キャットニップは猫を興奮させる成分が含まれていることで有名ですが、人間にも素晴らしい効果があります。
ハーブティーとして飲むことで、リラックス効果や風邪予防、消化促進など様々な効能が期待できます。
この記事では、キャットニップのハーブティーの効果と作り方について詳しくご紹介します。
ハーブティーには色んな効果があって、日常の悩みを軽減できる種類がいっぱいあるよ。
生理痛などのPMSや更年期のお悩み、ツラい便秘を解消したい人はチェックしてみてね!
キャットニップのハーブティーの効能・効果
キャットニップに含まれる成分と主な作用は次のとおりです。
成分 | 主な作用 |
ネペタラクトン | 駆虫作用、昆虫忌避作用、鎮静作用、解熱作用、発汗作用、鎮痙作用 |
リモネン | 鎮静作用、健胃作用、血行促進作用 |
チモール | 鎮痛作用、抗酸化作用、抗菌作用、抗真菌作用、殺虫作用、防虫作用 |
カルバクロール | 抗菌作用、抗ウイルス作用、抗酸化作用 |
ゲラニオール | 抗菌作用、抗うつ作用、抗不安作用、抗炎症作用、皮膚の弾力回復、女性ホルモンのバランスを整える作用 |
これらの成分によって、以下のような効能・効果が期待できます。
効能・効果 | 補足事項 |
安眠効果 | 眠気を誘う成分が含まれているため、眠れない気分を鎮めて寝付きが良くなる効果が期待できます。カモミールとブレンドすると催眠効果が増します。 |
風邪予防・解熱効果 | 抗菌・抗ウイルス・抗酸化作用があり、感染症に対する免疫力を高めます。また、発汗や解熱の作用もあり、風邪で熱が出たときなどキャットニップティーを飲むとよいといわれます。エキナセアやしょうがとブレンドすると感染症対策に効きます。 |
リラックス効果 | 鎮静・鎮痛・抗不安・抗うつ作用があり、ストレスやイライラを和らげて精神を安定させます。また、女性ホルモンのバランスを整えることで生理痛やPMS(月経前症候群)の緩和にも役立ちます。レモングラスやペパーミントとブレンドするとリフレッシュ効果が増します。 |
消化促進・胃腸障害改善効果 | 健胃・駆風・鎮痙作用があり、胃腸の不快な症状を軽減します。また、利尿作用や利胆作用もあり、むくみや便秘の改善にも効果があります。しょうがやペパーミントとブレンドすると消化促進や駆風効果が高くなります。 |
キャットニップティーの作り方
生の葉でも乾燥した葉でも作ることができます。生の葉は収穫したらすぐに使うか、冷蔵庫で保存しておきましょう。乾燥した葉は日陰でよく乾かしてから密閉容器に入れて、冷暗所で保存しておきましょう。
基本的な作り方は以下のとおりです。
【生の葉で作る場合】
キャットニップの生の葉を大さじ3杯ほどをポットに入れ、200ccの熱湯を注ぎ5分くらい蒸らしてから飲みます。
【乾燥した葉で作る場合】
大さじ1杯ほどの乾燥させた葉と茎を少し手で揉んでからティーポットに入れます。ここに200ccの熱湯を注ぎ、3分くらい蒸してから飲みます。
ミント系のさわやかな香りと味がしますが苦みもあるため、はちみつやレモンを加えると、味がまろやかになり飲みやすくなります。
また、キャットニップは他のハーブとブレンドすることもできます。
以下はおすすめのブレンド例です。
ブレンド例 | 効能・効果 |
エキナセア | 感染症対策に効きます。はちみつを入れても効果が増します。 |
カモミール | 風味が合い、催眠作用が増強します。甘くしてもいいです。 |
しょうが | 消化促進と駆風効果(腸にたまったガスの排出を促す作用)が高くなります。 |
ペパーミント | 風味が合うだけでなく、消化促進や解熱作用を増強します。 |
レモングラス | 風味が合うだけでなく、リフレッシュ効果と消化促進作用を増強します。 |
キャットニップのハーブティーは、安眠効果やリラックス効果などさまざまな効能・効果が期待できますが、下記の点に注意しましょう。
- 通経作用があるため、妊娠希望中・妊娠中・授乳中は避ける。
- 鎮静作用や鎮痛作用が出すぎるため、大量摂取や飲用直後の運転などは危険なので避ける。
キャットニップのハーブティーは、適切な量とタイミングで飲むことが重要です。
乾燥方法
キャットニップの乾燥方法は、以下のようなものがあります。
乾燥方法 | 補足 |
天日干し | 茎を束ねて日陰で逆さまに吊るして乾燥させます。湿気の多い場所は避けましょう。約1週間で乾燥します。 |
オーブン干し | 茎を切ってオーブントレイに広げて乾燥させます。オーブンは100℃以下に設定し、扉を少し開けておきます。約1時間で乾燥します。 |
ドライヤー干し | 茎を切って新聞紙などに広げて乾燥させます。ドライヤーは弱風に設定し、葉や花に向けてかけます。約30分で乾燥します。 |
乾燥させたら葉や花を茎からはがして、密閉容器に入れて冷暗所で保存します。茎は捨てるか、猫のおもちゃに使うことができます。
ハーブティーにも猫は寄ってくる?
キャットニップのハーブティーにも猫は寄ってくる可能性があります。
乾燥させた葉や花をお湯で淹れたものですが、その際にもネペタラクトンという物質が水に溶け出します。この物質は猫の嗅覚に強く作用し、猫を引き付ける効果があります。
ただし、猫が寄ってくるかどうかは個体差や状況によって変わります。猫によってはネペタラクトンに反応しない場合もあります。また、ハーブティーの濃度や温度、周囲の匂いなどによっても猫の興味が変わってきます。
禁忌・副作用について
キャットニップティーは消化促進、催眠、精神安定、発汗、解熱、鎮痛などの効果が期待できるハーブティーです。しかし、摂取量や体質によっては副作用が起こる可能性もあります。また、特定の状況や病気の人にとっては禁忌となる場合もあります。
キャットニップティーの禁忌・副作用については以下のとおりです。
妊娠中や授乳中の女性 | 通経作用(月経促進作用)があるとされるため、流産や早産の危険性があります。 |
大量摂取は避ける | 鎮静作用が強いので、大量摂取は避けてください。大量摂取すると、頭痛、倦怠感、嘔吐などの症状が出ることがあります。また、飲用直後の車の運転などは避けたほうが無難です。 |
喫煙者や高齢者など | 喫煙者や高齢者などは鎮痛作用が出すぎると危険な人たちです。大量摂取すると、血圧や心拍数が低下したり、呼吸困難になったりすることがあります。 |
腎臓障害がある人 | 利尿作用があるため、腎臓に負担をかける可能性があります。 |
手術の予定がある人 | 麻酔をかける前の体を鎮静しすぎる恐れがあるため、二週間ほど前から飲用は避けるべきです。 |
一般的には安全なハーブティーですが、適量を守って飲むことが大切です。また、体調や体質に合わない場合は飲むのをやめましょう。
まとめ:キャットニップのハーブティーの効果と作り方
キャットニップのハーブティーは猫が好む香りを持つハーブですが、人間にも様々な効果があります。風邪や胃腸の不調、不眠やストレスなどに効果的なお茶で、鎮静作用や鎮痛作用、消化促進作用や解熱作用などが期待できます。
ただし、妊娠中や授乳中、腎臓障害がある人は飲まないでください。また、大量摂取は危険ですので注意してください。
キャットニップティーは、乾燥したキャットニップをお湯に浸すだけで簡単に作れます。他のハーブとブレンドすることもできます。
なお、キャットニップの育て方についてはこちらのページで詳しくお伝えしています。