ゴキブリを駆除する方法は色々ありますが、中でもアロマティカスという植物が効果的だと耳にしたことがある方は多いかもしれません。
アロマティカスはハーブの一種で爽やかな香りがあり、その香りはゴキブリにとっては苦手だというのがその理由ですが、ゴキブリを使った検証実験では残念ながら効果なしという結論が出ています。
この記事では、アロマティカスのゴキブリへの効果に関する情報に加え、アロマティカスの毒性や食べ方についてもご紹介します。
アロマティカスとは
アロマティカスとは、ハーブの一種でミント科に属する植物です。アロマティカスの名前は、ラテン語で「香りのあるもの」という意味があります。
花や葉が強い香りを放ち、その香りにはリラックス効果や虫除け効果があると言われています。主に観葉植物として育てられることが多いですが、実は食用にもなり、サラダやドレッシングなどに使うと風味が増します。
また、アロマティカスには、抗菌作用や抗酸化作用などの健康効果も期待できるという研究結果もあります。
アロマティカスのゴキブリへの効果について
アロマティカスには様々な効果がありますが、中でも注目されているのがゴキブリへの効果です。
アロマティカスを置くことでゴキブリ対策ができるというものですが、その根拠となる理由だけでなく、アロマティカスはゴキブリ対策に効かないという検証実験についてもご紹介します。
ゴキブリ対策に効果的と言われる理由
アロマティカスがゴキブリ対策に効果的だと言われる理由は、その強い香りにあります。オイゲノールやチモールなどの成分は殺虫成分はありませんが、ゴキブリを始めとした蚊などの害虫に対して忌避作用があるとされています。
香りは、ゴキブリにとって不快な刺激臭であると考えられており、アロマティカスを置くことでゴキブリを寄せ付けない効果があると言われています。
ただし、こうした効果に対する検証実験を行っている動画はいくつかあり、それを見る限りでは効果なしと言わざるを得ない結果になっています。
次の項ではアロマティカスのゴキブリへの効果はないという検証実験についてご紹介します。
ゴキブリには効かないという検証実験
アロマティカスはゴキブリの忌避効果があるのかという検証実験があります。
葉を置いた容器にゴキブリを入れてその行動を観察したところ、アロマティカスの葉には全く反応しなかったという結果が出ています。
つまり、アロマティカスの香りはゴキブリにとっては無視できる程度のものであり、ゴキブリ対策としては効果が期待できないという結果となっています。
玄関にアロマティカスを置いたらゴキブリがこなくなったという口コミもあるので、試してみる価値はありそうですが、過度な期待はしない方が良いと思える実証実験の結果が示されています。
蚊やコバエの虫除けには効果があるのか
アロマティカスはゴキブリには効かないということが分かりましたが、では、他の虫には効果があるのでしょうか?
実は、蚊やコバエなどの飛ぶ虫に対しては、ある程度の虫除け効果があると言われています。これは、アロマティカスに含まれる成分が、蚊やコバエなどの虫の嗅覚を混乱させるからだと考えられています。
アロマティカスを窓辺やベランダなどに置いたり、アロマティカスの葉をすりつぶして肌に塗ったりすることで、虫を寄せ付けない効果が期待できます。
ただし、アロマティカスの香りは時間とともに弱まるので、定期的に新しい葉に取り替えたり、香りを補充したりする必要があります。
アロマティカスの毒性について
アロマティカスに含まれる成分によって多くの効能がある一方で、犬や猫などのペットにとっては危険な植物であるという側面もあります。
多くの化学物質が含まれており、毒性を持つものがいくつかあるためです。
その毒性により、人間に対してもアレルギー反応を起こすことがあるので注意が必要です。
犬や猫が食べても大丈夫か
アロマティカスを犬や猫が食べても大丈夫か気になる人は多く、その回答として特に問題はないという意見もありますが、中毒を起こす危険性はあるのでご注意ください。
特に猫においては、化学物質に対して毒性が現れやすいとされています。
「犬や猫を飼っている家でアロマティカスを育てている家庭はたくさんある(から問題なし)」という意見もありますが、それが危険性のない証とするのは早計です。
危険性が指摘される意見がある以上、犬や猫がアロマティカスを食べることがないような管理をしておく必要があるでしょう。
アロマティカスの効能について
アロマティカスはその香りが特徴的なハーブで、さまざまな効能があります。その代表的な効能は、ミントのようなさわやかな香りによる「リフレッシュ」「爽快感」「頭をすっきりさせる」効果です。
また、甘みのある香りは「気持ちを落ち着かせる」「安眠」「緊張の緩和」などの役割も果たします。
そのほか、アロマティカスは虫よけスプレーなどに利用することができます。海外では火傷など皮膚炎の炎症止めに効果があると言われていますが、健康に関する効能よりも芳香を活かした使い方が一般的です。
アロマティカスの食べ方
アロマティカスは香りが強いハーブなので、食べるときには注意が必要です。
アロマティカスは、生でも乾燥させても食べることができますが、量や組み合わせによっては、味や香りが強すぎて不快に感じることもあります。
また、アロマティカスにはアレルギー反応を起こす人もいるので、初めて食べるときには少量から試してみることをおすすめします。
美味しい食べ方とレシピ
アロマティカスの美味しい食べ方としては、以下のようなものがあります。
料理・ドリンクのトッピング
アロマティカスは他のハーブやミントと同じように、料理やドリンクのトッピングに使用するのが手軽な食べ方です。
アロマティカスはミントの仲間なので、乗せるだけでも爽やかな香りを楽しめます。
ソースで風味・色合いを引き立てる
アロマティカスをペースト状にして、ローストした肉や野菜にかけるのも美味しい食べ方です。
アロマティカスはミント系の香りの他にフルーティな香りもするため、赤身の多い肉類によく合います。また色鮮やかな緑色のペーストは、プレートの彩りも豊かにします。
生サラダで食べる
アロマティカスは生のまま、サラダに加えても美味しく食べられます。玉ねぎやパプリカ、レタスなどと一緒に、イタリアンドレッシングで和える食べ方がおすすめです。
ただし、アロマティカスを食用にする際は、「食用可」と記載されている苗や、無農薬で栽培されたことが確認できるものを選ぶと、安心して食べられます。
「アロマティカスはまずい」と言われる理由
アロマティカスは、香りが強いハーブなので、好き嫌いが分かれやすいです。中には、「アロマティカスはまずい」と言って食べない人もいるほどです。
アロマティカスはまずいとして挙げられる理由としては、主に次の3つが挙げられます。
- 香りが強すぎる
- 味が苦い
- 食感が悪い
それぞれの理由について詳しくご紹介します。
1.香りが強すぎる
アロマティカスの香りは、メントールやエッセンシャルオイルなどの成分によって生じます。しかし、これらの成分は、人間の嗅覚や味覚に対して強い刺激を与えるものです。そのため、香りが強すぎて不快に感じる人もいます。
2.味が苦い
アロマティカスの味は、フェノールなどの成分によって生じますが、人間の味覚に対して苦味を与えるものです。そのため、味が苦すぎて不味く感じる人もいます。
3.食感が悪い
アロマティカスの食感は、葉や茎などの部分によって異なりますが、基本的には硬くてぱさぱさしています。そのため、食感が悪くて噛みにくいと感じる人もいます。
上記の3点が主に「アロマティカスはまずい」と言われる理由です。
しかし、これらの理由は、個人の好みや感覚によって変わるものです。アロマティカスは、香りや味や食感を楽しむことができるハーブですし、健康効果もあります。
アロマティカスはまずいと思い込まずに試してみると、美味しく食べられる可能性はあるはずです。
アロマティカスと風水の関係
風水では、アロマティカスは金運や財運を象徴するとされるので、玄関やリビングなどに置くと良いと言われています 。
また、アロマティカスの香りは気の流れをよくし、魔除けや厄除けの効果も期待できます。
特に玄関に置くことでより良い効果が得られるとされているので、アロマティカスで運気を上げたいという方は玄関に置くのも良いでしょう。
風水では、玄関は運気の入り口とされるので、アロマティカスの香りで気の流れをよくし良い運気を呼び込むとされています。
アロマティカスの丸くてぷっくりした葉は、金運や財運を象徴するとされ、玄関に置くことでお金に関する運気を高めることができるほか、悪い気や邪気を払い、家庭内の安寧や健康を守ることができると言われています。
こうしたことから、アロマティカスを玄関に置くことは、風水的にも非常に効果的と言えるでしょう。
アロマティカスの活用法
アロマティカスは様々な効能があるのでいくつもの使い方がありますが、その中でも使いやすく便利な活用法をご紹介します。
芳香剤の作り方と効果
アロマティカスは香りが強いハーブなので、芳香剤としても活用できます。芳香剤の作り方は、以下のようなものがあります。
水蒸気式 | アロマティカスの葉を水に入れて煮沸し、その水蒸気を部屋に拡散させます。これにより、部屋全体にアロマティカスの香りが広がります。この方法は、水蒸気が空気中の湿度を上げる効果もあります。 |
オイル式 | アロマティカスの葉をオイルに漬け込み、そのオイルを熱した器に入れて加熱します。これにより、オイルからアロマティカスの香りが発散されます。この方法は、オイルの種類や量によって香りの強さや持続時間を調節できます。 |
ドライ式 | アロマティカスの葉を乾燥させて小さく刻み、布や紙などで袋に入れて部屋に置きます。これにより、袋からアロマティカスの香りが漏れ出します。この方法は、袋の大きさや数によって香りの範囲や密度を調節できます。 |
これらの芳香剤は、自分で簡単に作ることができますし、アロマティカスの香りを楽しむことができます。また、芳香剤には、以下のような効果もあります。
リラックス効果 | アロマティカスの香りは、神経を落ち着かせてストレスを和らげる効果があります。また、睡眠の質を向上させて不眠症を改善する効果もあります。 |
抗菌作用 | アロマティカスに含まれるメントールやエッセンシャルオイルは、細菌やウイルスなどの病原体に対して殺菌作用を示します。そのため、芳香剤は、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防や治療に役立ちます。 |
虫除け効果 | アロマティカスに含まれるメントールなどの成分は、蚊やコバエなどの虫の嗅覚を混乱させる効果があります。そのため、芳香剤は、虫を寄せ付けない効果が期待できます。 |
これらの効果を得るためには、芳香剤を部屋に置く場所や量にも注意が必要です。一般的には、部屋の中央や窓辺などに置くことが良いとされています。
寝室の臭い対策
アロマティカスは、寝室の臭い対策としても活用できます。
寝室は、人間が一日のうちで最も長く過ごす場所です。そのため、寝室は汗や皮脂などの臭いが溜まりやすい場所でもあります。
これらの臭いは、睡眠の質を低下させたり、気分を悪くさせたりする可能性があります。
そこで、アロマティカスを使って寝室の臭い対策をすることがおすすめです。アロマティカスを使って寝室の臭い対策をする方法は、以下のようなものがあります。
アロマティカスの鉢植えを寝室に置く
アロマティカスの香りには、リラックスや精神安定の効果があるので寝室の臭い対策をしながら安眠コカも期待できます。
ただし、アロマティカスは日光を好むので窓辺などに置くようにします。冬は寒さに弱いので、室内の暖かい場所に移動させましょう。
葉を枕に挟む
アロマティカスの葉を枕に挟んで寝ることで、枕からアロマティカスの香りが発散されます。
これにより、寝室の臭いを消すだけでなくリラックス効果や睡眠効果も得ることができます。
芳香剤にする
アロマティカスの葉を水やオイルに漬け込んで芳香剤にします。これにより、芳香剤からアロマティカスの香りが発散されます。
寝室の臭いを消すだけでなく、気分転換効果やインテリア効果も得ることができます。
これらの方法は、簡単にできますし、アロマティカスの香りを楽しむことができます。ぜひ試してみてください。
まとめ:アロマティカスのゴキブリへの効果や毒性・食べ方
アロマティカスはゴキブリに効くという話は意見が分かれているものの、実証結果からすると効果なしという意見の方が信憑性は高そうです。
香りはゴキブリにとって不快なものであっても、それだけではゴキブリを遠ざけることはできないということでしょう。
また、アロマティカスには毒性がありますので、猫や犬などのペットが誤って食べてしまわないようにご注意ください。
爽やかな香りを楽しめるハーブなので、活用の仕方によっては様々な嬉しい効果が得られます。便利に活用するためにこの記事が参考になれば嬉しいです。
なお、アロマティカスは自宅で簡単に育てることが可能です。こちらのページでアロマティカスの育て方について詳しくお伝えしているので、参考にしてみてください。