カモミールティーは香りも良くて飲みやすいので、日常的に楽しむことができるハーブティーですが、カモミールティーの作り方や飲み方を正しく知っている人は少ないかもしれません。
カモミールの生花を使って自家製のカモミールティーを作ることは簡単ですが、既製品のカモミールティーしか飲んだことがないという人は多いでしょう。
この記事では、カモミールティーの作り方や美味しい飲み方のアレンジについて詳しくご紹介します。
ハーブティーには色んな効果があって、日常の悩みを軽減できる種類がいっぱいあるよ。
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カモミールティーの作り方
カモミールティーは市販のティーバッグやドライカモミールを使って簡単に作ることができますが、自分で育てたカモミールの花を使って手作りすると、より香り高くて美味しいカモミールティーを楽しむことができます。
カモミールの花は5月から6月にかけてが花期です。収穫時は花だけを摘むときれいに乾燥できます。
今回は、手作りカモミールティーの作り方をご紹介します。
【材料】(2人分)
- カモミールの花(乾燥させたもの) 大さじ2杯
- お湯 400ml
【作り方】
- カモミールの花を収穫する。
- カモミールの花を水洗いして水気を切る。
- キッチンペーパーを敷いたザルに広げて2~3日ほど天日干しする。
- カラカラに乾いたら乾燥剤を入れた密閉容器に入れて保存する。
- ポットやティーポットに乾燥させたカモミールの花を入れて、沸騰したお湯を注ぐ。
- 5分から10分ほど蒸らしてから、茶こしで濾してカップに注ぐ。
- お好みではちみつやレモンなどを加える。
手作りカモミールティーは自然な香りと味が楽しめるだけでなく、自分で育てたカモミールの花を使うことで愛着も感じられる素敵な飲み物です。ぜひ挑戦してみてくださいね。
生花を使ったフレッシュカモミールティーの作り方
カモミールティーは乾燥させた花を使って淹れるのが一般的ですが、生花を使って淹れるとよりフレッシュで爽やかな香りと味が楽しめます。生花を使ったフレッシュカモミールティーの作り方はとても簡単です。
今回は、生花を使ったフレッシュカモミールティーの作り方をご紹介します。
【材料】(2人分)
・カモミールの花(新鮮なもの) 10個
・お湯 400ml
【作り方】
- カモミールの花を収穫する。(花びらが反っていない、中心が盛り上がっている花が良い)
- 虫や汚れが付いていないか確認して、水でよく洗う。
- ポットやティーポットにカモミールの花を入れて、沸騰したお湯を注ぐ。
- 3分から5分ほど蒸らしてから茶こしで濾してカップに注ぐ。
- お好みではちみつやレモンなどを加える。
生花を使ったフレッシュカモミールティーは、乾燥させたものよりも香りが強くて甘みがあります。自分で育てたカモミールの花を使うと、より新鮮で美味しいカモミールティーを楽しむことができます。
花の乾燥と保存の方法
カモミールの花を収穫して乾燥させておくと保存が効くのでおすすめです。
ここでは花の乾燥方法の具体的な手順をお伝えします。
1. 収穫
収穫時期::花が完全に開き香りが強くなった頃が最適です。花びらが落ちる前に収穫します。
収穫方法::茎を切り取り花を収穫します。葉も同様に収穫できます。
2. 前処理
洗浄::収穫したカモミールを軽く洗い、汚れや虫を取り除く。
乾燥準備::水気をよく切り、キッチンタオルなどで軽く押さえて乾かす。
3. 乾燥
乾燥させる方法にはいくつかの方法があります。
自然乾燥
風通しの良い、直射日光が当たらない場所にカモミールを広げます。乾燥用のラックや、網の上に薄く広げると効果的です。
完全に乾燥するまで1~2週間ほどかかります。
吊るし乾燥
カモミールの茎を束ねて逆さに吊るします。風通しの良い場所に吊るし、完全に乾燥するまで待ちます。
オーブン乾燥
オーブンを最低温度(約50度)に設定し、カモミールを天板に広げ、オーブンに入れる。
扉を少し開けて通気を良くし、数時間乾燥させます。カモミールが完全に乾燥するまで注意深く観察します。
乾燥機使用
ハーブ用の乾燥機を使用する場合、カモミールを乾燥トレイに広げます。指示に従って温度と時間を設定し、乾燥させます。
4. 保存
保存方法:乾燥したカモミールは、密閉容器に入れて湿気の少ない涼しい場所に保管する。
使用期限: 乾燥したカモミールは1年ほど保存可能です。
どんな味がするのか
カモミールティーの味は人によって感じ方が異なりますが、一般的にはリンゴのような甘さや爽やかな味と表現されることが多いです。
それと同時に、タンニンと呼ばれる成分による苦みや渋みが感じられることもあります。また、リンゴやパイナップルのような甘い香りも特徴的です。
上記のような特徴があるカモミールティーの味は、淹れ方によっても変わります。苦みや渋みを抑えたい場合は、低温のお湯で淹れたり抽出時間を短めにしたりすると良いでしょう。
また、はちみつやレモンなどを加えると甘みや酸味が加わって飲みやすくなります。
さらにカモミールティーは他のハーブとブレンドすることもできます。おすすめのブレンド例は下記のとおりです。
ブレンド例 | 味の変化 |
ペパーミント | 爽快な風味が加わり、さわやかな味に変化します。 |
紅茶 | コクと香りが増してまろやかな味に変化します。 |
ハイビスカスやローズヒップ | 鮮やかな色になり、酸味の加わったフルーティーな味に変化します。 |
カモミールティーは自分好みの味に調整して飲むことができる万能なハーブティーです。香りだけでなく、優しい味わいも楽しんでくださいね。
カモミールティーはまずい?おすすめのアレンジレシピ
カモミールティーは甘くて爽やかな味ですが、まずいと感じる方は少なくないようです。
主な理由としては、苦みや渋みが感じられることが挙げられますが、そんなときはアレンジすると美味しく飲めるようになります。
ローマンカモミールティー
ローマンカモミールティーの作り方はとても簡単で、ドライハーブを使ってお湯で淹れるだけ。
ここではローマンカモミールティーの作り方の手順と、おすすめの飲み方をご紹介します。
【ドライハーブを使う場合】
- ティーポットにドライハーブを小さじ1杯分を入れる
- 沸騰した熱湯を注ぎいれたらフタをして約3分蒸らす
- 蒸らし時間が終わったら茶こしでこしてティーカップに注ぐ
- お好みで、はちみつやレモンなどを加える
【生の花を使う場合】
- 収穫したローマンカモミールの花は水洗いしてよく水気を切る
- ティーポットに生の花を10~15個ほど入れる
- 沸騰した熱湯を注ぎいれたらフタをして約5分蒸らす
- 蒸らし時間が終わったら茶こしでこしてティーカップに注ぐ
- お好みではちみつやレモンなどを加える
おすすめの飲み方
就寝前に飲む
リラックス効果や睡眠促進効果があるので、就寝前に飲むと心身ともに落ち着いて眠りにつきやすくなります。カフェインが含まれていないので安心です。
食後に飲む
消化促進効果や胃腸の調子を整える効果があるので、食べ過ぎや胃もたれなどの不快感を和らげてくれます。また、利尿作用もあるのでむくみや便秘の予防にも役立ちます。
冷やして飲む
冷やしても美味しく飲めます。暑い日や喉が渇いた時には冷蔵庫で冷やしたローマンカモミールティーを飲むと、さっぱりとした味わいで爽やかになります。氷を入れてアイスティーにしてもおいしいですよ。
オレンジカモミールティー
オレンジカモミールティーの作り方はとても簡単で、ドライハーブとオレンジジュースを使ってお湯で淹れるだけです。
ここではオレンジカモミールティーの作り方の手順と、おすすめの飲み方をご紹介します。
ドライハーブとオレンジジュースを使う場合
- ティーポットにドライハーブを小さじ1杯分を入れる
- 沸騰した熱湯を注ぎいれたらフタをして約3分蒸らす
- 蒸らし時間が終わったら、茶こしでこしてティーカップに注ぐ
- オレンジジュースをお好みの量加えて混ぜる
- お好みで、はちみつやレモンなどを加える
生の花とオレンジ果汁を使う場合
- 収穫したローマンカモミールの花は水洗いしてよく水気を切る
- ティーポットに生の花を10~15個ほど入れる
- 沸騰した熱湯を注ぎいれたら、フタをして約5分蒸らす
- 蒸らし時間が終わったら、茶こしでこしてティーカップに注ぐ
- オレンジを半分に切って果汁をしぼり、お好みの量加えて混ぜる
おすすめの飲み方
【ホットで飲む】
温かいまま飲むと、カモミールの香りとオレンジの甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。リラックス効果や身体を温める効果もあり、就寝前や寒い日に飲むと心身ともに癒されるでしょう。
【アイスで飲む】
冷やしても美味しく飲めます。暑い日や喉が渇いた時には冷蔵庫で冷やしたオレンジカモミールティーを飲むと、さっぱりとした味わいで爽やかになります。氷を入れてアイスティーにしてもおいしいです。
【シロップでアレンジする】
シロップを加えることで、さらに風味豊かになります。オレンジのシロップを作る方法は、100%のオレンジジュースとガムシロップを1:1で混ぜ合わせるだけです。
オレンジカモミールティーにお好みの量を加えて混ぜ合わせましょう。他にもメープルシロップやハチミツなどもおすすめです。
カモミールティーラテ(ミルクティー)
カモミールティーラテの作り方はとても簡単で、ドライハーブと牛乳を使ってお湯で淹れるだけです。
ここではカモミールティーラテの作り方の手順と、おすすめの飲み方をご紹介します。
ドライハーブと牛乳を使う場合
- ティーポットにドライハーブを小さじ1杯分を入れる
- 沸騰した熱湯を注ぎいれたらフタをして約5分蒸らす
- 小鍋に牛乳を入れて温める
- 蒸らし時間が終わったら茶こしでこしてティーカップに注ぐ
- 温めた牛乳をお好みの量加えて混ぜる
- お好みで、はちみつやシナモンなどを加える
ティーバッグと牛乳を使う場合
- マグカップにカモミールのティーバッグを入れる
- 沸騰した熱湯を注ぎいれたらフタをして約3分蒸らす
- 小鍋に牛乳を入れて温める
- 蒸らし時間が終わったらティーバッグを取り出す
- 温めた牛乳をお好みの量加えて混ぜる
- お好みで、はちみつやシナモンなどを加える
おすすめの飲み方
ホットで飲む
温かいまま飲むと、カモミールの香りと牛乳のまろやかさが口いっぱいに広がります。リラックス効果や身体を温める効果もあるので、就寝前や寒い日に飲むと心身ともに癒されます。
アイスで飲む
冷やしても美味しく飲めます。暑い日や喉が渇いた時には冷蔵庫で冷やしたカモミールティーラテを飲むと、さっぱりとした味わいで爽やかになります。氷を入れてアイスティーにしてもおいしいです。
フォームミルクでアレンジする
フォームミルクを加えることでさらに風味豊かになります。フォームミルクを作る方法は、牛乳を温めてからミルクフォーマー等で泡立てるだけです。
カモミールティーにお好みの量を加えて混ぜるだけで完成ですが、見た目も華やかでカフェ気分を味わえます。
花の香りとミルクのほっとする味だけでなく、リラックス効果や消化促進効果などのさまざまな効果も楽しめる素晴らしいドリンクです。
カモミールハニーハーブティー
はちみつを使ったカモミールハニーハーブティーの作り方はとても簡単で、ドライハーブまたはティーバッグとはちみつを使ってお湯で淹れるだけです。
ここでははちみつを使ったカモミールハニーハーブティーの作り方の手順と、おすすめの飲み方をご紹介します。
ドライハーブとはちみつを使う場合
- ティーポットにドライハーブを小さじ1杯分を入れる
- 沸騰した熱湯を注ぎいれたらフタをして約5分蒸らす
- 蒸らし時間が終わったら茶こしでこしてティーカップに注ぐ
- お好みの量のはちみつを加えて混ぜる
ティーバッグとはちみつを使う場合
- マグカップにカモミールのティーバッグを入れる
- 沸騰した熱湯を注ぎいれたらフタをして約3分蒸らす
- 蒸らし時間が終わったらティーバッグを取り出す
- お好みの量のはちみつを加えて混ぜる
おすすめの飲み方
ホットで飲む
温かいまま飲むと、カモミールの香りとはちみつの甘さが口いっぱいに広がります。
リラックス効果や喉の保湿効果もあるので、就寝前や風邪気味の時に飲むと心身ともに癒されるでしょう。
アイスで飲む
暑い日や喉が渇いた時には冷蔵庫で冷やして飲むと、さっぱりとした味わいで爽やかになります。氷を入れてアイスティーにしてもおいしいです。
レモンを加える
レモン汁を加えると、さらに爽やかな味わいになります。
レモンにはビタミンCやクエン酸が豊富に含まれており、疲労回復や美肌効果も期待できます。風邪の予防や免疫力アップにもおすすめです。
カモミールの花の香りとはちみつの甘い味だけでなく、リラックス効果や喉の保湿効果などさまざまな効果も楽しめる素晴らしいドリンクです。
まとめ:カモミールティーの作り方やアレンジ
この記事では、カモミールティーの作り方やアレンジ方法をご紹介しました。
市販のティーバッグだけでなく、葉や生花を使っても作ることができます。葉や生花を使うと、より香りや風味が楽しめます。また、カモミールティーには、レモンやはちみつ、牛乳などを加えると、さらにおいしくなります。
カモミールティーは、リラックス効果や美肌効果などさまざまな健康効果が期待できるハーブティーなので、美味しく楽しみながら上手に活用してみてくださいね。