ハーブティーには、リラックス効果や美容効果、健康効果などが期待できるので毎日飲んでいるという方も多いと思います。
ですが、一部のハーブティーは、飲み過ぎると逆に体に悪影響を与える可能性もあるので注意が必要です。例えば、下痢や胃痛、アレルギー、肝機能障害などの症状が出たり、薬との相互作用がある場合もあります。
基本的には、ハーブティーは毎日飲んでも問題ありませんが、飲むティーの種類と飲み過ぎにならないよう適量を摂取することを心がける必要があります。
この記事では、ハーブティーの効果や副作用について詳しく解説しますので、ハーブティーを飲んで健康や美容に役立てたい方は、ぜひ最後までお読みください。
ハーブティーには色んな効果があって、日常の悩みを軽減できる種類がいっぱいあるよ。
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毎日飲んでも大丈夫なハーブティーについて
ハーブティーは、適量であれば基本的には毎日飲んでも大丈夫とされていますが、ハーブティーの種類によっては毎日の摂取が推奨されないものもあるので注意が必要です。
ハーブティーには、様々な効果や作用がありますが、それゆえに体に良くない影響を与える可能性もあります。例えば、以下のようなハーブティーは、長期にわたって毎日飲み続けるのを避けるべきとされています。
- エキナセア:副作用、アレルギー、免疫障害のリスクがある
- スギナ:チアミン欠乏を引き起こす可能性がある
- セージ:神経毒性のあるツヨンを含む
- セントジョーンズワート:副作用、光過敏症、医薬品との相互作用がある
- ブラックコホシュ:肝機能障害のリスクがある
- ホーソン:安全性の確立は短期使用のみ
- ジュニパーベリー:腎臓に負担をかける可能性がある
- ボリジ:発がん性のあるピロリジジンアルカロイドを含む
- ユーカリ:青酸を含む
- ゴールデンキャンドル:下剤として使われるセンノシドを含む
- センナ:下剤として使われるセンノシドを含む
- レッドクローバー:発がんリスクがある
これらのハーブティーは、必要な時に必要な量だけ飲むのが良いでしょう。また、妊娠中や授乳中、アレルギーのある方、薬を服用している方は、ハーブティーを飲む前に医師に相談することが大切です。
一方で、毎日飲んでも問題ないとされるハーブティーもあります。例えば、以下のようなハーブティーは、1日に2~3杯程度飲むのであれば、特に問題はないと言われています。
- カモミール:心と神経に効くハーブティーで、リラックス効果、鎮静効果、安眠効果、生理痛の緩和などが期待できる
- ルイボス:健康茶として人気のハーブティーで、肌の老化を防止する抗酸化作用や、冷え性や便秘改善、利尿作用などが期待できる
- ペパーミント:爽やかな香りのハーブティーで、消化不良や緊張性頭痛、口臭予防などが期待できる
- ラベンダー:ハーブの女王とも言われるハーブティーで、鎮静効果があり、不安や憂うつ、ストレスなどを和らげる効果が期待できる
- ローズヒップ:ビタミンCの爆弾とも言われるハーブティーで、美容効果に優れ、コラーゲンを効率的に生成することで美肌をつくる効果が期待できる
- ジンジャー:生姜に含まれるジンジャーオールは、血行を促進し、体を内側から温めてくれるので冷え性の改善やダイエット効果が期待できる
- ジャスミン:中国料理の食後に出てくるハーブティーで、脂肪吸収を抑制し、脂肪燃焼を促進することからダイエットに効果的と言われている
これらのハーブティーは、飲みやすくて美味しいので、毎日の飲み物として楽しむことができます。ただし、カフェインを含むジャスミンは、妊娠中の方は避けた方が良いでしょう。
飲み過ぎによる弊害について
ハーブティーは美味しくて健康に良い飲み物ですが、飲み過ぎると体に悪い影響を与えることもあります。
ここでは、ハーブティーの適量や飲み過ぎで起こりうる健康問題についてご紹介します。
一般的な適量
ハーブティーは毎日飲んでも大丈夫な飲み物ですが、適量を守ることが重要です。
適量は個人によって異なりますが、一般的には1日に2〜3杯が目安とされています。ただし、体調や体質によっては適量が異なる場合もありますので、自分の体に合った適量を見つけることが大切です。
ハーブティーの適量を守ることで、効果的な成分を摂取でき健康へのリスクを最小限に抑えることができます。
飲み過ぎると起こりうる健康問題
ハーブティーは、種類や量によっては健康や美容に役立つ効果がありますが、それゆえに体に良くない影響を与える可能性もあります。
例えば、以下のような健康問題が起こることがあります。
胃痛、腹痛 | センナやシナモンなどは、飲みすぎると腸を刺激して収縮させることにより、水分や老廃物を強制的に排出させてしまいます。 |
湿疹 | アレルギー物質であるギンコール酸やクマリンなどが含まれているものがあります。これらの物質が体内に吸収されると、皮膚に発疹やかゆみなどの症状が出ることがあります。特に、イチョウやシナモン、コンフリーなどは湿疹の原因になりやすいです。 |
アナフィラキシー | 植物アレルギーを持っている方だと、飲み過ぎることでアナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。呼吸器系の症状が出てしまうと最悪死に直結してしまう可能性があるので、要注意です。特に、キク科のハーブにアレルギー症状が出ることがあります。 |
肝機能障害 | こちらの項で詳しくお伝えします |
下痢 | 次の項で詳しくお伝えします |
飲み過ぎると下痢をしやすいハーブティーの種類
ハーブティーは、種類や量によっては飲み過ぎると下痢を引き起こす可能性があります。
例えば、以下のようなハーブティーは飲みすぎることで腸を刺激して水分や老廃物を強制的に排出させる作用があります。
- キャンドルブッシュ(センナ):下剤として使われるセンノシドを含む
- オレンジピール:食物繊維ペクチンが腸を活性化する
- オリーブ:オレイン酸が腸を活性化する
- 杜仲茶:腸の蠕動を促す
- アマチャヅル:腸の蠕動を促す
これらのハーブティーは、必要な時に必要な量だけ飲むのが良いでしょう。また、妊娠中や授乳中、アレルギーのある方、薬を服用している方は、飲む前に医師に相談することが大切です。
一方で、下痢を緩和してくれるハーブティーもあります。例えば、以下のようなハーブティーは、腸の炎症を軽減したり血行を促進したりして、下痢の症状を和らげる効果が期待できます。
- 紅茶:タンニンが収斂作用を持つ
- ニンジン:ペクチンが体液を吸収して便の容量を増やす
- ラベンダー:リラックス効果がある
これらのハーブティーは、下痢の時に温かくして飲むとさらに良い効果が得られます。ただし、紅茶はカフェインを含むので、妊娠中の方は避けた方が良いでしょう。
毎日ハーブティーを飲むことのメリット・デメリット
ハーブティーを毎日飲むことで得られるメリットがある一方で、デメリットも存在します。
ここでは、毎日ハーブティーを飲むことで得られる効果と、デメリット・注意点の両面からハーブティーについてご紹介します。
常飲する効果・利点
毎日ハーブティーを飲むことにはさまざまな効果や利点があります。以下に、ハーブティーの摂取がもたらす主な効果を紹介します。
- リラクゼーション効果
- 消化促進効果
- 免疫力向上
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用
- 睡眠の改善
- ハイドレーション
- カロリー摂取の制御
毎日ハーブティーを飲むことで、こうした効果を得て生活の質を向上させられるのが大きなメリットです。
ただし、個人によって異なる体質やアレルギーがあるため、ハーブティーを摂取する際には注意が必要です。特に妊娠中や特定の健康問題を抱えている場合は、医師に相談することをおすすめします。
長期間飲み続けることの注意点
ハーブティーは基本的には毎日飲んでも大丈夫ですが、長期間飲み続けることには注意が必要な種類があることは先ほどお伝えしたとおりです。
飲むことで有益な効果が得られますが、種類ごとの特徴についてしっかりと知っておくことが大切です。
特に、長期間飲み続けることで悪影響がある種類については注意しておいた方が良いでしょう。健康のために飲み始めたハーブティーが逆効果になることのないよう、細心の注意を払っていただきたいと思います。
肝臓への影響について
ハーブティーの中には肝臓へ負担をかける可能性があるものも存在するので注意が必要です。その一方で、肝機能の働きを高める種類もあるので、ここでは肝臓への影響についてまとめます。
肝臓へ負担をかける可能性
ハーブティーは、種類や量によっては、肝臓に負担をかける可能性があります。
例えば、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)のハーブティーは、肝臓の薬物代謝酵素を誘導するため、薬と併用すると薬の効きが悪くなる場合があります。また、妊婦の方は、子宮収縮作用があるとされるハーブや、胃腸の蠕動を活発にするハーブには注意が必要です。
肝機能の働きを高めるハーブティー
ハーブティーには、肝臓の働きを高めたり解毒作用や抗酸化作用を持つハーブもあります。
例えば、アーティチョークやターメリックは、肝臓の解毒作用があるといわれ、肝機能の促進や胆汁分泌を促す働きがあります。また、ルイボステイーやペパーミントティーは、代謝を高めたり、血流を促したりして、肝臓の疲れを取り除く効果があります。
まとめ:ハーブティーの飲み過ぎと毎日飲むことの影響について
ハーブティーには、リラックス効果や美容効果、健康効果などが期待できますが、飲み過ぎると逆に体に悪影響を与える可能性もあります。
そのため、ハーブティーを飲むときは、自分の体質や症状に合わせて、適切な種類と量を選ぶことが大切です。
この記事では、毎日飲んでも大丈夫な種類や長期間に渡り毎日飲むのは推奨されない種類についてまとめているので、ハーブティー選びの際の参考にしていただけたらと思います。