玄米茶は、その独特な香ばしさと健康効果で人気を集めていますが、飲むべきかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?
健康志向が高まる中、玄米茶の成分や効果について知っておきたいものです。実際のところ、玄米茶にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
また、カフェインの含有量が気になる方も多いでしょう。本記事では、玄米茶の健康効果から潜在的なリスクまで、詳しく解説していきます。
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玄米茶とは
玄米茶は、玄米を炒って煎茶と混ぜ合わせたお茶です。玄米の香ばしさと煎茶のさわやかさが特徴で、近年人気が高まっています。
ここでは、そんな玄米茶の歴史と主に含まれている栄養素についてお伝えしていきます。
玄米茶の歴史
玄米茶は日本発祥のお茶で、19世紀後半に静岡県の牧之原台地で誕生したと言われています。
当時は茶葉の値段が高騰していたため、貧困層の人々が茶葉の量を抑えるために玄米を混ぜるようになったのが始まりとされます。その後、玄米の香ばしさと栄養価が注目され、徐々に全国に広まっていきました。
1950年代には、日本茶の輸出が盛んになり、玄米茶は海外にも広く知られるようになりました。近年、健康志向の高まりとともに、玄米茶は日本だけでなく、世界中で愛飲されています。
玄米茶に含まれる栄養
玄米茶には、白米よりも多くの栄養素が含まれています。主な栄養素は、ビタミンB群、ビタミンE、ミネラル、食物繊維、ギャバなどです。
玄米茶を飲むことで、血圧を下げたり、コレステロール値を下げたり、血糖値を下げたりすることができます。また、抗酸化作用、抗炎症作用、免疫力を高める効果も期待されています。
玄米茶はノンカフェインなので、就寝前にも安心して飲むことができる点も人気の理由の一つです。
玄米茶の危険性について
玄米茶の危険性については、現時点では明確な情報は出ていません。
玄米自体にはヒ素が含まれていることが知られていますが、玄米茶の製造工程においてヒ素はほとんど除去されます。また、玄米茶に含まれるカフェイン量は少なく、過剰摂取による健康被害は考えにくいでしょう。
ただし、玄米茶の飲み過ぎによる胃腸障害やアレルギー反応を起こす可能性はあります。もともと胃腸が弱い人は、飲み過ぎに注意が必要です。また、玄米アレルギーの人は飲用を控える必要があります。
玄米茶のメリット・デメリット
玄米茶には様々な効果が期待できる一方で、一部の人にはデメリットと感じられる面があるのも事実です。
玄米茶を飲むことのメリットとデメリットについてそれぞれお伝えしていきます。
玄米茶を飲むメリット
玄米茶を飲むメリットには、以下のようなものがあります。
生活習慣病予防効果 | 玄米茶に含まれるGABA(ギャバ)には、血圧を下げる効果があると言われています。また、カテキンには抗酸化作用があり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に効果が期待されています。 |
美肌サポート効果 | 豊富に含まれているビタミンB群やビタミンEは、肌の細胞のターンオーバーを促進し、肌荒れやシミ、シワを防ぐ効果が期待されています。 |
リラックス効果 | テアニンには、脳波をアルファ波にする働きがあり、リラックス効果やストレス軽減効果が期待されています。 |
その他 | 食物繊維は腸内環境を整える効果があり、便秘解消やダイエット効果が期待されています。 |
玄米茶は、ノンカフェインで体に優しい飲み物ですので、健康を意識している方や、リラックスしたい方におすすめです。
玄米茶のデメリット
玄米茶は体に良い飲み物とされていますが、デメリットもあります。
玄米茶にはカフェインが含まれているため、妊婦や授乳中の人、カフェインに敏感な人は注意が必要です。また、玄米アレルギーがある人は玄米茶を飲むとアレルギー症状を起こす可能性があります。
そのほか、体を冷やす作用があるため、冷え性の人は飲み過ぎに注意する必要があります。
玄米茶のカフェイン含有量
玄米茶は、玄米を炒ってから緑茶と一緒に淹れることで作られるお茶です。カフェインは緑茶に含まれる成分ですが、玄米茶は緑茶よりもカフェイン含有量が低いことで知られています。
玄米茶のカフェイン含有量は、淹れ方や玄米の量によって異なりますが、一般的には緑茶の約半分程度と言われています。具体的には、緑茶100mlあたり約20mgのカフェインが含まれるのに対し、玄米茶は100mlあたり約10mgのカフェインが含まれます。
市販されている玄米茶の中には、カフェインがほとんど含まれていないものもあります。これは、カフェインを抜く加工が施された玄米を使用しているためです。
玄米茶のカフェイン含有量は少ないですが、全く含まれていないわけではありません。カフェインに敏感な人は、玄米茶であっても飲み過ぎないように注意しましょう。
カフェインゼロの玄米茶もある?
カフェインゼロの玄米茶も市販されています。これらは、玄米を焙煎する前に緑茶からカフェインを抽出して作られています。カフェインが気になる方は、カフェインゼロの玄米茶を選ぶと良いでしょう。
ただし、カフェインゼロの玄米茶であっても、微量のカフェインが含まれている可能性があります。妊娠中や授乳中の方、カフェインに敏感な方は、医師に相談してから飲むようにしましょう。
抹茶入り玄米茶のカフェイン含有量
抹茶入り玄米茶は、玄米茶に抹茶を加えたお茶です。抹茶は緑茶の茶葉を石臼で挽いたもので、カフェインの含有量が多いことで知られています。そのため、抹茶入り玄米茶は、玄米茶よりもカフェインの含有量が多くなります。
具体的なカフェインの含有量は次のとおりです。
- 玄米茶:約10mg/100ml
- 抹茶入り玄米茶:約20mg/100ml
抹茶入り玄米茶は、玄米茶よりも約2倍のカフェインが含まれていることがわかります。
しかし、抹茶入り玄米茶のカフェイン含有量は、一般的な緑茶(約30mg/100ml)と比べると、まだ少ないと言えます。そのため、カフェインに敏感な方でも、ほどほどに楽しむことができます。
玄米茶の効果と効能
玄米茶には様々な効果や効能がありますが、その中でも特に注目されているリラックス効果、生活習慣病予防効果、美肌サポート効果について詳しくお伝えしていきます。
リラックス効果
玄米茶には、様々な健康効果があると言われていますが、その中でもリラックス効果は広く知られており、ストレスや緊張を緩和するのに役立つと言われています。
玄米には、GABA(ギャバ)というアミノ酸が豊富に含まれています。GABAは、脳内の興奮を抑える働きがあり、ストレスや不安を軽減する効果があると言われています。また、玄米には、テアニンというアミノ酸も含まれています。テアニンは、脳内でリラックス状態を作り出す効果があると言われています。
玄米茶は、これらのGABAとテアニンを豊富に含んでいるため、リラックス効果が期待できます。寝る前や、仕事や勉強の合間に飲むことで、ストレスを軽減し、気持ちを落ち着かせることができます。
生活習慣病予防効果
生活習慣病予防に効果的な飲み物として知られている玄米茶。生活習慣病とは、過食や運動不足などの生活習慣が原因で発症する病気の総称です。
代表的な生活習慣病としては、高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどがあります。
玄米茶には、生活習慣病の予防に効果的な栄養素が豊富に含まれています。
- GABA(ギャバ): 血圧を下げる効果がある。
- イノシトール: 脂肪肝を予防する効果がある。
- ポリフェノール: 抗酸化作用があり、動脈硬化やがんを予防する効果がある。
- 食物繊維: 血糖値の上昇を抑える効果がある。
これらの栄養素が相乗効果を発揮することで、生活習慣病の予防に効果を発揮します。
玄米茶を生活に取り入れることで、生活習慣病を予防し、健康な毎日を過ごすことができます。
美肌サポート効果
玄米茶に含まれる栄養素には、ビタミンB群、ビタミンE、ミネラルなどがあります。ビタミンB群は、肌の代謝を促進し、ビタミンEは抗酸化作用により肌の老化を防ぎます。ミネラルは肌の水分保持力を高め、肌のハリや弾力を維持するのに役立ちます。
玄米茶の美肌効果に関する研究は、まだ十分に行われていませんが、一部の研究では、玄米茶に含まれる栄養素が肌の健康に良い影響を与えることが示唆されています。
例えば、2012年に韓国で行われた研究では、玄米茶を毎日2カップ飲むことで肌の水分量が増加し、肌の弾力性も改善することがわかりました。
また、2015年に中国で行われた研究では、玄米茶に含まれるポリフェノールが抗酸化作用を持つことがわかりました。抗酸化作用は、肌の老化を防ぐ効果が期待されています。
これらの研究結果はまだ予備的なものですが、玄米茶の美肌効果を裏付ける可能性があります。今後の研究によって、玄米茶の美肌効果に関するより詳しい情報が明らかになることが期待されます。
まとめ:玄米茶の危険性とメリット・デメリット
玄米茶は、その豊富な栄養成分と独自の香ばしい風味で、多くの人に愛されています。しかし、その効果を十分に引き出すためには、適切な飲み方を知ることが重要です。
メリットとデメリットを理解し、カフェインの摂取量にも気をつけることで、玄米茶を健康的に楽しむことができます。
日々のリラックスタイムや健康維持の一環として、玄米茶を上手に取り入れてみてはいかがでしょうか?自分に合った飲み方を見つけ、健康的なライフスタイルをサポートするための参考になれば幸いです。