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エキナセアのハーブティーの効能と作り方|味やおすすめの品種についても

2024年5月16日

エキナセアのハーブティーの効能と作り方|味やおすすめの品種についても

季節の変わり目や体調がすぐれないとき、風邪やインフルエンザなどの感染症が心配なときにはエキナセアのハーブティーが役立ちます。

エキナセアは北米原産のキク科の植物で、インディアンのハーブとも呼ばれており、古くから薬草として利用されています。風邪やインフルエンザの予防や回復を助けるだけでなく、花粉症やニキビなどにも効果が期待できるといわれています。

この記事では、そんなエキナセアのハーブティーの効能と作り方をご紹介します。また、味やおすすめの品種についてもお伝えします。

エキナセアのハーブティーの効果・効能

エキナセアは北米原産のキク科の植物で、紫色の花を咲かせます。インディアンが伝統的に傷や感染症に使っていたハーブで、現代では免疫力を高める効果が注目されています。

体に良いとされるエキナセアには、抗菌・抗ウイルス・抗炎症・抗酸化などの作用があり、下記の効果・効能が期待できます。

  • 自律神経やホルモンバランスを整える
  • 更年期障害やストレスの改善
  • 肌トラブルの予防や改善
  • 鼻炎や花粉症
  • 免疫力や風邪・咳

エキナセアのさまざまな効果・効能について、さらに詳しく見ていきましょう。

自律神経

交感神経と副交感神経のバランスを取り戻す効果が期待できます。エキナセアに含まれる成分が脳内のセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を促進し、気分を安定させたりリラックスさせたりします。

更年期障害

女性ホルモンの分泌を促進し、ホルモンバランスを整える効果があります。エキナセアに含まれる成分がエストロゲンに似た作用をし、更年期障害の症状を緩和します。

肌トラブルの予防や改善

エキナセアに含まれる肌への効果・効能について、以下の3つの作用が期待できます。

  1. 体内の活性酸素を除去する抗酸化作用
  2. きれいな肌を保つエキニシン
  3. 抗菌・抗炎症作用で肌を健康に保つ

体内の活性酸素を除去する抗酸化作用

活性酸素とは紫外線やストレスなどで発生する酸素の一種で、細胞やDNAを傷つけることで老化や病気の原因になります。

エキナセアのハーブティーは老化の原因になる活性酸素を除去し、細胞やDNAを保護する効果があります。これによって、肌の老化やシワ・シミ・たるみなどを防ぐ効果があります。

きれいな肌を保つエキニシン

エキナセアに含まれるエキニシンという成分が、肌のコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。

コラーゲンやエラスチンが生成されることで、肌の弾力やハリを保つことができます。

抗菌・抗炎症作用で肌を健康に保つ

抗菌・抗炎症作用とは、細菌やウイルスなどの感染を防いだり炎症を抑えたりする作用のことです。

鼻炎や花粉症

鼻炎や花粉症はアレルギー反応によって鼻粘膜が過敏に反応して起こる症状で、くしゃみや鼻水・鼻づまりなどがあります。

※アレルギー反応とは、本来無害な物質に対して免疫システムが過剰に反応することで起こる反応のことです。

エキナセアには下記の効果・効能によって、鼻炎や花粉症の症状を軽減する効果があります。

  • アレルギー反応を引き起こす物質であるヒスタミンの分泌を抑える
  • 鼻粘膜の免疫力を高める

また、抗菌・抗ウイルス・抗炎症作用もあります。これらの作用によって鼻炎や花粉症の軽減だけでなく、合併することが多い風邪や副鼻腔炎などの感染症の予防効果も期待できます。

免疫力が関係する風邪への効果については、次で詳しく解説していきます。

免疫力や風邪・咳

免疫力と風邪や咳への効果・効能は次のとおりです。

働き 補足事項
白血球や抗体などの免疫細胞の活性化や増殖を促進 感染症に対抗する力を強化します。
抗菌・抗ウイルス・抗炎症作用 風邪や咳の原因となる細菌やウイルスを殺菌したり、喉や気管支などの粘膜の炎症を抑えたりします。

ここで免疫力とは、体を守るために働く免疫システムの力のことを言います。免疫システムとは、細菌やウイルスなどの外敵から体を守るために働くシステムで、白血球や抗体などが関与しています。

免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなったり治りにくくなったりします。風邪や咳とは感染症の一種で、細菌やウイルスによって発熱や喉の痛み・頭痛・鼻水などの症状があらわれます。

エキナセアには免疫を活性化させる物質として、

  • 多糖類
  • 糖タンパク質
  • 揮発油フラボノイド類

などが含まれており、リンパ球の働きを活発にさせる効果によって免疫力アップにつながります。

妊娠中でも飲めるのか

エキナセアのハーブティーは妊娠中でも飲めるかというと、飲まない方が良いです。理由には、エキナセアの3つの働きが関係しています。

  1. 免疫力を高める
  2. 女性ホルモンに影響を与える可能性がある
  3. 胎児に影響を与える可能性がある

上記の3つの働きによって、次の影響が考えられます。

働き 補足事項
免疫力を高める 妊娠中は、免疫力が低下することで胎児を守るメカニズムが働きます。免疫力を高める効果のあるエキナセアのハーブティーで免疫力が高まると、胎児を異物と認識して排除しようとする可能性があります。
女性ホルモンに影響を与える可能性がある 女性ホルモンのバランスが乱れると、流産や早産などのリスクが高まります。
胎児に影響を与える可能性がある 胎児の発育や健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

これらの理由はあくまで可能性であり、妊婦や胎児への影響は研究からは見つかっていません。一方で、安全性についても明らかにされていません。

そのため、妊娠中にエキナセアのハーブティーを飲みたい場合は、医師に相談することをおすすめします。

毎日飲んでも大丈夫なのか

エキナセアのハーブティーは毎日飲んでも大丈夫です。

ただし免疫系に負担がかかることもあるため、1日2~3杯程度を目安に飲み過ぎないように注意すると良いでしょう。

効果・効能が高い反面、副作用や禁忌もあります。エキナセアのハーブティーを飲み過ぎることで副作用の危険性もあるのでご注意ください。

危険な副作用はあるか

適量であれば体に危険な副作用はほとんど起こりません。ただし薬の併用や体調によっては、上記でお伝えしたように以下のような副作用が起こる可能性があります。

副作用・禁忌 補足事項
胃腸障害 苦みが強いため、胃腸に負担をかける可能性があります。胃痛や吐き気・下痢などの症状が出る場合があります。胃腸の弱い方は飲む量やタイミングに注意しましょう。
アレルギー反応 キク科の植物にアレルギーがある方はアレルギー反応を起こす可能性があります。発疹やかゆみ・腫れなどの症状が出た場合は飲むのを中止してください。
自己免疫疾患 自己免疫疾患の方は逆効果になる可能性があります。免疫システムが過剰に活性化されて、自己免疫疾患の症状を悪化させる可能性があります。
肝臓障害 肝臓は体内に入った物質を分解や排出する働きをしていますが、エキナセアに含まれる成分が肝臓の酵素の働きを阻害したり、肝細胞を傷つけたりする可能性があります。肝臓の機能が低下すると、黄疸や肝硬変などの症状が出る場合があります。

また、以下のような症状が出た場合は、すぐに医師に相談してください。

  • 発熱や寒気・倦怠感などの風邪様症状
  • 発疹やかゆみ・腫れ・呼吸困難などのアレルギー様症状
  • 関節の痛みや腫れ・発赤・発熱などの自己免疫様症状
  • 胃痛や吐き気・下痢・血便などの胃腸様症状
  • 目や皮膚の黄色くなり・尿の色の濃くなり・便の色の薄くなりなどの肝臓様症状

禁忌

エキナセアには、下記の禁忌があると言われています。

禁忌 補足事項
妊娠中や授乳中の人 胎児や乳児、女性ホルモンに影響を与える可能性があります。女性ホルモンのバランスが乱れると、流産や早産などのリスクが高まります。
キク科の植物にアレルギーがある人 発疹やかゆみ・腫れ・呼吸困難などの症状が出る場合があります。また、ブタクサやマリーゴールド、デイジーなどの特定の植物にアレルギーがある人も注意が必要です。
自己免疫疾患がある人 免疫力を高める効果がありますが、自己免疫疾患の方は逆効果になる可能性があります。
肝臓の弱い方や薬を服用している人 肝臓に負担をかける可能性があります。

何歳から飲めるのか

エキナセアのハーブティーは何歳から飲めるかというと、日本では明確に決められていません。

一方で、海外では下記のように決められている国もあります。

  • 1歳未満の使用は禁忌
  • ドイツでは6歳未満の子どもには半分の量を推奨
  • イギリスでは12歳未満の子どもは控える

子どもにおすすめしないのは、下記の理由があるからです。

  • 12歳未満の子供は免疫システムが未発達であるため、刺激が強すぎる可能性がある。
  • 含まれる成分が成長や発達に影響を与える可能性がある。

お伝えしたように、日本では何歳から飲めるのか正確に決められていませんが、子供が飲む場合はエキナセアの量を減らして作るなどの工夫をすると良いでしょう。

それでも個人差や体質によっては副作用や禁忌が出る可能性があるため、子供に飲ませる場合は必ず医師に相談してください。

エキナセアのハーブティーの作り方

エキナセアのハーブティーの作り方は以下のとおりです。

  1. ドライハーブをティースプーン1杯分(約2g)用意する。
  2. マグカップにドライハーブを入れる。
  3. 沸騰したお湯150~200㏄をマグカップに注ぐ。
  4. 蓋をして5分ほど蒸らす。
  5. 蓋を取ってドライハーブを濾す。
  6. お好みではちみつやレモンなどを加えて味を調える。

ドライハーブをお湯に浸して蒸らすだけなのでとても簡単です。ドライハーブは市販のものを使うこともできますが、自家製のものを使うこともできます。

自家製のドライハーブの作り方は、次でご紹介します。

自家製エキナセアの乾燥方法(ドライハーブの作り方)

自家製エキナセアのドライハーブは、新鮮なエキナセアの花や茎や葉を乾燥させることで作れます。作り方び手順は以下のとおりです。

  1. 新鮮なエキナセアを収穫する。※注1
  2. エキナセアを水洗いして汚れや虫などを取り除く。
  3. エキナセアを水気を切って乾いた布巾などで拭く。
  4. エキナセアを紐に吊るして風通しの良い日陰に干す。※注2
  5. 1週間ほどで完全に乾燥するまで干す。
  6. 乾燥したら紐から外して保存容器に入れる。

※注1)花や茎や葉はどれでも使えますが、花が一番効果が高いと言われています。
※注2)直射日光に当てると色や香りが損なわれる可能性があるのでご注意ください。

茎の部分は水分が多いため、完全に乾燥できずにカビの原因になることもあるので注意してください。うまく乾燥できない場合は、電子レンジで水分を飛ばしたりオーブンでローストしたりといった方法もおすすめです。

自家製のドライハーブは密閉された保存容器に入れて冷暗所に保管します。湿気や光に当たらないように注意しましょう。市販のものよりも新鮮で香りや味が良いので、ぜひ試してみてください。

ハーブティーの味

エキナセアのハーブティーは、あまりくせがなく乾燥した草木のような味わいがあります。甘く感じますがすっきりしていて飲みやすく、苦みや酸味はほとんどありません。

また、はちみつやレモンなどを入れて飲みやすくする方法もおすすめです。

ただし、体調に合わせて飲む量や頻度は調節するようにしましょう。

ハーブティーにできるエキナセアの品種

ハーブティーにできるエキナセアの品種は主に3種類あり、自分の目的や好みに合わせて選ぶことができます。それぞれ特徴や効果・効能を確認しておきましょう。

品種 特徴や効果・効能
エキナセア・パープレア 紫色の花を咲かせる品種で、最も一般的で効果・効能が高いと言われています。免疫力を高める効果が強く、風邪や咳などの感染症に有効です。また、自律神経やホルモンバランスを整える効果もあります。
エキナセア・アングスティフォリア 淡赤紫色の花を咲かせる品種で、パープレアよりも苦みが弱く飲みやすいと言われています。免疫力を高める効果はパープレアよりも弱いですが、抗菌・抗ウイルス・抗炎症作用が強く、肌トラブルや鼻炎などに有効です。
エキナセア・パリダ ピンク色の花を咲かせる品種で、パープレアやアングスティフォリアよりも珍しいと言われています。抗酸化作用が強く老化防止や美容に有効です。

 

エキナセアのハーブティーに関するQ&A

ここでは、エキナセアの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

  • 飲み過ぎても大丈夫?
  • 長期服用しても問題ない?
  • 薬の飲み合わせで注意点はある?
  • 風邪ひいてからでも効果はある?
  • エキナセアは効果なしと言われる理由は?

上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

飲み過ぎても大丈夫?

エキナセアのハーブティーを飲み過ぎると危険な可能性があります。上記で述べたようにエキナセアのハーブティーを飲み過ぎると、

  • 胃腸障害
  • アレルギー反応
  • 自己免疫疾患
  • 肝臓障害

などの副作用や禁忌に注意しなければなりません。これらの副作用や禁忌は個人差や飲む量やタイミングによって異なりますが、重篤な場合は命に関わることもあります。

効果・効能が高い反面、飲み過ぎると危険な可能性がありますので、飲1日2~3杯程度を目安に飲むようにしましょう。

長期服用しても問題ない?

エキナセアのハーブティーを長期服用すると危険な可能性があります。理由は次のとおりです。

  • 免疫システムが過敏になる可能性がある
  • 肝臓に負担をかける可能性がある

上記の理由から、長期服用すると危険な可能性があるので注意しましょう。

薬の飲み合わせで注意点はある?

エキナセアを飲むときは、以下の薬との飲み合わせに注意してください。

  • 免疫抑制剤
  • 抗生物質
  • 抗凝固剤

エキナセアと薬の組み合わせに注意しなければならない理由には、相互作用が関係しています。

相互作用によって、薬の効果を減らしたりハーブティーの効果を増幅させてしまう可能性があります。

風邪ひいてからでも効果はある?

エキナセアのハーブティーは風邪ひいてからでも効果はあると言われています。その理由は下記のとおりです。

効果 理由
免疫力を高める効果 風邪ひいてからでも免疫システムを活性化させて、感染症に対抗する力を強化する効果があります。
抗菌・抗ウイルス・抗炎症作用 風邪の原因となる細菌やウイルスを殺菌したり、喉や気管支などの粘膜の炎症を抑えたりします。
expectorant 作用 expectorant 作用とは気管支から出る粘液を薄めて排出しやすくする作用のことです。この作用によって、咳を和らげて呼吸を楽にする効果があります。

ただし、効果を実感できるのはあくまで初期段階に摂取した場合です。治療としての効果は弱く、風邪の症状が悪化してからではあまり効果は得られません。そのため治療として飲むのではなく、風邪の予防として飲むことをおすすめします。

エキナセアは効果なしと言われる理由は?

エキナセアは効果なしと言われる理由は、科学的な根拠が不十分だからです。具体的には下記の理由があります。

理由 補足事項
免疫力を高める効果が完全に解明されていない 免疫力を高める効果があると言われていますが、そのメカニズムや効果の中心となる成分が何であるかは完全に解明されていません。
エキナセアの効果・効能に関する研究の結果が一致していない 効果・効能に関する研究は多数行われていますが、その結果は一致していません。エキナセアの効果・効能を支持する研究もあれば、否定する研究もあります。

また、エキナセアは品種改良が進んだことにより、園芸用の品種も見かけるようになりました。

園芸用として販売されているエキナセアは観賞用として改良されたもので、ハーブとしての効果はほとんどないので注意してください。

まとめ:エキナセアのハーブティーの効能と作り方

エキナセアのハーブティーは、免疫力を高めて感染症を予防したり、炎症を抑えたりする効果があるとされるハーブティーです。

エキナセアは9種類ありますが、そのうち3種類が代表的なハーブとして利用されていますハーブティーは味にクセが少なく飲みやすいですが、他のハーブやレモン、はちみつなどを加えてアレンジすることもできます。

ドライハーブを使って作りますが、収穫した花を乾燥させてつくることも可能です。

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