コモンマロウは、古代ローマの時代から食用や薬用として使われてきたハーブです。
コモンマロウのお茶(ハーブティー)は、青から紫、ピンクと変化することから「夜明けのティー」「サプライズドティー」とも呼ばれています。
色が変わる不思議なハーブティーとして有名なので、作り方や味、効能などを知りたいという方はきっと多いと思います。
この記事では、コモンマロウのお茶の作り方や味、効能のほかにも、コモンマロウの花の乾燥方法について詳しくご紹介します。
コモンマロウのお茶を飲んで、健康や美容に役立てる参考になれば嬉しいです。
ハーブティーには色んな効果があって、日常の悩みを軽減できる種類がいっぱいあるよ。
生理痛などのPMSや更年期のお悩み、ツラい便秘を解消したい人はチェックしてみてね!
コモンマロウのお茶(ハーブティー)の作り方
コモンマロウのお茶(ハーブティー)は、生の花や乾燥した花を使って作ることができます。
乾燥した花を使うと色がより鮮やかに出て、水出しや氷出しをすると、色が長持ちします。
お好みでレモンやはちみつなどを加えると、味や香りも楽しめます。
お湯出しの場合
お湯出しの場合は、以下の手順で作ります。
- カップに乾燥したコモンマロウの花を5個ぐらい入れる。
- 沸騰したお湯をゆっくり注ぐ。
- 最初は青い色が出てくる。
- 5分ぐらい待つと紫色に変化する。
- お好みではちみつなどを加えて完成です。
なお、紫に変化したところでレモンを少量入れると、ピンク色に変化する特徴があります。
水出しの場合
水出しの場合は、以下の手順で作ります。
- 水500mlに対して乾燥したコモンマロウの花を3~5g程度入れる。
- 1~2時間置いて色や味を十分に抽出させる。
- お好みでレモンやはちみつなどを加えて完成です。
以上がコモンマロウのお茶(ハーブティー)の作り方です。色の変化を楽しみながら、コモンマロウの効能を感じてみてください。
コモンマロウのハーブティーの味
コモンマロウのハーブティーは、色が鮮やかなのに対して味はあまりなく、ほのかな甘みと花の香りが感じられる程度です。飲みやすくてさっぱりとしたハーブティーという印象を持つ人もいれば、物足りなさを感じる方もいるハーブティーです。
そのため、味付けとしてレモンやはちみつなどを加える場合は多いです。
レモンは色の変化も楽しめますし、はちみつは喉にも良いです。また、他のハーブや紅茶とブレンドすることで、香りや味に変化をつけることもできます。
例えば、カモミールやレモングラスなどはリラックス効果がありますし、ラベンダーやアールグレイなどは香りが豊かです。コモンマロウのハーブティーは、自分好みにアレンジして楽しみやすい特徴があります。
主な効能
コモンマロウのハーブティーには身体にいい効能がたくさんあります。主な効能は以下のとおりです。
効能 | 補足 |
喉の炎症や咳を和らげる | 粘膜を保護し刺激を緩和する作用があります。風邪や花粉症などで喉が痛むときや咳が出るときには、コモンマロウのハーブティーを飲んだり、冷ましたものでうがいをしたりすると効果的です。 |
胃腸の不調を改善する | 胃の粘膜を保護し胃酸の分泌を抑える作用があります。食欲不振や胃もたれなどの胃炎の症状には、食前にコモンマロウのハーブティーを飲むと良いと言われています。また、便秘や下痢などの腸炎の症状にも効果があります |
肌荒れやシミを防ぐ | 抗酸化作用や抗炎症作用があります。肌にダメージを与える活性酸素を除去し、肌の老化を防ぐ効果があります。また、肌の引き締めや消毒にも効果があります。打ち身や虫刺され、日焼けや発疹などには、コモンマロウの浸出液で洗ったり湿布したりすると良いと言われています。 |
干し方・乾燥方法
コモンマロウのハーブティーを自分で作るためには、まずコモンマロウの花を干して乾燥させる必要があります。
干し方・乾燥方法は以下のとおりです。
手順 | やること | やり方 |
1 | 花摘み | コモンマロウは5月から7月にかけて花を咲かせます。花摘みのタイミングは、咲いている花の部分だけを摘むか、つぼみも一緒に摘むかによって異なりますが、咲いている花だけを摘む場合は、咲き始めたばかりの花を選んで摘みます。つぼみも一緒に摘む場合は、つぼみが膨らんでいるものを選んで摘みます。どちらの場合も、朝早くや夕方に摘むと良いと言われています。 |
2 | 水洗い | 摘んだ花は、大きなザルに並べて流水で洗います。その後、大きなボウルに水を張って、花を入れて優しくかき混ぜるようにして水洗いするのを2~3回繰り返します。水洗いの際は、花がデリケートなので丁寧に扱います。 |
3 | 水切り | 水洗いした花は、ザルに並べてペーパータオルで軽く押さえながら水分を取ります。その後、キッチンペーパーなどを敷いたトレイやバットに広げて水切りします。 |
4 | 乾燥 | 水切りした花は、風通しの良い日陰で乾燥させます。直射日光や湿気は避けます。乾燥時間は気温や湿度によって異なりますが、概ね3~7日程度で十分乾燥します。乾燥具合は触って確かめて、カラカラと音がするくらいまで乾燥させると良いと言われています。 |
以上がコモンマロウの干し方・乾燥方法です。
乾燥させたコモンマロウの花は密閉容器に入れて、半年程度を目安に保存します。自分で干したコモンマロウの花でハーブティーを作ると、色や香りの変化を楽しむことができます。
生のコモンマロウでフレッシュハーブティーを作る方法
コモンマロウの花は乾燥させてハーブティーにすることが一般的ですが、生の花でもハーブティーを作ることができます。
生のコモンマロウでフレッシュハーブティーを作る方法は以下のとおりです。
手順 | やること | やり方 |
1 | 花摘み | 干し方・乾燥方法の欄と同様の手順 |
2 | 水洗い | 同上 |
3 | 水切り | 同上 |
4 | 抽出 | 水切りした花は、ポットやカップに入れてお湯を注ぎます。熱湯を注ぐと色が灰色になってしまうことがあるので、お湯の温度は40度程度が適しています。お湯を注いだら10分程度待ちます。この間に花から色素が溶け出してお湯が紫色に変化します。 |
5 | 味付け | 抽出したコモンマロウティーはそのままでも飲めますが、味や香りがあまりないので、レモンやハチミツなどを加えると風味が増します。特にレモンを加えると、酸性に反応してお湯の色がピンク色に変化します。この色の変化も楽しめるのでおすすめです |
通販で買える製品
コモンマロウは日本ではあまり一般的なハーブではないため、手に入れるのが難しいこともあります。そこで、コモンマロウのハーブティーを通販で購入する方法とおすすめ商品をご紹介します。
主にハーブ専門店やオーガニックショップなどで取り扱われています。インターネットで検索すると、多くの通販サイトが見つかります。
しかし、コモンマロウは他の名前で呼ばれることも多いため注意が必要です。例えば、ブルーマロウやマロウブルーという名前で売られているものは、実は別種のウスベニアオイやブルーマロウという花を使ったものです。これはこれで美味しいハーブティーですが、色や味が異なるので注意が必要です。
また、コモンマロウは他のハーブとブレンドされていることもあります。シングルかブレンドかを確認してから購入しましょう。
コモンマロウのハーブティーを通販で購入する際におすすめな商品を3つご紹介します。
商品名 | 特徴 |
自家製レモングラスティー[オーガニック・有機・無農薬栽培] | オーガニック認証を受けたレモングラスとコモンマロウをブレンドしたものです。レモンを加えるとコモンマロウの色がピンクに変化するので、爽やかな香りと味が楽しめる商品です。また、風邪や胃腸の不調に効果があると言われているレモングラスの効果も期待できます。 |
有機JAS オーガニック・ローズヒップ ファインカット | オーガニック認証を受けたローズヒップとコモンマロウをブレンドしたものです。ローズヒップはビタミンCが豊富で美肌や疲労回復に効果があると言われています。また、酸味があるのでコモンマロウの色が赤くなります。 |
コモンマロウ フラワー | シングルのコモンマロウの花だけを使ったものです。無農薬で栽培された花を丁寧に乾燥させたもので、色や香りが良く残っています。コモンマロウの色の変化を楽しみたい方におすすめです。 |
まとめ:コモンマロウのハーブティーの作り方と味・効果について
この記事では、コモンマロウのお茶の作り方や味や効能や乾燥方法についてご紹介しました。
基本的にはコモンマロウの花を乾燥させてお茶にしますが、生の花でも作れるので、自分で栽培した花からハーブティーを作るのも楽しいですね。
味はほのかな甘みと花の香りが感じられる程度なので、飲みやすいと感じる人もいれば物足りなさを感じる人もいるので、お好みに合わせて他のハーブティーとブレンドしたりはちみつを加えるなどすると良いでしょう。
コモンマロウティーは胃腸の不調を改善や肌荒れやシミを防ぐ効果が期待できるので、美味しく楽しみながら嬉しい効果が得られるように定期的に摂り入れたいですね。
なお、コモンマロウの育て方についてはこちらのページで詳しくお伝えしています。