとヨモギの見分け方

トリカブト

トリカブトの葉

トリカブトとヨモギの見分け方のポイントは、以下のようなものがあります。

ヨモギ トリカブト
葉の裏側 葉の裏側には白い産毛が生えている 生えていない
葉の光沢 葉には光沢がない 葉には光沢がある
香り 葉を揉むと独特の香りがある 香りはない
生える場所 日当たりの良い乾燥した場所に生える 日陰で湿気のある場所に生える

トリカブトは猛毒を持っているので、間違えて触ったり食べたりしないように細心の注意を払う必要があります。

クサノオウとヨモギの見分け方

クサノオウ

クサノオウの葉と花

クサノオウとヨモギの見分け方のポイントは、以下のようなものがあります。

ヨモギ クサノオウ
葉の形 葉は先が尖っていて、裏側に白い毛があり 葉は先が丸くて、全体に縮れた毛がある
茎の汁 汁は出ない 茎を折ると黄色い乳液状の汁が出る
香り 葉を揉むと独特の香りがある 葉を揉むといやな匂いがする

クサノオウは有毒なので、間違えて触ったり食べたりしないようにご注意してください

ニガヨモギとヨモギの違い

ニガヨモギ

ニガヨモギの葉

ニガヨモギとヨモギの見分け方は、以下のようなポイントがあります。

ヨモギ ニガヨモギ
花の色 紫色 黄色
葉の色 鮮やかな緑色 白っぽい緑色
香り さわやかで品のある香り 野性的な薬草の香り
托葉 葉の付け根に托葉と呼ばれる小さな葉がある 葉の付け根に小さな葉がない

ニガヨモギには毒性があるので、食べたりしないように注意してください。

オオヨモギとヨモギの違い

オオヨモギ

オオヨモギの葉

オオヨモギとヨモギの見分け方は、以下のようなポイントがあります。

ヨモギ オオヨモギ
草丈と葉の大きさ 草丈は、通常40cmから1m程度で、葉の大きさは長さで5~10cm、幅で3~6cm程度 草丈が1〜2mほどで葉も大きく、ヨモギよりも1.5~2倍ほど大きいです
仮托葉の有無 葉の付け根に托葉と呼ばれる小さな葉がある 葉の付け根に小さな葉がない
花の色 紫色 黄色
葉の色と香り 鮮やかな緑色でさわやかで品のある香りがする 白っぽい緑色で野性的な香りがする

以上が、オオヨモギとヨモギの見分け方です。オオヨモギには毒性があるので、食べたりしないように注意してください。

オウシュウヨモギとヨモギの違い

オウシュウヨモギ

オウシュウヨモギの葉

オウシュウヨモギとヨモギの見分け方は、以下のようなポイントがあります。

ヨモギ オオヨモギ
草丈と葉の大きさ 草丈は、通常40cmから1m程度で、葉の大きさは長さで5~10cm、幅で3~6cm程度 草丈が1〜2mほどで葉も大きく、ヨモギよりも1.5~2倍ほど大きいです
仮托葉の有無 葉の付け根に托葉と呼ばれる小さな葉がある 葉の付け根に小さな葉がない
花の色 紫色 黄色
葉の色と香り 鮮やかな緑色でさわやかで品のある香りがする 白っぽい緑色で野性的な香りがする

以上が、オウシュウヨモギとヨモギの見分け方です。オウシュウヨモギには毒性があるので、食べたりしないように注意してください。

そっくり!ヨモギと間違えやすい植物の見分け方のポイント

毒草以外にもヨモギと間違えやすい植物は存在します。

ここでは、ヨモギと間違えやすい植物として、ブタクサと菊について見分け方のポイントと併せてお伝えしていきます。

ブタクサとヨモギの違い

ブタクサ

ブタクサの花と葉

ブタクサとヨモギの見分け方は、以下のようなポイントがあります。

ヨモギ ブタヨモギ
香り 葉を揉むと独特の香りがする 香りはない
葉の裏 葉の裏は白くて産毛が生えている 緑色でスベスベしている
白い産毛で覆われている 緑色で少し産毛がある

以上が、ブタクサとヨモギの見分け方です。ブタクサは花粉症の原因になるのでご注意ください。

菊とヨモギの違い

菊

菊の花と葉

菊とヨモギの違いについては、以下のようなことがあります。

ヨモギ
香り 葉を揉むと独特の香りがする 香りはない
葉の裏 白くて産毛がある 緑色でスベスベしている
葉の形 先が尖っていて、裏側に白い毛がある 先が丸くて、全体に縮れた毛がある
托葉 葉の付け根に托葉と呼ばれる小さな葉がある 葉の付け根に小さな葉がない

以上が、菊とヨモギの見分け方です。花があれば見間違えることはありませんが、葉だけの時はヨモギと似ているのでご注意ください。

まとめ:ヨモギと毒性と毒草との見分け方

ヨモギは、毒性はなく食用や薬用にも利用されている植物ですが、アレルギー反応を引き起こす成分が含まれていることや、他の毒草と似ていることに注意が必要です。

そっくりで間違えやすい毒草は、葉の形や色、花の形や色、香りなどで見分けることができます。

もし、ヨモギや毒草に触れたり食べたりして、かゆみや発疹、吐き気やめまいなどの症状が出た場合は、すぐに医療機関に相談してください。

日本の自然の恵みの一つですが、その恵みを享受するには正しい知識と注意が必要です。ヨモギの毒性や毒草との見分け方を覚えて安全に楽しみましょう。

  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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