バタフライピーは、健康や美容に効果的な飲み物として注目されているハーブです。
最近では、タイのお土産として購入する人も多く、日本でも認知度が高まってきています。
ただ、その独特な青色の濃さや色が変わる不思議さに、飲んでも大丈夫なの?と気になる方は多く、その副作用や生理中への影響について調べている方もいるでしょう。
中には「バタフライピーは飲んではいけない」という意見もあるので、飲む前にしっかりと効能や危険性について知っておきたいところです。
この記事では、バタフライピーの摂取による副作用や生理中への影響や効能についてご紹介していきますので、安心して飲めるようにぜひ最後まで確認してみてくださいね。
バタフライピーとは
バタフライピーは、マメ科の青い花を咲かせる植物で東南アジア原産です。
その花びらは天然着色料として使用され、タイでは伝統的な青いお茶として親しまれています。最近では美容や健康効果が注目され、日本でも人気が高まっています。
バタフライピーにはアントシアニンが豊富で、抗酸化作用や眼精疲労改善効果があるとされています。また、認知機能改善にも期待されています。
バタフライピーはお茶として飲用できるほか、料理やお菓子の着色料としても使え、美しさと健康効果から注目を集めている植物です。
バタフライピーを飲んではいけないとされる3つの理由
バラフライピーは基本的には副作用はないとされているものの、主に以下のような効果が表れることから、飲んではいけないという意見もあります。
- 子宮を収縮させる可能性があるため
- 血が固まりにくくなるため
- 薬と相互作用を引き起こす可能性があるため
それぞれの副作用について補足をしていきます。
子宮を収縮させる可能性があるため
バタフライピーには子宮筋腫作用があるという科学的な根拠はありませんが、子宮収縮作用がある可能性が指摘されています。
子宮収縮作用とは、子宮の筋肉が収縮してハリや痛みを引き起こすことで、妊娠中や婦人科疾患のある方には危険な場合があります。
そのため、妊娠中や生理中、出血を伴うケガや疾患がある場合は飲むのを控えた方が良いとされています。
血が固まりにくくなるため
バタフライピーに含まれるアントシアニンという成分には、血液をさらさらにする効果があり、これは血管の健康に良いとされています。
そのため、生理中や出血のあるケガをしている方は出血量が増えたり、止まらなくなったりする恐れがあります。
薬と相互作用を引き起こす可能性があるため
薬との相互作用について懸念されているため、持病がある方や薬を服用している方は、飲み始める前に主治医や薬剤師に相談するようにしましょう。
ただし、これらの副作用は学術的な根拠はありません。また、バタフライピーは医薬品ではないため摂取量の上限などはないものの、飲み過ぎには注意が必要です。
バタフライピーを飲んではいけない人とは?
バタフライピーには上記のような副作用がある可能性があるため、次のような方は飲んではいけないとされています。
- 心臓病や脳の血管に関する疾患、または脂質代謝が正常でない方
- 高血圧治療薬や血液を流動性にする薬を使用している方
- 妊娠している方や生理中の方
- 出血のリスクが通常よりも高い方
こうした中で特に疑問が寄せられることが多いのは、生理中に飲んでしまったというケースですが、生理中に飲んでしまった場合の対処法については次に詳しくお伝えしていきます。
バタフライピーティーを生理中に飲んでしまった場合の対処法
生理中は女性の体調がデリケートになっているため、バタフライピーが生理に与える影響を考慮する必要があります。
前述したとおり、バタフライピーは生理中には飲んではいけないという人もいるほどです。
ただ、一部の口コミには生理中にバタフライピーを飲んで生理痛の軽減効果があったという声もあり、効果には個人差があることがわかります。もし、生理中に飲んでしまった場合、まずは自身の体調をよく観察して異常が認められたら医療機関を受診するようにしましょう。
また、利尿作用があるため、生理中の水分補給には注意が必要です。十分な水分を摂ることで体内の水分バランスを保つことができます。
バタフライピーを飲む際の注意点
バタフライピーは美しい色合いと健康効果が期待されるハーブですが、摂取方法によっては健康被害を引き起こす可能性があります。
バタフライピーの摂取について注意すべき点は以下のとおりです。
- マメ科のアレルギーがある人は注意する
- 薬との相互作用に注意する
- 飲んではいけない状況の人は避ける
バタフライピーはマメ科の植物であるため、マメ科アレルギーのある方は皮膚のかゆみ、発疹、呼吸困難などのアレルギー反応を起こす可能性があります。アレルギー反応が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。
また、バタフライピーに含まれるアントシアニンは、過剰摂取によって下痢や腹痛などの消化器系のトラブルを引き起こす可能性があります。
そのほか、バタフライピーに含まれる成分は、特定の薬との相互作用を起こす可能性があります。特に、血液凝固を阻害する薬や抗がん剤を服用している方は、摂取前に医師に相談することが重要です。
バタフライピーの効果・効能について
ここではバタフライピーの効能として挙げられることが多い、次の3つの効能についてご紹介します。
- ビタミンCの豊富な供給源
- 抗酸化作用による美肌効果
- 消化促進や便秘改善の可能性
バタフライピーを飲むことによるメリットがたくさんあることに気付けるはずです。
ビタミンCの豊富な供給源
バタフライピーは、ビタミンCの豊富な供給源として知られています。ビタミンCは免疫力の向上や美容効果に役立つ栄養素であり、私たちの健康に欠かせないものです。
他の飲み物や食品と比べても多くのビタミンCが含まれているため、ビタミンCを効果的に摂取することができます。
ビタミンCは、抗酸化作用によって体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ効果があるほか、コラーゲンの生成を促進することで、肌のハリや弾力を保つ効果も期待できます。
さらに、ビタミンCは免疫力を高める働きもあります。風邪やインフルエンザなどの感染症に対する抵抗力を向上させるため、体調管理にも役立ちます。
抗酸化作用による美容効果
バタフライピーには抗酸化作用があります。抗酸化作用は、体内の活性酸素を除去する働きを持ち、老化やシミ、シワの原因となる活性酸素の生成を抑えることができます。
バタフライピーに含まれるアントシアニンは、強力な抗酸化作用を持っています。アントシアニンは、肌の血行を促進し、肌細胞の新陳代謝を活発にすることで、美肌効果をもたらします。また、アントシアニンにはメラニンの生成を抑える作用もあり、シミやそばかすの予防にも効果的です。
抗酸化作用による美容効果は、内側からのケアとしても注目されています。日常的にバタフライピーティーを飲むことで、肌のトーンアップやシミ・シワの改善、美肌効果を期待することができます。
ただし、摂取量には適度な制限が必要であり、過剰摂取には注意が必要です。美容効果を享受するためには、バランスの取れた食事と適度な運動と併せて健康的な生活を送ることが重要です。
消化促進や便秘改善の可能性
バタフライピーには消化促進や便秘改善の可能性があります。
バタフライピーに含まれる成分には腸の働きを活発にする効果があり、これにより食べ物の消化や吸収がスムーズに行われ、便秘の改善に繋がると言われています。
また、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境を整える効果があり、腸内環境が整うことで便通が改善されることも期待できます。
ただし、効果には個人差があるほか、過剰摂取は腹痛や下痢などの症状を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
バタフライピーによる更年期への効果
バタフライピーは更年期における女性の身体の変化に対して、主に以下のような効果をもたらすことが期待されています。
- ホルモンバランスの乱れの改善
- ホットフラッシュやイライラなどの症状の軽減
- 更年期における骨密度の低下防止
それぞれ、少し補足をしていきます。
ホルモンバランスの乱れの改善
まず、更年期におけるホルモンバランスの乱れを改善する効果があります。バタフライピーに含まれるフラボノイドやアントシアニンなどの成分が、女性ホルモンのバランスを整える働きをもたらします。
ホットフラッシュやイライラなどの症状の軽減
更年期によくみられるホットフラッシュやイライラなどの症状を軽減する効果もあります。フラボノイドが神経系の働きを安定させることで、これらの症状を和らげる効果が期待されています。
更年期における骨密度の低下防止
ミネラルやビタミンが骨の健康をサポートする働きを持っているためです。
<注意点>
これらの効果は個人差があるので、どれくらい実感できるのかは実際に試してみるしかありません。
また、バタフライピーは自然食品であり即効性は期待できないうえ、継続的な摂取が必要となってきます。
そのため、できるだけ早く確実に更年期の症状を緩和したい方は、更年期の症状緩和に特化したサプリを摂取すると良いでしょう。
バタフライピーによる糖尿病への効果
バタフライピーは血糖値を安定させる効果があると言われているので、糖尿病へは良い効果を及ぼす可能性がありますが、科学的な証拠はまだ十分とは言えません。
ポリフェノールやアントシアニンは、インスリンの分泌を促進し、血糖値の上昇を抑える働きがあります。また、バタフライピーには抗酸化作用もあり、糖尿病の合併症を予防する効果も期待されています。
ただし、バタフライピーを糖尿病の治療に使う場合は、医師と相談することをおすすめします。
バタフライピーの楽しみ方と味
バタフライピーを飲む方法としては、主にお茶(ハーブティー)やシロップがあります。
それぞれの方法の特徴やメリット、味などをご紹介します。
ハーブティー
バタフライピーティーは、花びらを乾燥させたものを使って作られます。その美しいブルーの色合いと独特の味わいが人気で、最近では日本でも注目されています。
ノンカフェインでありながら、リラックス効果や抗酸化作用が期待できるとされている一方で、摂取には注意が必要です。特に、過剰摂取や妊娠中・授乳中の摂取は避けるべきです。
作り方は他のハーブティーと変わりはありませんが、レモン果汁などで青色から紫色に変わる特徴があります。
シロップ
バタフライピーシロップは、バタフライピーの効果をシロップに凝縮したもので、甘さと爽やかな香りが特徴の健康飲料です。
アルコールを含まないため、子供やアルコールが苦手な方にも安心して摂取できます。お湯や冷水で割って飲むだけでなく、ヨーグルトやアイスクリームにかけるなど、様々な飲み方や使い方が楽しめます。
バタフライピーティーと同様に、レモン果汁などで青色から紫色に変化するので、見た目でも楽しめるシロップです。
このほか、バタフライピーはゼリーに用いられることも多いです。バタフライピーゼリーのレシピについては、こちらのページで詳しくお伝えしています。
バタフライピーを飲む際の適量
バタフライピーに含まれるアントシアニンは、抗酸化作用や目の健康維持に効果的ですが、過剰摂取すると下痢や嘔吐などの副作用を引き起こす可能性があります。
一般的に、バタフライピーを飲む際の適量は大さじ1杯程度を500mlのお湯で煮出すか、ティーバッグ1包をカップに入れてお湯を注ぐことで1日1~2杯程度が目安とされています。
ただし、体質や体調によって適量は異なるため、初めて飲む場合は少量から始め、様子を見ながら量を増やすようにしましょう。また、妊娠中や授乳中の方、持病のある方は、医師に相談してから飲むようにしてください。
バタフライピーは適量を守れば、美容や健康に効果的なハーブティーです。ぜひ、適量を意識して楽しんでください。
バタフライピーの副作用や効能に関するQ&A
ここでは、バタフライピーの副作用や効能に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。
- 血圧上昇予防効果はある?
- 髪の毛へ及ぼす効果は?
上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。
血圧上昇予防効果はある?
バタフライピーは、血圧上昇予防効果があると言われています。ポリフェノールやアントシアニンといった成分が含まれており、これらの成分が血管を拡張させる働きを持っているため、血圧を下げる効果が期待できます。
また、カリウムも血圧を下げる効果があります。カリウムは、体内のナトリウムのバランスを調整する働きがあり、血圧を正常に保つのに役立ちます。
髪の毛へ及ぼす効果は?
バタフライピーが髪の毛へ及ぼす効果について、具体的な効果はまだ明確にはわかっていません。
アントシアニンという成分が髪の毛の健康に良い影響を与える可能性があります。アントシアニンは髪の毛の成長を促進し、髪の毛を強く健康な状態に保つ効果があると言われています。
ただし、バタフライピーが髪の毛へ直接的な効果を及ぼすかどうかは、まだ科学的には証明されていません。
まとめ:バタフライピーを飲んではいけないと言われる理由と対策
この記事では、バタフライピーについて紹介しました。
最近、バタフライピーを飲んではいけない理由は何ですか?とお問合せをいただくことが増えてきましたが、飲んではいけないという意見としては、主に次の3つの理由が挙げられます。
- 子宮を収縮させる可能性があるため
- 血が固まりにくくなるため
- 薬と相互作用を引き起こす可能性があるため
バタフライピーは、美肌や抗酸化、デトックスなどの効果が期待できるお茶ですが、上記の副作用の危険性が危惧されることから、過剰摂取や生理中の飲用は控えるべきです。
また、アレルギーや妊娠中・授乳中の方は医師に相談することが必要です。自然由来のお茶で安全ではありますが、バタフライピーを飲む際には、自分の体調や状況に合わせて適量を摂るようにしましょう。
バタフライピーは自宅でも育てることができるので、収穫してハーブティーやシロップを作るのも楽しいです。
適切な栽培方法については、バタフライピーの育て方のページにまとめているので、宜しければ参考にしてみてください。